(2020-8-7更新)
みなさんの会社にも、入社してすぐに辞めてしまう人っていませんか?
「上司から注意されたら、翌日から来なくなった」
「配属先がやりたい仕事ではなかったみたいで、すぐ辞めた」
嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうのは、若者に限った話ではありませんが、よく観察してみると「ある同じ傾向」が見られます。
今回は、会社をすぐ辞めるに共通する特徴と、仕事を辞めないための方法を解説します。
仕事をすぐに辞める人の5つの特徴
学生時代に、何十社もエントリーして頑張って就職活動をしても、入社したら3年以内に30%が辞めてしまうのは何故でしょうか?
入社したら実はブラック企業だったことが分かったり、入社後に本当にやりたい仕事が見つかったりと、前向きな理由で辞める人なら理解できますが、「何故辞めるの?」と首をかしげてしまう人もいます。
新入社員に限らず、仕事をすぐ辞める人には、次のような共通する特徴があります。
1.忍耐力がない(我慢できない)
仕事は、覚えて自分のものにするまでは大変で、時には辛く嫌になる時もあるでしょう。
また、上司や先輩には厳しい人や、報告書の一字一句までこだわるほど細かい人もいます。
会社で働いていれば、誰だって「辞めたい」と思うことがありますが、給与を貰うために歯を食いしばって頑張って乗り越えなければなりません。
ただし、忍耐力がないと、「たったひと言」注意されたり、ちょっと仕事の壁にぶつかったりしただけで、次の日から出勤しなくなったり、辞めることを考えてしまいます。
また、こんな忍耐力が無い新入社員に対して、他の社員と同じように「はっぱをかけて(※1)」しまったら、パワハラと言われてしまうかもしれません。
(※1)はっぱをかける(発破をかける)とは、強い口調で激励や気合を入れること。2.コミュニケーションがとれない
仕事は一人で行うものでなく、部署やチームで連携して行うもので、ひとりで行うよりも連携することで何倍もの成果を出すことだってできるのです。
また、仕事を進める上では、迷ったり悩んだりすることがありますが、こんな時は「報・連・相(ホウレンソウ)」という言葉がある通り、先輩や上司に相談してから行うべきで、間違えても自分の思い込みや自己判断で行動してはいけません。
ところが、コミュニケーションが取れない人は、分からないことがあっても上司や先輩に聞くことができず、自己判断で進めてしまったり、分からないまま放置してしまって、後に問題が大きくなってしまいます。
特に、聞きにくい先輩に対しては、「こんな事聞いたら怒られる」と、委縮して閉じこもってしまう傾向があります。
そして、誰にも相談できずに孤立して、職場の中で居場所がなくなったり居づらくなったりしてしまい、最後には会社を辞めてしまうのです。
3.理想がやたら高い
会社に入る前には、こんな仕事をしたいとやりたい仕事の理想を抱いて入社したと思います。
ところが、理想がやたら高い人は、実際に入社して仕事をしてみると、ちょっと理想と違うだけで、「こんな仕事をするために入社したわけではない」と辞めてしまいます。
どこの会社でも、入社したての新入社員には、雑用や補助作業など「つまらない仕事」をしながら、少しづつ仕事を覚えて、何年もかけて一人前になるということが分かっていない。
4.転職癖がついている
転職することは悪いことではありません。
何度か転職をしながら、自分のキャリアを積んで、転職の度にステップアップしている人もいます。
しかし、下手に転職癖がついてしまうと、「この会社の雰囲気が悪い」、「ここはブラック企業だ」などと自分が気に入らないことを、すべて会社の環境が悪いことにして、あっけなく退職してしまいます。
5.他社の良いところばかりを見てしまう
どんな会社にも良いところと悪いところがあります。
特に、会社で働いていると自社の良いところは見えないもので、悪いところばかり見えてしまいます。
それもそのはず、従業員の口からでてくるのは、自社の不満の方が多く、あえて休憩時間に同僚との会話で自社を褒める人はいないからです。
こんな時に、学生時代の友達と飲みに行くと、友達が会社や仕事の自慢をしてくるのを聞いてしまうと、自分が悪いのではなく、会社が悪いからつまらない仕事をしていると、洗脳されてしまいます。
これは、30代~40代の転職者でも多い症状で、他社の良いところばかり目に入ってしまう、いわゆる「隣の芝生は青く見える」人は実に多いです。
すぐに辞めない人になるための処方箋
1.忍耐力がない(我慢できない)人
忍耐力がないと自覚している人には、「何故?」と考える癖をつけましょう。
- 上司は、「何故」厳しいことをいうのか?
- 先輩は、「何故」仕事に細かいのか?
こう考えれば、会社が利益を上げるためにとか、お客様の信頼を失わないためにしているのでは?みんな会社のために頑張っていることが分かります。
会社が利益を上げることは、自分の生活のためでもあるので、みんな必死なんだと納得できるのではないでしょうか?
- 上司や先輩が「なぜ」厳しいことを言うのか考えてみる
- 給与をもらうために辛いことを乗り越えなければならないと割り切る
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2.コミュニケーションがとれない人
あなた以外にもコミュニケーションが苦手の人はいくらでもいます。
それでも、働いて生活するために、口うるさい人や嫌な人と頑張ってコミュニケーションを図っているのです。
- まず、挨拶をしてみる
- 次に、自分から話しかけてみる(内容は気にしない)
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3.理想がやたら高い人
現在、最前線で大活躍している先輩も、最初は、理想とは程遠い雑用やつまらない仕事から始めたんです。
仕事ができる人は、雑用でも、雑用を効率良くできるように改善したり、ハイレベルな雑用をしたりと、同じ雑用でも他人とまるっきり違う成果を出すことができるのです。
今やっている仕事を、「俺がよくしてみせる!」と意識を変えるだけで、グッと仕事が楽しくなるんですから。
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4.転職癖がついている人
転職癖がついてしまったら、取り除くことは容易な事ではありません。
一旦、立ち止まって冷静に定年時の姿や老後の生活のことをシュミレーションしてみるといいでしょう。
「このままではまずい」と、本気にならないと抜け出せないものです。
5.他社の良いところばかりを見てしまう人
他社の情報は、良い情報ばかり目につくことも確かです。
まず、自分が働いている会社の良い部分を、箇条書きにしてみてはいかがでしょう?
会社の将来性や社風、給与、福利厚生、良い人などを書き出してみると、今まで意識してなかったけど、うちの会社はなかなか良い部分があることに気づく場合もあります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
あなたの会社をすぐに辞めた人にも当てはまる人がいたのではないでしょうか?
「やりたい事を仕事にしたい」を理想にしている人もいますが、現実は、生活をするために嫌な仕事をしなければならないことだってあります。
将来の目標のために、今は辛いことがあっても我慢することも必要な時があります。
この記事をご覧になって、少しでもお役に立つことがあれば幸いです。
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