(2020-7-9更新)
大学生活は、趣味にサークル、付き合いなど、何かとお金がかかるので、仕送りやお小遣いだけでは足りずに、アルバイトをしている人も多いと思います。
「アルバイトをしたら友達が増えた」
「卒業後にバイト先の企業に就職した」
アルバイトはお金を稼ぐだけでなく、友達ができたり社会経験ができたりメリットがあるので、「世間を知る」という意味でも学生時代に働いておくことはプラスになることが多いです。
でもせっかく働くなら、就職に有利だったり自分の知識にプラスになるようなアルバイトをしたいですね。
今回は、大学生におすすめの就職にも実利にも役立つアルバイトを解説します。
72%の学生がアルバイトをしている!
現在アルバイトをしていると答えた学生は、71.7%(2017年)と、学生生活を送る上でアルバイトは欠かせないものとなっています。
出典:全国大学生活協同組合連合会「第53回学生生活実態調査の概要報告」
アルバイト経験は、「職業経験」として就活でも役に立つばかりでなく、入社後も使えるスキルを身に付けることもできる場合があるので、上手にアピールをして他の学生に差を付けたいですね。
就職に有利なアルバイト
エントリーシート(ES)の「自己PR」や面接で、このアルバイト経験をアピールできたら印象アップ間違いないものを順に紹介します。
1.コールセンターや受付
コールセンターや受付では、正しい敬語を使うことはもちろんのこと、お客様に不快な思いをさせない「高いコミュニケーション能力」が要求されます。
このアルバイト経験があれば、面接官から正しい敬語やビジネスマナーを身に付けているとので、「外に出しても恥ずかしくない人物」と評価されます。
また、お客様の言いたいことをしっかり理解して適切に応対することが求められますので、コミュニケーション能力以外にも、お客様の言いたいことを整理して理解する能力や、内容に応じて関連部門に処置を依頼したりする「問題対応力」が身につくので、面接官の評価は高いでしょう。
2.販売や飲食店の接客
接客業では、接客用語としての敬語や、お客様へのサービスマナーが身につきます。
ビジネスではお客様に対して失礼のない応対をすることがビジネスマナーの基本となっておりますので、接客で身についた敬語やサービスマナーが十分に活かすことができます。
ただし、接客では「1,000円からお預かりします」などの「バイト敬語」が使われており、このバイト敬語が抜けずに面接で使ってしまうと、正しい敬語を使えない学生と評価が下がってしまうので注意が必要です。
3.塾講師、家庭教師
学生のメリットを十分に活かしたアルバイトが、塾講師や家庭教師です。
自分の専攻分野や得意科目を教えるので、学生ならハードルが低く時給も高いため人気があります。
塾講師、家庭教師のメリットは二つあり、
- 分かりやすく教える能力が身につく
- 何がわからないかを分析するために、問題解決力が身につく
社会人になってからも分かりやすく話す能力や、トラブルや問題発生時に、客観的に分析して課題を発見する「解決力」が求められますので、これらのバイトで求められる能力と一致します。
アルバイトで何をしたかが重要
就職に有利なアルバイトを紹介しましたが、単にこれらのアルバイト経験があればよいかといえばそういうわけではなく、バイト先でどんな仕事をしてきたか重要です。
1.長期間勤務した(目安1年以上)
どんなに素晴らしいアルバイトでも、短期間で辞めてしまってはアピールできないばかりか、逆に「長続きしないのではないか」マイナスの印象を持たれることもあります。
採用担当者が最も嫌うのが、入社してもすぐに辞めてしまうことです。
新卒で入社しても、3年以内に3割の学生が辞めてしまうことが人事の悩みの種です。
このため、企業側は長く働きそうな学生を採用したいと考えているので、短期間でアルバイト先を変更した学生に対しては、「バイト先を変更した理由」によっては、マイナスイメージが持たれてしまいます。
2.バイトリーダーなどを経験した
アルバイト先で、バイトリーダーや新人教育を行った学生は、評価されやすいです。
特に、バイトリーダーは「多くのアルバイトの中から選ばれた」ので、他の学生と違う「何か」を持っているのではないかと、面接官は評価する傾向があります。
3.バイト先で表彰や昇給があった
アルバイト先から、勤怠や成果などで表彰された経験は大きく評価されるでしょう。
たとえ、「繁盛期に皆勤した」という表彰であっても、アルバイト先のために頑張ったことが、「企業のために努力を惜しまない」と良い意味で評価されることだってあります。
また、定期的な昇給以外の「能力給的な昇給」があった学生は、アルバイト先から評価されるほどの「頑張り屋さん」という評価が付きます。
アルバイト経験のアピール方法
上記で紹介したアルバイト経験があっても、正しくアピールしないと、自分の評価につなげることができません。
失敗しがちなアピール方法は、
- 「○○なアルバイトを経験しました」
- 「アルバイト先で○○を学びました」
こんなアピール方法ではもったいないです。
上手なアピール方法は、
- 「どんな目的でそのアルバイト選んだのか」
- 「どんなことを考えながら働いたか、どんな工夫をしたのか」
- 「アルバイト経験を就職先でどう活かすのか」
こんなプラスアルファをアピールすることで、あなたの評価はグッと上がることが間違いないでしょう。
アルバイトにかかわらず、就職活動ではどんな内容でも、
「就職先にどう結びつけてアピールするか」
ということを意識して応募書類や面接に挑むことが内定を勝ち取るカギとなります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
アルバイトをお金稼ぎと割り切ってしまうよりは、「せっかく働くのだから将来に活かしたい」と人脈や職業経験を積む方が、メリットが大きいことがお分かりいただけたと思います。
特に、面接でアルバイト経験を上手にアピールすることで、他の学生に差をつけることができるので、まさに一石二鳥ですね。
アルバイトで実りある学生生活を送って、就職も有利に進めてみてはいかがでしょうか。
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