(2020-11-3更新)

転職先を選ぶ時は、会社の規模や給与、仕事内容、残業・休日など、希望の条件を満たす企業を選びたいですね。

ただし、あれもこれも条件を欲張ってしまうと、結局、希望の求人が見つからなく、いつまでも転職活動から抜け出せなくなってしまいます。

条件を欲張っていたら半年経過してしまい、最後は妥協してしまった

こんな事態にならないために、転職活動を始める前に「譲れない条件」と「妥協できる条件」を明確にしておくことが大切です。

今回は、転職先の希望条件を整理して、上手に優先順位を付ける方法を解説します。

何故、希望条件に優先順位を付ける必要があるのか?

長年働いてきた会社を辞めて転職すると決めた以上、転職先は理想の条件が揃っている方がいいに決まっています。

現職より待遇が悪かったら、転職する意味がない

ただし、「給与が高く、残業が少なく、休日が多くて有給も取りやすい。また、人間関係も良くて仕事内容もピッタリ・・・」

などの理想を並べてしまうと、これを満たす求人なんて、そう簡単に出会えるはずがありませんし、もしあったとしたら応募者殺到で、その中から採用されるのは至難の業でしょう。

つまり、やみくもに理想の条件を追い求め過ぎてしまうと、「希望の求人が無い」まま時間だけが経過してしまい、退職後の空白期間が長くなり、ますます転職できなくなる悪循環に陥ることもあり得ます。

理想でなく本当に必要な条件は何か?

自分が幸せになるために欠かすことのできない条件、我慢できる条件をしっかり分けておくことが重要です。

求人をなんとなく選ぶと失敗する

この方法は失敗する

逆に、優先順位を付けずに転職活動をしたらどうなるでしょうか。

求人票を見て、「この会社がいい」「この求人は給与がいい」と、次から次へと応募してしまうと、確かに、内定はすぐ貰えるでしょう。

ただし、内定をもらってから冷静に考えてみると、

  • 勤務時間が長い
  • 会社まで遠い
  • 雰囲気が悪い

と納得いかない部分が見えてくることもありますし、それでも「なんとかなる」と入社してしまったら、

こんなはずじゃない・・・

と入社してから後悔して、短期間で転職活動を行わざるを得ないことになりかねません。

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希望条件は?

転職先に求める希望条件は、既婚・未婚や性別、年齢などで人それぞれ異なりますが、多くの人が希望する条件は以下の通りです。

  • 給与
  • 会社の規模(上場、大企業など)
  • 安定している(業績面、製品面)
  • 人間関係
  • 社風
  • 仕事内容、ポジション
  • 通勤
  • 福利厚生
  • 残業、休日
  • 年齢層、男女比

この中から、自分のこだわりや家族、ライフサイクルを考慮して決めることが望ましいです。

例えば、子どもの教育費を稼ぐ必要があるなら「給与」が最優先ですし、家族との時間を大切にするなら「残業」や「通勤時間」を条件にする人もいます。

優先順位の付け方

希望条件OK

希望条件を見つけることができたら、次は、それぞれの条件から優先度に応じて分類してみましょう。

管理人のおすすめの分類方法は、希望条件を次のように3つに分けることです。

希望条件を3つに分類してみる
  1. 絶対に譲れない条件
  2. 出来れば欲しい条件
  3. 妥協してもいい条件

    例えば、「会社が遠くても構わないから、年収だけは譲れない」というのであれば、こんな感じでしょうか。

    1. 絶対に譲れない条件:年収
    2. 出来れば欲しい条件:通勤時間
    3. 妥協してもいい条件:仕事内容

    逆に、自分の時間を大切にしたいのであれば、ガラッと変わりますね。

    1. 絶対に譲れない条件:残業、休日、通勤時間
    2. 出来れば欲しい条件:会社の安定性、仕事内容
    3. 妥協してもいい条件:福利厚生

    上記のように、条件を分類することで、会社選びの基準を見失わないで探すことができます。

    求人がヒットしない時は、条件の緩和をしてみる

    転職活動を始めた頃は、誰でも多くの条件を満たす求人票を探してしまいます。

    そうすると、なかなか求人が見当たらず、「この条件は多少妥協しよう」と条件を減らしながら、納得のいく会社探しをするように工夫をします。

    逆に、多くの求人がヒットする時は、逆に「絶対に譲れない条件」を増やしたりと、アレンジしながら、自分に合った条件探してみましょう。

    何故、絶対に譲れない条件なのか明確にする

    「絶対」と「妥協」などの分類分けが終わったら、希望条件を選んだ理由を明確にすることも忘れずに行いましょう。

    「この条件は、何故譲れないのか?

