(2020-8-7更新)
履歴書の職歴は「社員」「契約・派遣社員」のみの経歴を書くものと考えている人もいると思います。
「アルバイトの経験を書くと逆効果」
ところが、職歴に空白期間が発生する場合は、採用担当者の悪い印象を避けるために、パート・アルバイトの経歴を書いた方が良い場合があるのです。
実際に、アルバイトで学んだことを応募企業に活かせるなら、「経験者」ということを積極的にアピールしてみるのも良いことです。
今回は、正社員の応募でアルバイトの職務経験の正しい書き方を解説します。
アルバイトの経験を書くべき場合
アルバイトの経験であったら何でも書いていいかというとそういう事ではありません。
基本的に、次の3つの場合に履歴書に書くようにしましょう。
- 職歴の空白期間が長い場合
- アルバイトの経験しかない場合
- アルバイトの経験が転職先で活かせる場合
1.職歴の空白期間が長い場合
採用担当者は、応募者の職歴に空白期間があると気になるもので、
- 「職務遂行能力が劣っているのではないか?」
- 「何か問題があるのでは?」
と悪い方向に解釈しがちです。
このため、職歴に空白期間がある場合は、アルバイトの経験を積極的に書くようにして、「遊んでいたわけでない」ということを伝えましょう。
2.アルバイトの経験しかない場合
学校を卒業してから、アルバイトの経験しかない場合は、アルバイトの経験をしっかり書いて、卒業後にどういう仕事をしてきたかを明らかにしておきます。
アルバイトも立派な職務経験ですので、恥ずかしがらずに書きます。
面接官は、求めている人材とマッチする人を採用したいと考えていますので、アルバイトでの経験も自社で活かせると判断すれば、採用してくれますので、アピールできるところはすべきです。
3か月以上の職務経験を書く
ただし、アルバイトでも、3か月未満の短期間では経験として評価できませんので、3か月以上の経験を書くようにします。
3.アルバイトの経験が転職先で活かせる場合
応募先で、アルバイトの経験が活かせる場合は、たとえ期間が短くてもアピールしておくべきです。
例えば、サービス業の求人では、販売やサービス業のアルバイト経験が活かせますし、事務の求人では、事務やPCを使うアルバイト経験が活かせる場合があります。
アルバイトの経験を書かない方がいい場合
もちろん、アルバイト経験も書かない方がいい場合があります。
期間が短い場合
1~2か月のアルバイト経験を職歴に書いてしまうと、
「そんなことをアピールしたいのか」
と逆にマイナスになることもあります。
応募先で活かせる経験以外は、最低でも3か月以上のアルバイト経験を書くようにしましょう。
新卒採用ではアルバイトの経験は書かない
新卒の就活生は、アルバイト経験を書かないことが暗黙のルールとなっていますので、新卒採用の場合は、職歴は一切書かないように気を付けましょう。
新卒の場合、面接でアルバイト経験を聞かれることはありますので、その時は、「どんな仕事をして」「何を学んだ」「どんな成果が出せたか」を答えられるように準備しておきましょう。
- 3か月以上働いた経験を書く
- 就活の場合、学生時代のアルバイト歴は書かない
履歴書への記入例
退職している場合
株式会社○○入社(アルバイト)
株式会社は、(株)と略さずに、正式名称で書きます。
アルバイトと分かるように、入社の右側に(アルバイト)と書きます。
△△店で、接客、在庫管理に従事
面接官がイメージ付きやすいように、店舗名などを書きます。
仕事内容は、単に「販売」や「レジ」と書かずに、やってきた内容を次のように記載しましょう。
- 商品を管理していた:「在庫管理」
- 発注をしていた:「発注」
- 売上の集計をしていた:「売上管理」
株式会社○○退社
アルバイトを退職済みの場合は、「株式会社○○退社」と書きますが、正社員と異なり、特に理由を書く必要はありません。
以上
職歴が全て書き終わったら、次の行の右下に「以上」と書きます。
現在も働いている場合
現在も継続してアルバイトを行っている場合は、退社の代わりに「現在に至る」と書き、次の行の右下に「以上」と書きます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
アルバイト経験を履歴書に書くべきか悩んでいた人も多いと思います。
現在は、アルバイトといっても仕事内容は正社員とほぼ変わらないこともありますし、小さな店舗では、責任者に近い役割をしている人もいます。
企業は、応募者の職歴を見る時は、正社員やアルバイトなどの「雇用形態」よりも、仕事内容を重視することもありますので、自分を最大限アピールしてみてください。
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