(2022-6-4更新)

就職や転職活動で内定をもらったら数日で返事をすることがマナーです。

このため、同時に内定が出るように「最終面接を集中させる」スケジュールを組んでしまいがちですが、これが裏目に出ることがあるのです。

「1日に3社の面接を組んだらバテてしまった」

「他社の志望動機を言ってしまった」

過密日程で面接を行ったら、実力を発揮できずに落ちてしまうリスクがありますが、逆に、堅実に1日1社ずつ面接を行ったら、「本命の内定が出る前に他社の返事を迫られた」なんてこともあり得ます。

それでは、どうやって面接日程を組むのが理想かは、それぞれのメリット・デメリットを比べて行いたいですね。

今回は、1日に何社の面接を受けることがベストなのか、ケース別に解説します。

こんな時は、面接は1日何社まで?

面接1日2社まで

遠方から面接をしに来ている場合

他県から東京に面接に来ている場合は、移動時間と電車賃がかるので、1日に何社も面接をしたいと思いますね。

特に、地方から1泊2日で面接に来たら、2日間で3社は面接しないと時間とお金がかかってしまうので、何度も上京する訳にはいきません。

こんな時には、1日2社の面接をお勧めします。

物理的には、10時、13時、16時で組めば3社面接も可能ですが、精神面も体力面も辛く、全滅の恐れがありますので辞めておきましょう。

遠方から面接に来る場合の日程の組み方
  • 1日2社ずつ効率的に面接を行う

面接会場までの距離が近い場合

自宅から会社までの距離が近い場合は、基本的に1日1社で確実に内定を取りに行くべきです。

もちろん、面接日を固めないと内定がバラバラに出てしまい、第一志望の内定が出る前に、抑え企業の内定が時間切れになってしまう事もあるので、次のように使い分けることもありです。

面接地まで近い場合の日程の組み方
  • 本命を受ける時は、同日に他社を受けない
  • 抑えの企業を受ける時は、1日2社まで

面接は1日1社がベストな理由

面接では、自分の魅力をしっかりと面接官にアピールしなければならず、

  • 企業研究
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 想定問答
  • 逆質問

などをしっかり準備することで、ライバルに差を付けることができますが、1日に何社も面接があると、どうしても準備がおろそかになってしまいます。

また、何よりも「平常心」で挑むことで自分の実力が発揮できるものです。

ところが、1日に何社も面接があると、体力と精神を使い切ってしまい、本来の実力が発揮できないまま、不完全燃焼で面接が終わってしまい、これでは合格がおぼつかなくなります。

次の面接のことが気になる

面接で焦る人

スケジュールをギリギリで組んでしまい、次の面接時間が迫ってくると

時計を見ながらソワソワして面接

をしてしまい、本来合格できるはずの面接も落ちてしまいます。

面接官は、何百~何千人と面接しているプロなので、応募者のそういった仕草を見逃すはずがありません。

「平常心」が無い状態がばれてしまうと、意地悪な質問をされて、ボロが出てしまうかもしれません。

(下に続く)

前の面接が延びて遅刻する

面接予定をぎっしり組んでしまう人には、落とし穴があります。

実は、面接の終了時間は分かりにくく、「このくらいで終わるだろう」という予想を裏切り、終了時間が延び延びになることがあります。

仮に「面接時間は1時間程度です」と告げられていても、自分の前の人の面接が長引いたり、面接後に予想外の適性検査があったりして、30分以上時間オーバーすることがザラにあります。

しかも、その後に本命企業の面接があったら、遅刻したために不採用になったり、ギリギリ間に合っても、走って服装が乱れて第一印象を悪くしたり、焦ったために質問に全然答えらなかったり、実力を発揮できないまま面接が終わってしまうことがあり得ます。

管理人も経験がありますが、近隣企業だったので1時間空けて面接日程を組んだら、最初の面接で予想外の「入社後の仕事やスケジュール」の話が出てしまい、気付いたら50分オーバーで次の面接に遅刻してしまった事があります。

特に、最終面接の場合、入社後や条件面の話などで時間が延長されることも珍しくないので、日程を詰め込んでしまうと大変な目に遭うことがあります。

他社の志望動機や自己PRを言ってしまう

1日に何社も面接をすると、頭の中で切り替えができなかったり、緊張で混乱してしまうことがあります。

例えば、こんなミスありませんか?

「A社の面接なのに、間違えてB社用の志望動機を言ってしまった・・・」

面接では、志望動機や自己PR、逆質問などが、企業ごとに異なりますので、1社ずつ受ける事で上記のようなミスをしないで済みます。

(下に続く)

【実例】みんなは1日何社面接した?(ユーザーの声)

他のみんなはどんな面接日程を組んでどんな結果だったか、やっぱり気になりますね。

ユーザーのみなさんから寄せられたコメントから実例を紹介しますので、参考にしてみてください。(一部編集させていただいております)

ユーザーが体験した1日複数面接の実例を紹介
  • 2社目の質疑応答が1社目と被っていて、いいウォーミングアップになった事があります。(菅原様)
  • 午前1社と午後2社の過密日程で面接官したら、最後の3社目が疲れでバテて質疑応答どころじゃなかったです。(多島様)
  • 2社連続で面接を組んで、移動時間に1時間余裕入れていたのに、先に行った面接の終了後に条件の詰めに1時間もかかってしまい、見事に遅刻。(木内様)

1日2社受けることで、「面接慣れできて良いウォーミングアップ」だったという成功例と、「複数社受けて疲れてしまった」「1社目が延びて遅刻してしまった」という失敗例がありました。

メリットとデメリットを理解した上で、上手に面接日程を組みたいですね。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

面接は、これから何十年も働く会社を選ぶ重要な場ですので、本来は1日1社に絞って、しっかりと対策をして挑むことが理想です。

管理人が転職した時も、内定を同時にもらうために最終面接を1日2社受けましたが、「最終面接は役員同席だったので、2社連続は精神的にきつい」と反省したことがあります。

そうは言っても、遠方からわざわざ来る場合や、多数の面接をこなす必要がある時は、

  • 遠征では1日2社
  • (近距離)本命は1日1社
  • (近距離)本命以外は1日2社

このように臨機応変に面接日程を組んでみてはいかがでしょうか。

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