    例えば、「年収500万円以上」が譲れない条件なら、何故、年収500万円以上出なければダメなのかの理由をはっきりさせることです。

    住宅ローンや生活費、子どもの教育費などを計算して、この金額でないと生活できないと明確にすると、本当に譲れない条件なのか、実はここまで妥協できるかなどが、おのずと見えてくるので、

    • 必要以上に高い条件を望んでいないか?
    • 実は、この条件は不要では?

    などが分かってくるので、無理のない範囲で転職先を探すことができます。

    なお、希望条件にちょっと足りない時は、内定後に条件交渉をすることもできますので、「あと○○万円あれば応募できる」時は、条件交渉を前提に応募してみてください。

    【関連記事】

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    優先順位のメリットと失敗パターンは?

    優先順位を付けるメリット

    希望条件に優先順位を付けて、条件を選んだ理由を明確にすることで得られるメリットは、次の通りです。

    • 必要以上に、転職活動が長引かない
    • 自分が応募すべき求人が分かる
    • 本来応募すべきでない求人に応募・入社しなくなる

    自分が必要とする条件を明確にすることで、理想の求人ばかり追いかけてしまい、いつまでも転職できないなんて事態を避けることができます。

    また、譲れない条件を最低ラインとして求人を探せば、応募すべき求人が見えてきて、逆に、応募してはならない求人を外すことができるので、失敗しない転職活動が可能になります。

    優先順位を付けないと見失う恐れがある

    転職活動を経験したことがある人には、心当たりあるかもしれませんが、活動期間が長引くほど、「当初の目標」を見失う恐れがあるのです。

    例えば、求人票をチェックしていると「この企業もいい」「あの企業もいい」と目移りしてしまうことがあるのです。

    その後に実際に面接に出向いてみて、「なんでこの会社に応募したんだろう」と気付いたら時間を無駄にしてしまいますね。

    それでも、面接時には冷静になれず、内定がでてから「この会社でいいの?」と気付いても手遅れです。

    通常は、転職開始時に「こういう会社に入りたい」と思い描いていた会社に入ることが理想で、途中で雰囲気に流されて心移りした条件の会社に入っても、長続きしないものです。

    こんな事態を避けるために、転職開始時に「しっかりと優先順位」を定めておくことが見失わないためには必要なことなのです。

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    (下に続く)

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。

    転職は、「行うは易し、続ける難し」もので、条件をこだわらなければ、案外簡単に見つかるものです。

    ただし、本当に必要な条件を妥協してしまうと、入社後に「こんなはずじゃなかった・・・」と、転職先で我慢するか、再度転職するかを迫られ辛い思いをするのは本人です。

    この条件が満たされれば、あとは我慢できる

    という条件だけは、譲るべきではありません。
    たとえ、家族を養うためといって、辛いまま我慢し続けると、自分の体がもたなくなってしまいます。

    希望条件を確実に満たすためには

    なお、求人票を見ても、自分の優先する条件が満たされているか分からない場合があります。

    そんな時は、企業の採用担当者と直接話すことができる転職のプロを利用してみるのも一つの手です。

    お勧めNo.1はリクルートエージェント

    業界トップクラスの「非公開求人数」なので、求人サイトではお目にかかれない求人に出会えることも。
    さらに、コンサルタントは各業界・業種に精通しているので、希望条件を相談しながら応募先を探すことができます。



    お勧めNo.2はパソナキャリアカンパニー

    業界トップクラスの豊富な求人数を誇り、専任のキャリアアドバイザーが親身になのが特徴なので、譲れない条件などの悩みを打ち明けてみることができます。

    もちろん、希望に沿った求人紹介から、応募書類の添削、面接対策、年収交渉まで任せることができます。