(2020-7-9更新)
「経理をやりたい」と思っている人は多いと思います。
「身に付けたら他社でも通用する」
「どの会社でも業務内容に共通点がある」
確かに、経理はすべての会社に存在し、やり方は異なっても基本的な考え方は共通しているので、「他社でもつぶしが効く」ことが多いですね。
また、未経験者にも経理は人気があり、経理の求人を出すと多くの未経験者から応募が集まるほどです。
実際に経理は人気があるため、「未経験で採用されない」と諦めている人もいると思いますが、それでも未経験から経理に転職を勝ち取る人もいるのは何故でしょうか?
今回は、経理に未経験者でも有利に転職する方法を解説します。
経理の仕事内容
経理の仕事内容は、会社の規模で大きく変わるので、大企業と中小企業の場合で大まかな違いを説明します。
大企業の場合
大企業の場合、分業化されているので、部署ごとの担当範囲は専門的で深い傾向にあります。
大きく分けて、「会計」「経理」「財務」の仕事に分類されます。
- 会計:企業が行う経済活動を記録・分類して、会計情報として会社の内部および外部への報告する
- 経理:各種伝票の起票、請求や支払い、貸借対照表、損益計算書などの決算書を作成する
- 財務:事業活動に必要な資金の調達と管理をすることで、資金調達と予算管理、資金の運用を行う
未経験の求人では、「経理」の各種伝票の起票や請求などが多いと思われます。
中小企業の場合
中小企業の場合、守備範囲が広く、大企業に比べて「広く、浅く」行われています。
多いのが、経理部署が「会計」や「財務」の仕事まで行っていることが多く、お金の流れの仕事の割合が高いのが特徴です。
また、経理スタッフが総務などの仕事も兼務している事もあるので、広い分、色々なことができ、慣れてくると、自分のペースで働くことができます。
忙しい時期は定時で帰れない
経理は月末の締めや、月初めの集計、請求など、忙しい時期が周期で決まっています。
また、年間で見ると四半期決算の3月、6月、9月、12月などが多忙であり、この忙しい時期には残業を覚悟しなければなりません。
それ以外にも、棚卸しや監査対応など、その会社独自の忙しい時期もありますが、事前に日程が決まっていることが多いです。
逆に言えば、繁盛期を外せば定時で帰りやすいともいえるので、プライベートの予定が立てやすいです。
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未経験で有利に転職する4つの方法
経理に仕事内容と特徴が分かり、早く転職したい人もいると思いますが、経理は人気のある職業なので、対策をしないと、まず採用されません。
転職を有利にするための方法を解説しますので、しっかりと準備をしてから応募しましょう。
1.志望動機に前職とのつながりを持たせる
何故、経理の仕事をしたいかの志望動機が明確でないと書類選考で落とされてしまいます。
この時、多少強引でも前職のつながりを志望動機にする事がコツです。
【販売職からの志望動機サンプル】
前職の販売職では、接客をしながら店舗の売上管理や伝票入力なども行っているうちに、売上や経費の重要性を学び、次第にやりがいを感じるようになりました。
また、独学で日商簿記検定2級を取得し、日々の金額の集計から企業の経営を支えたいと考えるようになり御社の経理職に応募いたしました。
2.経理に関連性のある職務経験をアピールする
前職で、少しでも数字に関する仕事をしていたら、しっかりとアピールすることで、ライバルに差を付けられます。
例えば、営業(アシスタント)で、売上管理や出荷伝票、請求書の発行などを行っていたり、販売で店舗の売上や入出金、仕入れや支払いを行ったりした経験は、経理への転職で有利です。
3.PCやOffice、簿記などのスキルをアピールする
経理に転職する訳ですから、日商簿記は取得していないと、やる気が疑われてしまいます。
「経理を希望しているのなら簿記くらい勉強してよ」
採用担当者は、未経験者でも採用していたいと思うことがありますが、勉強している人と勉強していない人がいたら、勉強中の人を選びたくなりますね。
最低でも、日商簿記3級は取得しておいて、「2級取得に向けて勉強中」と履歴書に書けるようになってから求人に応募した方が良いです。
3級は、簿記初めてでも1~2か月で十分に取得できますので勉強してみてください。
また経理では、会計ソフトで管理していますので、一通りのPCスキルがあると良いでしょう。
また、会計ソフトで計算した金額の分析や、予算、原価管理などの各種資料や決算資料などは、ExcelやWord、PowerPointで作成することが多いので、最低限のOffice系ソフトは使いこなせることが要求されます。
このため、Excelなどが問題なく使えることをアピールし、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) Excel」などの資格を取得しておくことで、少しでもライバルに差をつけられます。
面接で、パソコンできますかと聞かれた時の対処方法は、関連記事で解説しています。
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4.面接では、人柄の良さをアピールする
経理は、お金を扱う部署ですから、信用できそうな人物が採用されます。
そこで、面接では身だしなみをしっかりし、言動もテキパキと安心感を持たれるように受け答えすることがコツです。
「この人に会社の金庫を任せても大丈夫」
と、真面目や正直な人と思われなければなりません。
面接での第一印象で好印象がもたれるコツは、関連記事で詳しく解説しています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
経理は求人数が少なく、募集があっても多くの人が集まる人気職です。
このため、スキルや経験だけでなく、人柄もしっかりアピールして、他の応募者に差を付ける必要があります。
特に面接官から「一緒に働いてみたい」と思われるように、誠実さなどの信用のあるところも上手に織り交ぜて自己PRをするように心掛けましょう。
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