(2020-4-18更新)
どの会社にも何人かいる心配性の人。
何か行う時には、「こうなったらどうする」、「問題がおきたらどうする」とめったに起こらないことまで心配するので、一緒にいて面倒に思う人もいるでしょう。
そんな心配性な人が自分の上司になったら、部下の仕事も心配してくれる「ありがたい存在」になるので仕事がやりにくくなってしまいます。
今回は、心配性な人の特徴と、上手に付き合う3つの方法を解説します。
目次
心配性とは
些細なことまで気になってしまい心配で落ち着かない人のことで、症状の軽い人から重い人まで様々です。
- 軽度の症状:外出時に戸締りや電気の消し忘れを何度も確認する
- 重度の症状:旅行前に飛行機の墜落を心配して震える
軽度の症状なら日常生活にさほど影響がありませんが、重度になると通常起こらないことまで心配し震えてしまうので日常生活もままなりません。
心配性の人の特徴
1.何か行うにもまず確認をする
確認をしてからでないと行動できない性格なので、準備や確認を怠りません。
例えば、出かける時は電車やバスの経路や時刻表を確認するのはもちろん、現地の天気や気候、ランチのお店なども調べて万全の準備をします。
裏を返せば、団体行動する場合には、心配性の人がいれば全部調べてくれるので、安心して目的地に到着できて、ランチのお店に迷う事もありません。
仕事でも、どんなことでも確認を怠りません。
例えば、部下がプレゼンテーションで発表する時は、事前にリハーサルが行われ、話し方や表現方法など、本質と関係ないことまで指摘して、修正後またリハーサルが行われますので、部下は対応に追われて自分の仕事ができなくなってしまいます。
2.新しいことを受け入れるのが苦手
先入観や思い込みが激しく、新しいもの、新しい方法などに抵抗がある。
このため、仕事で部下が何か提案しても、「前例」などを気にしてしまう傾向があります。
ただし、物事に慎重であれこれ心配する性格なので、結局、「前例」の有無に関係なく、すんなり受け入れるかどうかは疑問ですが・・・。
3.最悪の状況を考えてしまう(ネガティブ)
心配性な人は、「これが起こったらどうしよう」、「上手くいかなかったらどうしよう」と、あれこれマイナスなことばかり考えて、結局不安だらけになってしまいます。
例えば、1泊の旅行でも、着替えの予備や雨具、常備薬など「念のため持っていこう」と、バッグにパンパンの荷物を詰め込んで持ってきます。
仕事でも、会議で報告する時には、「突っ込まれたときのために」補足やデータなどの説明資料を印刷して出席しますが、結局使われずに、「せっかく準備したのに」とぶつぶつ言いながら大量の資料をリサイクルボックスへ投入します。
仮に、突っ込まれた時は、「俺ばっかりに突っ込みやがって」と、結局文句を言うのが想像できます。(笑)
4.計画的
ご覧になった通り、確認やあれこれ心配するするタイプなので、裏を返せば、とても計画的です。
何も考えずに思い付きで突っ走るタイプと比べると、先を考えて行動するので安定感があります。
ただし、不測の事態に弱い欠点があります。
あれこれ心配する割には、実際に起こった時に慌てたりパニックになったりするのが心配性の人なのです。
思い付きで突っ走るタイプは、無計画なのでトラブルに遭いやすく、多少の不測事態など難なく乗り切ってしまいますが、心配性の人は突発事態に対応ができません。
5.慎重でミスが少ない
心配性の人は、あれこれ心配して計画性があるので、とても慎重に行動するためにミスをすることがほとんどありません。
また、心配することができるということは、裏を返せば頭がいいからできるのです。
「これから起こるリスクを読むことができる」
行き当たりばったりな人に比べて、計画的にリスクの少ない選択をすることができるので、行動までに時間がかかる難点がありますが、ミスが少ないのがこのタイプの人の特徴です。
言ってみれば、計画的でミスが少ないことは、会社で出世する条件を満たしているため、課長や係長になりやすいのではないでしょうか。
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心配性の人と上手に付き合う3つの方法
