(2022-10-5更新)
書類選考も通過し、企業の面接場所に無事着いたとしても、油断できないことがあります。
それは、受付での挨拶です。
大量採用などで面接会場なら受付スタッフが待機しているために問題ありませんが、企業に出向き面接担当者に取り次いでもらう場合は、なんて言えばいいか悩んでしまいますね。
外回りなどの仕事などで、他社に行く機会が多い人にとっては何の問題も無いことですが、学生や内勤メインの人にとっては、「受付での挨拶」はドキドキしてしまうものです。
また、最近は人件費の節約のためか、受付に電話が置いてあるだけの「無人受付」もあり、採用担当者に直接電話をかけるとなると、ただでさえ緊張しているのに余計焦ってしまいますね。
今回は、受付での挨拶や呼び出し方法などビジネスマナーを解説します。
受付の対応方法
面接は、面接室の中だけで評価されるものではありません。
企業の建物に入ってから、建物を出るまでのありとあらゆる場面で、「どんな人物か」をチェックされていますので、
- 受付の人
- 廊下やエレベータで会った社員
- 控室の係の人
建物で会った全ての社員を「面接官」だと思って、マナーをもって対応することが好評価を得るために大切です。
実際に、受付の人に対して「ぞんざいに(いい加減に)」接する人がいますが、どんなに面接時の評価が良くても、受付の対応が悪かったら不合格にされてしまう企業もあるので、正しい挨拶方法やマナーを理解しておきましょう。
受付での挨拶方法
受付の人がいる場合は、まず一礼か会釈をしてから取り次ぎを依頼します。
次に、面接官を呼び出してもらいますが、次の4つを伝えれば好印象の内容になります。
- 約束の時間:10時に
- 目的:面接をしに来た
- 氏名:自分のフルネーム
- 依頼内容:面接官に取り次いでほしい
この内容を伝えるだけで、シンプルだけどビジネスマナーを持ち合わせた印象が持たれます。
具体的な面接受付でのトーク例を紹介します。
お世話になっております。
10時に採用面接の約束をさせて頂きました、転職太郎と申します。
人事部人事課の山田様(または、採用担当者様)にお取次ぎ願えますでしょうか?
受付の受け答えが悪いと不採用になることも
受付の人は面接官ではないからと、言葉遣いや態度が雑になる人がいますが、企業は応募者を採用した後のことを考えており、
「入社後、顧客訪問など他社に行った時に、受付で同じような対応をするだろう」
このように考え、受付で挨拶ができなかったり、ビジネスマナーが悪かったりする人を雇うことがありません。
実際に、面接官は「応募者の受付での対応や印象」について、受付の人に確認することがあります。
たとえ、面接官の前で良い人間をアピールしても、見えないところ(受付など)でいい加減な人間は、会社に入っても、陰で手を抜いたりサボったりする可能性があると判断することができるからです。
内線電話での呼び出し方
IT系企業で多いのが、受付に人の代わりに電話機が置いてある場合があります。
この場合、自分で採用担当者に電話をかけて、呼び出さなければなりません。
この電話機の横には、内線電話一覧表があるので、採用担当者の所属部署が分かっている場合は、その部署に電話を掛けますが、分からない場合は、「人事」や「総務」部門にかけます。
お世話になっております。
10時に採用面接の約束をさせて頂きました、転職太郎と申します。
人事課の山田様(または、採用担当者様)をお願いできますでしょうか。
内線電話で呼び出した場合、採用担当者かアシスタントの人が迎えに来てくれますので、再度挨拶をします。
「転職太郎と申します。本日はよろしくお願いいたします」
このように挨拶をすれば、「良い感じの人」と思ってもらえるでしょう。
受付は面接の5~10分前
面接に遅刻してはいけないのは誰でも知っていますが、実は、早く来すぎるのも困りものです。
採用担当者は、面接だけの仕事を行っている訳でなく、人事や総務などの仕事の合間を縫って面接をしていますので、面接者が早く来すぎると、他の仕事を止めて対応しなければならなくなります。
他にも、会場の準備や前の面接者と面接中ということも考えられますので、「早く来てやる気をアピール」するよりは、時間まで面接の最終確認をした方が賢明です。
具体的には、
面接開始時刻の5~10分前に受付を行う
- 受付から面接会場まで離れている場合、10分前
- 上記以外、5分前
を目安にするのが良いでしょう。
では会場付近まで早く来てしまったらどうやって時間をつぶすかというと、近くのカフェやベンチなどで時間まで待つことがベターです。
カフェとかがなければ、企業ビルを周りを1周歩いてみて、どんな会社なのか観察してみましょう。
【電話トーク例】面接の遅刻は許されるか?みんなの失敗談を公開
案内後の控室での注意事項
受付が終わると、すぐ面接が始まる場合もありますが、控室や面接会場の廊下などに通されて、自分の順番まで待つこともあります。
この待ち時間は、「単なる待ち時間」ではなく面接の一環として考えるべきで、次の注意事項を守って静かに待たなければなりません。
控室などではスマホを触らない
控室で自分の順番まで時間があるからといって、スマホを見て時間をつぶしてはいけません。
「面接に来ているのに、スマホばっかり見ている」
年配の社員や面接官にとっては、スマホを見ている人を「遊んでいる」と捉えられてしまうことがあるので、カバンの中にしまっておきましょう。
携帯・スマホの電源を切る
控室などに通されたら、携帯電話・スマートフォンの電源を切ります。
事前に切ったとしても、念のために確認しておきましょう。
音さえ出なければ良いと思う人もいるかもしれませんが、マナーモードでバイブレーションの振動は、静かな場所ではかなり響きますので注意しましょう。
他の応募者と大きな声で会話しない
控室や廊下での待ち時間に、他の応募者と同席することもあると思います。
挨拶や情報交換をしたくなると思いますが、声の大きさには注意が必要で、特に、静かな場所での声は結構響くので、
「意気投合して、大きな声で会話してしまった」
「面接室にまる聞こえだった」
面接では社会人としての常識も見られている
例えば、会社訪問して会社内で大声で話す人がいたら、その人間の常識が疑われてしまいますね。
面接の待機時間も同じことで、社内で静かにしているのは最低限のマナーです。
面接官が採用したい人物は?第一印象を良くするために実践すること
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どんなに面接対策をバッチリしても、面接中のちょっとした行動があなたの評価を下げてしまい、不合格になることもあります。
この記事を読んで、受付から待機場所までマナーをもって対応して、印象が良くなるように心掛けてみましょう。
【面接対策おすすめ記事】
経費削減のためとはいえ、受付に電話がぽつんと置いてあったら、何だか寂しいです。
そうですね。
経費もありますし、セキュリティ上勝手にオフィスに入られたら困るので、電話で呼び出してもらうようにしている場合もあります。
普段から敬語を使いこなせていないと、正しい敬語で面接官を呼び出せないでしょうね。
面接の練習はする人はいますが、受付での呼び出しの練習はしないと思いますので、とっさに敬語が出ない人もいるでしょうね。