(2020-8-1更新)
冬の寒い時期には、面接にコートを着て行きますね。
さすがにコートを着たまま面接を受ける人はいないと思いますが、脱ぐタイミングと畳み方を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか?
「コートを脱いだはいいが、ちゃんと畳んでよ」
「言葉遣いは丁寧だけど、雑な人間かも」
面接官からは、畳んだコートがはっきり見えるので、雑な畳み方・置き方から性格が疑われてしまうものです。
面接では、多くの応募者から誰を採用するかを決めるので、ちょっとした行動から人間性やマナーが判断されてしまうのです。
今回は、冬の面接でのコートの選び方からマナーまでを解説します。
コートの選び方
ビジネス用コートがベスト
就活と転職どちらの場合でも、着ていくコートの選定にそれほど神経質に悩むことはありません。
後でコートの脱ぐタイミングを説明しますが、面接中はコートを畳んでいる状態なので、「パッと見て」変なものでない限り問題ありませんので、ビジネスシーンに合っているものを選んでおけば大丈夫です。
具体的なコートの選び方は、上図のような「電車の中で社会人が着ているもの」という基準なら大きく外れることはありません。
【 種類 】
- トレンチコート、ステンカラーコート、チェスターコート
(チェスターコートは、カジュアルでないもの)
【 色 】
- 黒、紺、グレー、ベージュ
上図の通り、ビジネス用のコートであれば、特に問題になることはありませんが、一つだけ注意しておく点は、厚手のコートは置くときに困るので、面接用としては避ける方が賢明です。
面接に相応しくないコート
- 派手な色
- ダウンコート
- ダッフルコート
- フードやファーが付いているもの
実際の会社員でも、通勤や出張時にカジュアルのコートを着ている人を見かけますが、これはカジュアルが許容される場面を理解した上での、TPOをわきまえたコート選択だと思われます。
ところが面接というカジュアルが認められない場所で、知らずにカジュアルな服装を着てしまうと、途端に「マナーを知らない人」と落第点を付けられてしまいます。
大勢の応募者の中から選ばれる立場にいるので、「マナー違反」は取り返しのつかない失点なので気を付けましょう。
コートを脱ぐタイミング
コートは、建物に入る前に脱いでおき、半分に畳んで腕にかけて持ちます。
ただし、オフィルビルの中に会社がある場合は、ビルの内部のロビーなどで脱いでも構いませんが、面接企業のフロアに着くまでに脱いでおくことが基本です。
これは、面接に限らず、内定後面談や入社手続きなどで会社に行くときも必要なマナーです。
就活生の場合、会社訪問や説明会の会場にコートを着たまま入ってしまい、人事に名前をチェックされて、不採用になることもあり得ますので、「建物に入る前にコートを脱ぐ」ことを徹底しましょう。
コートを着るのはいつ?
面接が終わったら気が緩んでしまい、面接室から出たらすぐにコートを着てはいけません。
コートは、会社を出てから着ることを覚えておきましょう。
【関連記事】
コートの畳み方
コートの畳み方は、色々な方法がありますが、管理人おススメは次の通りです。
- コートを脱いだ状態で裏返す(表と裏をひっくり返す)
- 左右の肩を合わせて折る(縦長になるように)
- 頭とお腹の部分を合わせておる
- 立てたバッグに乗せる
実際に、コートを折りたたんでみて、ご自分のバッグに乗せられるように練習してみてください。
ところで、コートは何故裏返すかご存知ですか?
それは、コートに付いた雨露やほこりなどを、企業に持ち込まないという配慮から裏返すものなので、ビジネスマナーとして覚えておきましょう。
置く場所はバッグの上
コートが上手に畳めたら、ビジネスバッグに「覆い被せる」ように置くのが基本なので、立つタイプのバッグでないと、コートを乗せた時に倒れてしまいます。
また、バッグの上に置くことを考えると、厚手のコートだと乗せた時に崩れてしまうので見た目がだらしがないですね。
- 自立するタイプ(※1)
- A4書類が余裕に入る大きさ
コートを乗せるためだけでなく、面接時に「会社案内」などの資料を頂くことがあるので、これらの書類を折らずに余裕で入るバッグが最適です。
(※1)自立するタイプ:ビジネスバッグの底面に底鋲(そこびょう)と呼ばれる金具が打ち付けてあるものダメな置き方は?
