(2020-6-21更新)

美容師は、注目を浴びている職業です。

カットやパーマのイメージが強いと思いますが、エステやネイルサロンを併設している美容院も多いのはご存知ですか?

特に、女性を美しくする美容師の技術は、結婚・出産後も活かせるので、「手に職を付けた」人にとって、人気の職業なのです。

今回は、美容師の仕事内容や資格、多角化している働く場所について解説します。

美容師とは

美容師とは

美容師法では、「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすること」(美容師法2条第2項)と難しい言葉で定められていますが、カット、パーマ、メイク、エステなど女性が美しくするための専門家です。

昔は、顔剃りと男性カットはできなかったが、今はできるようなったので、「理容師」との境目がほぼ無くなってきました。

美容師になるために

美容師になるためには、国家資格である美容師国家試験に合格して「美容師免許証」の交付を受けなければなりません。

美容師有資格者証明書

★試験情報

項目 内容
実施日 2回/年(8月実技・9月筆記試験、2月実技・3月筆記試験)
受験資格 美容師養成施設で、次の課程を修了した人

  • 昼間課程 2年以上
  • 夜間課程 2年以上
  • 通信課程 3年以上
免除科目 実技か筆記どちらかに合格した場合、次回のみ合格科目が免除される
受験料 25,000円

(実技のみ12,500円、筆記のみ12,500円)

なお、2018年より、美容師、または理容師免許を保有している場合、もう片方の受験資格が軽減されました。(従来は、別試験で優遇措置が一切なかったが、両方の資格を取得しやすくなりました。)

美容師の仕事内容

パーマ(パーマネント)

パーマといっても、いわゆる普通のパーマ以外にもウェアウェーブパーマデジタルパーマなど、どんな髪型、髪質にどのパーマが向いているかなどの特徴を知って、お客さまが最もきれいになれるパーマをお勧めしたり、施したりします。

また、パーマのかかり具合を調整できるようになるには熟練が要ります。

ヘアカラー(染毛、カラーリング)

お客さまの希望に合ったカラーリングをしますが、毎年トレンドカラー人気のカラーがありますので、流行にも敏感になっておきましょう。

カット

お客さまの希望が叶うようなカットをしますが、お客さまの頭や顔の形は人それぞれ違いますので、カット後に違和感がないようにカットするには相当の実力が必要です。

トリートメント、シャンプー・ブロー

トリートメントは、お客さまの髪の毛の状態を見ながらケアをしたり、つやを出したりします。

シャンプーは、美容師が最初に教え込まれるもので、お客さまが不快にならないように、気持ちのいいシャンプーをします。

また、ブローは簡単そうに思えますが簡単ではありません。
例えば、自分でブローするとパサつくのに、美容師がブローするとサラサラになりませんか?

セット(ヘアセット)

最後に髪型を整えますが、この仕上がりでお客さまが満足するか不満に思うかが決まりますから、お客さまがなりたいスタイルに整える実力がいります。

ただし、パーマやカットの施術時にセットのことを考えて施術しないと、セットで仕上がらなくなります。

また、結婚式やパーティ、撮影会など特別の日のために、セットのみで利用するお客さまもいます。

エステティック(顔そり、フェイスケア、まつげカール、フットケアなど)

美容院によっては、様々なエステティックメニューがあります。

また、エステティックサロン併設の美容院など、トータルビューティーサロンとして様々なサービスを行う美容院が増えています。

メイク

部分メイクやフルメイクなど、お客さまのお好みよりメイクをします。

ヘッドスパ

ヘッドスパは、髪の毛の毛穴につまった汚れや老廃物などを落としたり、頭皮のマッサージによって血行を促進したりするほか、頭皮を整える頭皮ケアを行います。

(下に続く)

ネイル

お客さまの爪に、ネイルケアやカラーリング(マニュキュア)を行います。

エステティック同様、ネイルサロンが併設されている美容院も増えてきていて、ネイリストの美容師さんが多く活躍しています。

着付け

成人式や卒業式の着物、さらに夏祭りなどで着る浴衣の着付けなど、着付けのみか「着付け+カット」などを美容院で行います。

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美容師の働く場所

美容師の職場は美容院だけでなく、結婚式場やエステティックサロンなど活躍の場は広がっています。

また、エステティックサロンやネイルサロンが併設されている美容院が増えるなど、トータルビューティーサロンとして幅が広がってきており、ますます活躍の場が増えています。

  • 美容院
  • 結婚式場
  • エステティックサロン
  • (芸能人や舞台などの)メイクアップアーティスト

美容師に向いている人

美容師は、女性の容姿を美しくするために、単にカット、パーマをするだけでは勤まらず、より美しくよりきれいにするために努力を惜しまない人が向いています。

また、お客さまはカット、パーマ中に美容師とのコミュニケーションを楽しみに来店される人も多いので、お客さまをリラックスさせたり、楽しませたりするコミュニケーション能力がないと、お客さまから認められたり、指名を取ることができません。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

美容師は、今後も活躍の場が増えてくることが予想できますが、駅前などでは美容室がオープンしても、長続きせずにすぐ閉店してしまうお店もあります。

過当競争に生き抜くために、カットやパーマなどの技術力だけでなく、お客様とのコミュニケーションや「美容」に関する適切なアドバイスや提案など、「また来たい!」と思ってもらえるようなサービスが求められるのではないでしょうか。