【質問】
内定の電話をもらった時に入社日を聞かれたので、深く考えずに1か月後の日付を答えてしまいました。
ところが、会社に退職を持ちかけたら引き止められてしまい、とても1か月後には退職で来そうにありません。
入社日を延期してもらうことは可能でしょうか?
【回答】入社日の延期は避けるべきだが事情次第で認められることも
内定先に連絡した入社日に間に合わないというのは、よく耳にする話です。
では具体的にどう対処すればいいかというと、次の手順で行います。
- 退職交渉の経緯を詳細に説明する
- 確実に入社できる日程を提示する
内定先の採用担当者も自社の退職交渉を経験しているので、「引き止める」ことに対して理解をしてくれますので、誠意をもって説明することから始めます。
退職交渉の経緯を説明する
肝心なのは退職交渉の経緯として説明する際に、次の2点を伝えることです。
- 「いつ誰とどういう交渉をしたか」
- 「会社からどう言われたか」
内定先は、あなたがどれくらい本気で交渉したかを知りたがっていますので、ちゃんと退職交渉をしたことを証明しなければなりません。
「引き止められてしまって・・・」
こんな回答をするようでは、本気で入社したいのか疑われてしまいます。
採用担当者に「もしかしたら、引き止められて退職を撤回するのでは?」と思われるような説明では、内定取り消しされることもあり得ます。
確実に入社できる日付を回答する
退職交渉の結果、いつなら退職できるという日程が明確になると思いますので、内定先に確定した退職日を伝えて延期をお願いしなければなりません。
「この日なら確実に入社できますので、延期をお願いできませんでしょうか?」
上記のように低姿勢で延期をお願いすれば、理解してくれる可能性があります。
ただし、注意事項は次の2点です。
- 延期は1か月以内の日付にする
- 延期は1回のみ
確定した日付とは言え、「2か月後にお願いします・・」これでは内定取消されても仕方ありません。
また、「やっぱりまた延期をお願いします・・」と2度目の延期を申し出るようでは、入社意思がないと受け止められてしまいます。
正しい入社日の答え方
内定先への入社日の正しい伝え方をご説明します。
まず、内定の連絡を受けた時には、入社日を約束しないことが重要です。
「後任者への引継ぎがありため、1.5か月~2か月後を考えておりますが、正確な日付は退職交渉が終わってからでよろしいでしょうか?」
このように答えておき、速やかに退職交渉を行い結果を報告するのが正解です。
また、退職交渉が長引く場合は、途中経過を報告することで採用担当者も安心してくれます。
ただし、注意することは「1週間以上連絡を放置しないこと」です。
内定先も、あなたの連絡を待っておりますので、数日おきに経過を報告するくらいの心遣いが必要です。
待たされている採用担当者の気持ちを忘れないようにしましょう。
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