(2020-6-30更新)

内定を何社も貰えるのはありがたいことですが、悩みが出てきますね。
自分の身体は1つしかないので、頂いた内定を辞退しないといけないという問題です。

ところが、内定を辞退した後に、「辞退した企業の方がよかった」こんなことになったら大変です。

「第2志望を内定辞退したが、第1志望が思っていたイメージと違う」

「内定辞退後に、本命企業に落ちてしまった」

様々な事情があると思いますが、一度内定辞退した企業に再挑戦することは許されるのでしょうか。

今回は、内定辞退した企業に再応募して、合格を勝ち取る方法を解説します。

内定とは

求人への応募者に対して、企業が入社を約束することで、通常は内定通知書や入社承諾書などの書面を交付します。

「4月1日から入社出来ることを約束します」

これが内定で、応募者が内定を承諾することで労働契約が成立します。

3つある内定辞退に注意

内定辞退は、「企業から出た内定を断る」ことですが、実は断り方によって、辞退後の再応募が可能かどうか変わるのです。

  • 内定を承諾せずに辞退:再応募可能
  • 内定を承諾後に辞退:再応募不可
  • 内定を放置:再応募不可

内定を複数社から頂くと、通常は3日以内に承諾か辞退を回答しますが、ちゃんと3日以内に辞退をした場合は、「円満に辞退」されたことになるので、採用担当者も「いい人だったのに残念」と良い印象を持っています。

ところが、内定を承諾しておきながら、「やっぱり辞めた」と辞退すると、企業も入社に向けて色々と準備したことが、全て無駄となってしまいます。

当然、採用担当者も「嘘つき」「裏切り者」と悪い印象しか残りませんから、再応募が許されるわけありません。

また、内定を頂いておきながら「放置」して、企業側から取消された場合も、再応募できるわけありませんね。

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内定辞退後の再応募はできるか?

本題の内定辞退後再応募については、結論から申し上げますと「再応募は可能」です。

ただし、上で説明した通り、採用担当者から「良い印象を」持ってもらえたかどうかで、再応募が成功するかダメだったかが分かれます。

では、再応募が成功するための前提条件を説明します。

再応募をする前提条件は?

再応募の条件

内定辞退後に再応募するための前提条件は、ただ一つ

内定辞退する時に、ちゃんと礼儀を尽くしたか?

例えば、メールで素っ気なく「辞退します」とマナーもなく礼儀もなく送ったり、内定通知をもらってから何日も放置して、企業から返事の催促をもらって、「やっと」辞退したり、いいかげんな辞退方法の場合はダメです。

内定辞退を無礼に行ってしまったら、採用担当者の印象が悪いため、再応募を受け付けてもらえないか、仮に受け付けてもらえても、採用されません。

終わり良ければすべて良し

という言葉が示す通り、別れ際(辞退)を礼を尽くして行った場合には、

いい人だったのに残念

と良いイメージが残っていますので、再応募も歓迎されます。

(下に続く)

再応募が成功するために行うこと

これで合格

合格までのプロセス

内定辞退する時に、ちゃんと礼儀を尽くした場合には、再応募を認めてくれる場合が多いです。

ただし、企業の独自ルールで、採用・不採用に関わらず、一定期間内(2年間など)の再応募は認めていない会社もありますので、この場合は、この一定期間が過ぎるまで、自分を磨きつつ待つしかありません。

この場合は、2回の面接が行われることが多く、1次面接では、採用担当者が意思確認をして、問題が無ければ、役員面接を経て合否が決定されます。

絶対聞かれる2つの理由

再応募の面接では、一度は内定を貰っているため、企業の採用基準はクリアしているはずなので、
能力的な面の質疑応答よりは、「意思」を重点的に確認されます。

採用担当者の立場に立ってみれば、「何故、辞退したのに再応募したのか?」理由が聞きたいはずです。

  1. 何故、内定辞退したか?
  2. 何故、再度応募しようと思ったか?

面接の質疑応答では、この2つの理由がメインに行われますので、採用担当者が納得できる回答を用意できないと、採用は厳しいでしょう。

この2つの質問が重要な理由は、

「一度辞退した人間なので、入社しても、また辞める可能性がある

と採用担当者が考えているからです。

逆に言えば、能力面は合格レベルに達しているので、「何故辞退したのに再応募したのか」さえしっかり説明できれば、採用されるという事です。

企業の人事の本音

企業の人事は、内定辞退後の再応募について、それほど悪い印象を持っていません。

欲しい人材だから内定を出したので、再応募の理由に問題がなければ、ぜひ来てほしい

(下に続く)

再応募の方法

再応募は、「何故辞退したのに再応募したのか」の回答を用意してから行います。

メールで確認を取ること

採用担当者も多忙な時期や時間帯があるので、忙しい時に電話をされたら、「忙しくてカリカリしていて」感情的になることもありますので、メールでお伺いを立ててみましょう。

以下に再応募のメール例文を紹介しますが、重要なのは「丁寧でお願いする文面」です。
一度辞退してしまったので、採用担当者も感情的になっている事があるので、今まで以上に礼を尽くした文章を心がけます。

再応募のメール例文

株式会社転職マニュアル

人事部人事課 山田様

お世話になっております。○○です。

先日、採用面接で内定を頂いておきながら辞退致しましたが、大変申し上げにくいことですが、再度、選考を受けさせていただきたく、メールを差し上げました。

(ここに内定を辞退した理由と、再応募しようと思った理由を記載する)

お忙しいところ恐縮ですが、ご検討の程宜しくお願い申し上げます。

—–署名—–
転職 太郎
03-3000-1049
taro#tenmanual.com

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

就活、転職活動に限らず、一度断ったけど、「やっぱりやりたい」という場面は、よくあることです。

人生一度決めたことをやり続けなければならない、という事ではなく、時には戻ったりやり直したりしながら、前に進んでいくものです。

内定でも同じことで、辞退したけど、冷静に考えたら入社したいということもありますので、この記事を見て、勇気をもって挑戦してみてください。

なお、敵を作らないことは、人生やビジネスでも大切なことなので、辞退する時は「しっかり礼儀を尽くす」ことです。

別れ際をしっかりしておくことで、再挑戦も協力してもらえるのですから。

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