(2020-2-12更新)

都心で働いる人も、

「都会の人混みから離れて、田舎でのんびり暮らしたい」

「そろそろ親の面倒を見ないと」

と地方への想いがある人もいることでしょう。

ただし、地方での生活は良いことばかりではなく、昔のイメージや憧れだけでは失敗することもあります。

今回は、Uターン転職で故郷に帰る時に、知っておくこと注意しておくことを解説します。

Uターン転職とは?

Uターン転職

生まれた故郷、または育った故郷離れて働いていた人が、地元に帰って転職することをいう。

Uターン以外にも同じような意味の言葉があります。

  • Iターン転職:都会育ちの人が地方に移り転職する
  • Jターン転職:地方出身だが、故郷でない別の地方に移り転職する

どちらも、現在の場所を離れて地方で転職するというには変わりません。

何故地方で働くのか?

都心で生活していると、地方暮らしに憧れることがあると思います。
特に、子どもの頃は田舎で暮らしていたら尚更ではないでしょうか。

人それぞれ地方に対する思いがあると思いますが、次のような理由で移りたいと思うことが多いようです。

  • 自然に囲まれて働きたい
  • 両親や親戚が近くにいる
  • 人混みから解放されてのんびり暮らしたい
  • 住宅費が安い
  • 地元に貢献したい
  • 両親の跡取りとなるため

家族の事情や自分自身の生活の憧れ、暮らし方のこだわりで、「やっぱり地方がいい」との考えてUターン転職を決意するのではないでしょうか。

Uターン支援策もある

Uターンすることは、移住先に住居を構える必要があるので、住宅資金の工面が壁になりますね。

人によっては、「両親の土地を借りれる」「実家に空きがある」など、住居面に困らない人もいますが、そんな恵まれた人は少数だと思います。

ところが、最近では受け入れ先の自治体もUターン、Iターン支援に積極的なので、住宅支援・子育て支援などを行っているところもあるので、この制度を上手に利用すれば比較的費用が掛からないで移住できるのでぜひ活用したいですね。

(下に続く)

Uターンは思ったほど甘くはない

Uターンでの注意点

生活費は安くない

昔のイメージで、地方は生活費が安いと思っている人もいますが、実は、住宅費と農産品以外は地方は安いとは言い切れず、逆に、人が多く価格競争がある都心部の方が安いこともあります。

このため、給与が下がっても大丈夫と思っていると、意外に生活費がかかったり、地元にいるため付き合いで何かと出費がかかったりして、生活が苦しくなることもあります。

仕事のミスマッチ

地元で探せばいいは失敗する

地元に帰れば、親の土地を譲ってもらえるから住宅心配はいらないから、

地元に帰ってから仕事を探せばいい

とまず帰るということを考えがちですが、地方で希望を満たす求人はほとんどないと思った方がいいでしょう。

もともと地方では、都心に比べて企業が少なく求人数も少ないので、なかなか仕事が見つからないことがあります。

また、希望の仕事が見つからずに、専門外だったり、給与が安かったりしても妥協して働かざるを得ないこともありますので、移住前に仕事を決めてから引っ越すことをお勧めします。

高学歴、大企業出身者は敬遠されやすい

地方には都心に比べて中小企業が多く、転職先も中小企業になることがあると思います。

特に、大企業出身だと、ひとつの分野を深く専門的に扱っている事があり、中小企業にありがちな守備範囲が広く、いわゆる「広く浅く」働くことに馴染めないことがあると思います。

例えば、中小企業では、営業職が資材発注や検品、納品、クレーム処理、請求まで一人で行うことも珍しくないので、大企業で分業に慣れている人には違和感があることでしょう。

また、中小企業によっては、高学歴、大企業出身者のエリートは扱いにくく採用を敬遠することがあります。

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家族が地元を知らない場合は注意

あなたは地元出身だから、故郷のことはよく分かっていると思いますが、配偶者や子どもたちがその土地のことを何も知らない場合は注意が必要です。

なぜなら、家族にとって初めての土地であり、故郷の慣習などが分かっておらず、近所付き合いや学校生活などで苦労することもあるからです。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

若いうちは都心へのあこがれがあったけど、年齢とともに地元への愛着や両親のことが心配になって故郷に帰る人も多くいます。

そんな時に失敗しないようにと、気を付ける点を書かせていただきました。

事前の準備をしっかり行って、故郷で素晴らしい生活ができれば幸いです。