面接中は、コートを立てたバッグの上に乗せることが基本なので、レストランで食事をする時の感覚で置かないようにしましょう。
【 こんなコートの置き方はNG 】
- 床の上に直接置く
- 椅子の背もたれにかける
- 畳んで背中の後ろに置く
- 膝の上におく
なお、仮に面接室にハンガーがあっても勝手に使うことはNGです。
ハンガーはお客様用として用意しているので、応募者が使うことは基本的にマナー違反です。
もし、面接官からハンガーを使ってくださいと言われたら、
「ありがとうございます。失礼します」
しっかりとお礼を言ってから、使わせてもらいます。
【関連記事】
面接官が採用したい人物は?第一印象を良くするために実践すること
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コートの選び方から着脱のタイミング、コートの置き方までを理解いただけたと思います。
面接官は、一つ一つの行動から「どんな人間なのか」をチェックしています。
例えば、コートと畳み方などで雑な一面を見られてしまうと、「着飾ってるけど、雑な性格」と疑われたら損ですね。
これは、入社後の客先訪問などでも必要になるビジネスマナーなので、畳み方だけでなく、「コートの雨露やほこりを企業に持ち込まないため」という理由も一緒に覚えておきましょう。
【関連記事】
面接中はバッグの上にコートを置いていましたが、何かの弾みで倒れて、思わず「あっ」って言ってしまった事があります。
今振り返れば可愛いものですが、その時は必死でしたね。
別に大したことではないけど、予想外のことが起きると頭が真っ白になることがありますね。
面接官は、その時の表情をしっかり見ていたと思いますよ。
面接ノウハウは多いですね。
会社に入るまえにはコートを脱ぐなどは、基本的なマナーですが知らないでつい間違えてしまう人もいるんですね。
ダウンとかかさ張るコート着て来て、鞄に乗せられず床置きな人もいるんですかね。
質問です。
面接にカジュアルなコートを着て行くとどんな不都合がありますか?
面接にカジュアルコートを着ていくことは、本人のビジネスマナーが疑われてしまますね。
例えば、「入社後も客先訪問するときにカジュアルな服装で行く人」、「TPOをわきまえていない」などと、一つのマナー違反から人格が疑われてしまいます。
面接でコートを着て行った時、会社の入口がガラス張りで中から見える時でも、コートは入口の外で脱いでも問題無いでしょうか?
コメントありがとうございます。
コートを脱ぐところを見られたらマズイなんてことはありません。
逆に、ちゃんとマナーを心得ていると思われるかもしれませんから。
非常識な人だと、勝手にハンガー使ってしまいそうですね。
それか、キョロキョロハンガーラックを探したりする人もいるかもしれません。
コメントありがとうございます。
私は見たことがありませんが、椅子の近くにハンガーラックがあった場合、勝手に使ってしまう人がいるかもしれませんね。
面接の雰囲気を読んでもらいたいものです。
ビジネス用として売られているコートは、薄手の物が多く寒い地域では物足りないのですが、ダウンなどの厚めのコートは面接に不向きでしょうか?
よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
面接なので、コートはビジネス用のものがベストです。
おっしゃる通り、ビジネスコートは防寒としては劣る面もあるので、管理人はヒートテックなどのインナーで寒さをしのいでいます。
また、入社後は社風に応じたコートが可能だと思いますので、念のため。
一つ質問があります。
コートはビジネスバッグの上に乗せると記述されていますが、バッグ自体はイスの左右どちらに置くことがマナーですか?
教えていただけないでしょうか。
コメントありがとうございます。
面接で着席した時のバッグの位置ですが、左右どちらにおいても構いませんので、
座る時にバッグを持っている側(左手に持っていたら左側)
2人以上の場合は、空いている側
そんなに神経質になることはありません。恐らくバッグを握っている側に自然に置くと思いますから。
ただし、グループ面接などで複数同時に行われる場合は、他人に邪魔にならない位置に置くことを心がければよいです。
中西です。
素早い対応で驚きました。イメージしやすいです。
家で試してみましたが、畳んだコートをバッグに覆い被さるように置くと、均等に置かないと倒れてしまいますね。
参考になりました。ありがとうございます。
中西です。お世話になっております。
コートの畳み方の説明の部分ですが、言葉だけで分かりにくいと感じました。
裏返したら、「左右の肩を合わせて縦長にする」などと具体的に書くか、イラストなどがあれば、もっと分かりやすいと思いました。
お世話になっております。
管理人たなです。
ご指摘ありがとうございます。
確かに分かりにくいですね・・・。
このような説明はイラストがあると一目で分かってよいので、描いてみたいと思いますのでお待ちください。
取り急ぎ、文章の表現を工夫して次のように修正しました。
「左右の肩を合わせて折る(縦長になるように)」
「頭とお腹の部分を合わせておる」
今後ともよろしくお願いいたします。