(2018-10-1更新)

ハローワークで失業給付をもらいながら転職活動して、就職先が決まった時には、再就職手当が受けられるのをご存知ですか?

この再就職手当は、早期の就業を支援する制度なので、早く転職先が見つかった方が多くもらえます。

今回は、再就職手当など失業給付以外の制度について解説します。

再就職手当とは

再就職手当

失業保険の給付期間中に再就職が決まった場合に支給される手当で、給付日数の3分の1以上残っていて、1年以上の勤務が見込まれているなどの条件を満たした場合に支給されます。

再就職先が決まっても、失業給付がもらえなくなるまで入社日を引き延ばす、ということを防止する意味合いがあります。

受給要件は?

ただし、再就職手当の支給されるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  1. 7日間の待機期間後に就職、事業を開始した
  2. 給付日数が3分の1以上残っている
  3. 1年以上の勤務が見込まれている
  4. 過去3年以内に再就職手当か常用就職支度手当をもらっていないこと
  5. 求職申込前から内定してなかったこと

特に、1年以上の勤務見込みが必要なので、生命保険の外務員で、契約更新に一定の売上目標の達成がある場合は、残念ながら対象外となってしまいます。

支給金額は?

次の計算式で求められた金額が支給されますが、給付日数の残日数によって、支給率が異なります。

再就職手当計算式

基本手当日額×給付残日数×支給率

  • 残日数3分の1以上:支給率60%
  • 残日数3分の2以上:支給率70%

申請から支給までの手続き

内定してから支給までの手順は以下の通りです。

  1. 内定通知書や採用通知書などをハローワークに提出
  2. 再就職手当支給申請書を転職先に提出して記入してもらう
  3. 上記をハローワークに郵送する(入社1か月以内
  4. ハローワークから就業促進手当支給決定通知書が送られてくる
  5. 上記決定通知から1週間で振り込まれる

手続きが多そうですが、実際は、失業給付の終了手続きをすると、「再就職手当支給申請書」と返信用封筒を一緒にもらえますので、転職先に記入してもらい、封筒に入れて送るだけです!

再就職手当支給申請書を郵送すると、1か月後に就業促進手当支給決定通知書が送られてきます。

その1週間後に振り込まれますので、申請書を送ってから1.5か月以内に入金されます。

再就職手当をもらってすぐ退職した場合

再就職しても、転職後の会社とどうしても合わなくて、すぐに退職してしまう事もあると思います。
こんな時は、再就職手当をもらった後に残っている支給日数分、失業給付を受けることができます。

例えば、100日支給残があり、再就職手当を70%もらったら、30日分の失業給付が受けられますが、受給期限は、前回の離職日から1年間までです。

つまり、前回の続きをもらうというイメージが分かりやすいと思います。

もちろん、新しい会社で1年以上(会社都合は6か月)働いてから離職すれば、通常の失業給付を受けられます。


就業促進定着手当とは

就業促進定着手当とは、再就職手当の支給を受けた人で、離職前より給与が下がった場合に、下がった金額を最長6か月分支給される手当をいいます。

特に、年齢が高くなってからの再就職の場合、給与が下がる可能性があるので、その支援という意味があります。

受給要件は?

ただし、就業促進定着手当の受けるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  1. 再就職手当の支給を受けたこと
  2. 同じ事業主に6か月以上、雇用保険の被保険者として雇用されたこと
  3. 再就職後の6か月間の平均賃金日額が、離職前より下がったこと

支給額

次の計算式で求められた金額が支給されます。

就業促進定着手当計算式

離職前の賃金日額-再就職後の賃金日額×6か月間の支給基礎日数(※1)

例:離職前に比べて日額2,000円下がった場合
10,000-8,000×180日=360,00円

(※1)支給基礎日数は、月給制の場合は暦日数で、日給月給制は算出基礎日数、日給制は労働日です。

上限額

就業促進定着手当は、無制限に支給されるものでなく、失業給付の残日数の40%(または、30%)が上限です。

基本手当日額×支給残日数×40%

ただし、再就職手当の給付率が70%の場合は、30%が上限です。

(下に続く)



就業手当

就業手当とは、失業保険の給付期間中に再就職が決まったが、再就職手当の受給要件を満たせなかった場合に支給される手当です。

1年以内の期間の定めのある雇用や、パートタイム、アルバイトなどが該当します。

支給額

支給額は、次の計算式で求められます。

就業手当計算式

就業日×基本手当日額×30%

(1日当たりの上限は1,831円ですが、60歳以上65歳未満の人は1,482円となります。)

就職手当は、金額が低いので申請するかどうかの判断が難しい制度です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

再就職手当は、早期に就業すればするほど多くもらえる制度ですので、内定決まったらすぐに入社することをお勧めします。

特に、支給残日数2/3と1/3の堺の差は大きいので、上手に活用して、ちょっとした臨時ボーナスをもらい、転職のご褒美にしてみてはいかがでしょうか。

なお、内定した時に行う内容は、以下関連記事にまとめています。