1.心配事を否定してはいけない
心配性の人は、めったに起こらない事に対しても、一度気になってしまったら「もしかしたら」「念のため」と不安になってしまう性格なので、これを止めることはNGです。
「そんなこと起こらないよ」
「心配ないよ」
気にならない人にとっては、「事故に遭うような低確率なことまで心配して」と呆れてしまうかもしれませんが、心配したり何度も確認したりすることは性分なので、これを否定されることを嫌います。
つまり、気が済むまで心配させておけば良いのです。
2.頼ってみる
実は、心配性の人は完璧主義であることが多いです。
「俺がやれば上手くいく」
「あいつは口だけでいい加減なヤツ」
とにかく90点じゃだめで100点でないと気が済まない性分なので、仕事に関しても「何でも知っている」「自分が一番詳しい」と思っていることが多いです。
このため、「頼られたい」「認められたい」願望を持っている人が多く、実際にちょっとした頼みごとをしてみることが効果的です。
「ありがとうございました。助かりました」
「分からなくて困っていました」
頼ってお礼をすることで、親密度を上げることができます。
ただし、心配性の人が上司だったら、いくら親密な関係になっても、こちらのことまで心配して口を出してくることは無くなりません。
3.適度な距離を保つ
心配性の人は、ひとりであれこれ考えたいので、あまり深く入り込むと「干渉してきた」と不快になることがあります。
このため、近づきすぎずに適度の距離を保っておき、心配事は「気が済むまで」させておくことがお互いにストレスを貯めずに済む方法です。
心配性は性格で治すことができないので、「慎重な人」と割り切って接するようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
心配性の人はどこにでもいます。
みなさんの会社にも、程度の差はあるにせよ「そんな細かいことまで心配してくる上司」がいるのではないでしょうか。
- 心配することを否定しない
- 頼ってみる
- 適度な距離を保つ
心配する性格を治すことはできませんので、イライラせずに上手に付き合うしか方法はありません。
どれも簡単な対処法なので実践してみてはいかがでしょうか。
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会社側は慎重でミスが無いから都合のいい存在だと思いますが、一緒に働くとウザいです。
確かに中間管理職は堅実さが求められることがあるので、ミスなく業務を遂行してくれる人がありがたい存在ですね。
ただし、その裏には部下たちの苦労がある訳ですね。
どの会社にも「どうしよう」ばっかり言う人いますね。
ミスをしないのは良い事ですが、冒険しない・確認ばかり・前例にこだわる、周囲を巻き込まないで勝手にしてくださいと思います。
心配性の人が上司になってしまったら、部下は気が気でないでしょうね。
何か提出するたびに、「あれは?」「これは?」聞いてくるんですから。
そういう性格と頭で割り切って分かっていても、できれば関わり合いたくないと思ってしまいます。
上司が心配性だったら、事務的な会話以外しない気がします。
心配性の上司の下で働いている人は、みな上司を避けてしまいますね。
つい、そんなこと起きないよと言ってしまいそうですが、心配が性分と割り切ってしまえば、付き合うのは難しいことではありませんね。
ただし、急いでいるときにあれこれと心配して止まってしまったときは、せかしてしまうかもしれません。
相手の心配性の性分を分かっていても「早くして」と言ってしまいそうになることがありますね。
それでも、心配性を理解しているのとしていないのでは違ってきますので、たまに言ってしまうのはご愛敬で。
お世話になります。
中間管理職でやたらに細かくて、「この場合は?」「あの場合は?」など言う人は、仕事をキッチリする人でなくて、実は心配性なだけなんでしょうか。
コメントありがとうございます。
ミスはしたくないのか心配なのか、程度の差はあるにしろ中間管理職にはこんな傾向の人が多い気がします。
「責任は取るから自由にやって」とおおらかな上司は、部下から見ると理想ですがなかなか存在しないですね。