(2020-7-23更新)

就活、転職活動での悩みといえば、内定をもらった時に「入社して大丈夫か?」決めることではないでしょうか?

入社したいから応募したにも関わらず、いざ内定をもらうと、

本当にこの会社に入っていいのだろうか?

他社に比べて何が優れているのか?

できれば定年まで働きたいと考えるからこそ、これから何十年もお世話になる会社選びに悩んでしまいますね。

1社でも悩むのに、運よく2社から内定をもらってしまったら、どちらの企業を選ぶか迷ってしまうのではないでしょうか。

今回は、就職、転職活動で複数企業から内定をもらった時の入社先の選び方を説明します。

内定を2社(複数)もらった時の対処法

通常、就職や転職では、まず内定をもらうことに専念すると思います。

それは書類選考を通過して面接で合格しない限り、入社することができないからで、最初から「内定後のこと」を考えている人はいないでしょう。

特に、就活生は初めての就職活動なので「内定を目標」にすると思いますが、いざ内定をもらうと、急に入社という現実問題の壁に当たってしまい、何をしていいか分からなくなってしまうのです。

硬い話はこれくらいにしておいて、内定を2社以上もらった時の対処法を解説します。

内定を複数もらった時の対処法

1.それぞれの会社の長所短所をまとめる

まずは、内定をもらった会社を採点表にして、各項目の○×を付けてみるところから始めましょう。

【 企業採点表 】

規模・ブランド 年収(給与) 仕事内容・ポジション 社風
A社
B社

採点表をつけることで、漠然としていた情報が整理できますので、迷った際に企業を選定する助けとなります。

なお、転職の場合は、内定通知書(労働条件通知書)に、雇用条件が記載されていますので、よく読んで納得できる条件か確認します。

特に、労働条件は求人票の内容と異なる場合もあるので、隅々までチェックが必要です!

【関連記事】

内定したら確認する内容は?労働条件通知書の確認方法を解説

2.企業に求める条件の優先順位を付けてみる

意外に見落としがちな点があります。

どんな目的で就職・転職するのか?

大企業に勤めたい、やりがいのある仕事をしたい、いい給料をもらいたいなど、人それぞれ求める条件が異なりますので、自分が譲れない条件の優先順位を付けてみましょう。

優先順位をつける条件(例)
  1. 年収(給与)
  2. ポジション、仕事内容
  3. 会社名、規模、ブランド
  4. 残業、休日
  5. 勤務地、通勤時間
  6. 福利厚生

例えば、プライベートの時間を大切にしたいのに、給与が高くて残業が多い会社を選んでしまっては、ストレスが溜まって長続きはできないですね。

この優先順位を付けた条件と、先ほどの企業採点表を合わせてみると、迷いっていたことが嘘みたいに、入社候補となる会社が絞れてきませんか?

【関連記事】

転職は希望条件に優先順位をつけないと失敗するこれだけの理由

3.入社5年後10年後の自分の将来の姿を描いてみる

最後に、内定をもらった会社に入社したとしたら、3年後、5年後にどんな仕事をしているかをイメージしてみてはいかがでしょうか?

入社後のイメージ(一例)
  • 入社時:営業部に配属、未経験から製品情報と営業ノウハウを学ぶ。
  • 3年後:毎月の成績は達成しているが、夕方まで得意先を外回りしているので、帰りは遅い。
  • 5年後:主任・リーダーとして、後輩を指導しながら、自らの成績を達成するために必死になっている。



企業の長所と短所、それに譲れない条件をまとめて、最後に入社後の姿がイメージできた企業を選んでみてはいかがでしょうか。

4.他力本願はダメ

入社の判断は自分の意志で決める

新卒の場合は40年、転職の場合も長期間働くことになるので、他人の意見で企業を選ぶことはNGです。

特に、口コミサイトや友達など他人の意見で入社することは避けましょう。

働くのは友達でなく自分なのですから!

【関連記事】

【面接】転職で応募に迷うより、企業に行き生の声を得るべし!

(下に続く)

内定承諾・辞退方法

1.内定をもらった時のルール

就活も転職も、内定をもらった時には、最低限のルールとマナーがありますので理解しておきましょう。

内定をもらった時のルール
  1. 承諾・辞退の返事は3日以内に行う。
  2. 内定保留をしてくれる会社もある(3日以内に連絡して、1~2週間程度保留できる場合あり)

2.承諾の方法

内定承諾は簡単そうですが、やり方やマナーがありますので、しっかりとした対応を行いましょう。

内定承諾の方法
  1. 採用担当者に電話で承諾を伝える(3日以内)
  2. 内定承諾書を郵送する

(1)採用担当者への電話

まず、採用担当者に電話をかけて、内定承諾を伝えます。

お世話になっております。内定を頂きました転職太郎と申します。このたびは内定を頂きましてありがとうございました。本日は、御社からの内定をお受けいたしたく、お電話差し上げました。
入社後は、一日でも早く御社に貢献できるように頑張りますので、これからもよろしくお願い申し上げます。

承諾は電話で行い、担当者が不在でしたらメールで連絡しても構いません。

(2)内定承諾書を郵送する

次は、内定承諾書を返送します。

内定承諾書を郵送方法
  1. 添え状と内定承諾書をクリアファイルに入れる
  2. 上記1を、角形2号の白封筒に入れる
  3. 宛先は正式名称で書く



言葉だと分かり難いので、以下関連記事に図解で解説していますのでご覧ください。

【関連記事】

内定承諾書の正しい送り方!封筒や添え状の書き方を解説

(下に続く)

3.内定辞退方法

残念ながら内定を辞退する場合は、次の方法で行います。

内定辞退方法
  1. 辞退は、3日以内に電話する
  2. エージェントを利用している場合はエージェントに連絡、それ以外は自分で連絡する
  3. 低姿勢で丁寧に辞退すること

内定辞退の場合も、3日以内に採用担当者に電話します。

この時、言いにくいからといってメールで済ませてはいけません。

お世話になっております。内定を頂きました転職太郎と申します。このたびは内定を頂きましてありがとうございました。大変恐縮ですが、内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

採用担当者:それは残念です。よろしければ理由を教えていただけますか?

御社と並行して選考をしていた会社からいただきまして、十分に考えて悩んだ末に、その会社の職種に適性が近いと決断したからです。

採用担当者:わかりました。そちらの会社で頑張ってください。

ありがとうございます。今回は、御社にご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありませんでした。

採用担当者も、内定を辞退されて気分を害していますので、マナーを持って丁寧にお詫びをします。

理由を聞かれた時に、間違えても「他社の方が、条件が良かった」などと口にしないように気を付けてください。

なお、内定辞退についての詳細は、次の関連記事をご覧ください。

【関連記事】

【電話例文付き】内定辞退の正しい連絡方法とマナー

内定を承諾してから後悔、今から辞退はマナー違反か!

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

内定を2社、3社と複数企業からもらえるということは、あなたが魅力的で企業から必要とされているからなのです。

また、複数企業から内定をもらって悩むことは、一生の内で何度も経験できることではないので、数日間悩んで迷って、自分なりに最善の答えを出してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

初出社で忘れ物厳禁!内定後、入社までに準備すること