(2019-9-24更新)

給料と給与の違いって分かりますか?

「呼び方が違うだけで同じでしょ?」

日常会話では、どちらを使ってもほぼ意味が通じるので、意識して使い分けなくても特に困ることがありませんが、全く違う意味なのです。

知り合いとの会話なら間違えても気づかれないと思いますが、正しく知っておかないと困る場面もあります。

今回は、給料と給与の違いと年収・月収の計算方法を解説します。

給料と給与の違いは?

給料と給与の違いは?

給料とは

労働の対価として従業員に支払われるお金で、基本給や基準賃金など固定給のことをいい、給料には残業手当などの各種手当を含みません。

なお、給料のことを、国家公務員では「俸給」、地方公務員では「給料」と呼ばれます。

給与とは

給料に、各種手当(家族、住宅、残業、休日出勤手当など)と賞与を含めた支払総額のことをいいます。

1年間の給与の合計を「年収」、1か月あたりの平均給与を「月収」と呼ぶこともあります。

給与のことを労働基準法では賃金と呼び、「労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのもの」として、給与と同意で使われています。

また、英語では「salary(サラリー)」なので、会社員のことを「サラリーマン」と呼ばれるようになりました。

なお、給与のことは、公務員も「給与」と同じ言葉で呼ばれています。

年収と月収の計算方法は?

年収と月収は給与が基準となっている

山田さんの年収は500万円らしい

収入の話になると、「年収」という言葉が使われることがありますが、年収とはどうやって計算するのでしょうか?

年収とは1年間に支払われた給与の合計のことをいい、具体的には毎月の給与と賞与を全て足した金額のことです。

言い換えれば、税金や社会保険が引かれる前の「1年間の総収入」なので、その人の稼ぎになります。

年収と月収計算方法
  • 年収:1年間の給与(賞与含む)の合計
  • 月収:1か月あたりの平均給与(年収÷12)

年収は、労働の対価として支払われ、その人の年間の稼ぎを表すので、ローンやクレジットカードの申込書類にも書くことがありますね。

カードの申込書類に年収を書く時に、「残業代を含めて書くの?」と悩んだ人もいると思いますが、これでスッキリ解決したのではないでしょうか。

自営業やフリーランスの年収はどう計算?

自営業やフリーランスの場合は、給与収入が無いので、入ってきたお金で「年収」を計算すると実態を正しく把握することができません。

収入

まず、モノやサービスを売って入ってきたお金を「売上」と呼びますが、これが収入です。

収入には、売上だけでなく、株や債券の配当金や利息などを含みますので、たくさんの資産があり利息だけで生活できる人は、これが収入とされます。

また、「月商1億円のお店」などと耳にすることがあると思いますが、

  • 月商:1か月間の売上の合計
  • 年商:1年間の売上の合計

月商や年商で売上の規模を把握することができますが、これだけでは「年収」が判断できません。

所得

収入から必要経費を差し引いて残った金額で、儲けたお金(利益)のことです。

例えば、ラーメン1杯500円なら、収入は500円です。
この時、原価が300円なら200円の利益ですが、逆に800円かかってしまったら300円の損失です。

必要経費は、ラーメン屋なら麺や具材、スープなどの原材料から、家賃、電気ガス水道代、人件費、他にもテーブルや椅子、ポスターなど様々な経費(コスト)が、1杯のラーメンにはかかっている訳です。

  • 収入1000万円で経費900万円なら、所得100万円
  • 収入500万円で経費300万円なら、所得200万円

つまり、いくら売上が多くても、必要経費がかかってしまっては所得が減ってしまい、逆に経費を抑えることができれば所得が増えるので、収入よりは所得の方が重要になります。

自営業者の年収は?

会社員の場合は、税金や社会保険が天引きされる前の「1年間の給与の合計」が年収でしたので、自営業者で「給与」に相当するのは「所得」です。

上記の例の通り、収入だけではどれだけ利益を出せているかが分からず、「収入-経費=所得」で本業の儲けを判断することができるからです。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

給料と給与は混同して使っている人が多いですが、実は違うものということがお分かりいただけたと思います。

また、ローンやクレジットカード、賃貸契約などで年収を書く場面がありますが、これで悩まずに書くことができます。

なお、給与からは税金や保険料など多くの金額が天引きされていますが、一体どんな計算でどのくらい引かれているか謎ですね。

給与から引かれるお金は、以下関連記事で詳しく解説しています。