(2020-3-23更新)
まもなく会社の退職を迎え、この機会にクレジットカードを申し込むこと考えている人もいると思います。
「クレジットカードは退職前に申し込んだ方が良いの?」
「退職後にクレジットカードを申し込むと、審査に通らないって本当?」
クレジットカードには審査があるため、安定した収入が無いと通りにくいので、退職までに申込んでおこうと考える人もいるのではないでしょうか。
今回は、退職するとクレジットカードが作れないのか、カード会社の審査について解説します。
目次
クレジットカードの審査基準は?
クレジットカードは誰でも作れるものではなく、「審査基準」を満たしていない人には発行されることはありません。
- 利用実績に問題がある(返済実績、カード申し込み履歴)
- 他社のカードの借入額やローン残高が多い
- カードの発行基準を満たしてない(年齢、年収、勤務先、勤続年数)
クレジットカード会社の立場からは、当然のことですが、申込者の支払い能力が何よりも重要視されます。
このため、過去に支払いの遅延や滞納があったり、他社の借入額などが多かったり、または、今後も安定的な収入が見込まれてないと思われると、クレジットカードが作れなくなってしまいます。
おそらく、この記事をご覧になっている方は、現在は勤めているので、カード会社の審査基準を満たしているのではないでしょうか。
そして、退職後に「年収、勤務先、勤続年数」の基準が満たせなくなってしまうことが考えられます。
退職前に作った方が良い
退職後は安定的な収入が途絶えてしまいますので、どうしてもクレジットカードの審査で落ちやすくなります。
上記の理由から、退職前の働いているうちに申し込みをすることが賢い方法です。
では、退職のどのくらい前に申し込めばいいかと言うと、2週間以上前がベターです。
これは、カード会社から勤務先に「在籍確認(※1)」の電話が入る可能性があるからで、もし、退職直前に申し込んで退職後に「在籍確認」が入ったら、カードが作れなくなってしまうからです。
(※1)在籍確認とは、クレジットカードの申し込みがあった場合に、カード会社から勤務先に「実際に勤務しているか」の本人確認のことで、架空の勤務先で申し込まれた場合に、カード発行を防ぐために行われます。カードの申し込みは2枚までにすること
退職前に、カード審査に落ちるからと言って多数の申し込みをすることはNGです。
実は、クレジットカード会社では、他社分を含めて「クレジットカード申し込み履歴」というものを把握しています。
このため、短期間に複数のクレジットカードの申し込みがあると、「信用状況が悪化したのではないか」、「お金に困っているむではないか」とカードが作れなくなるからです。
この「短期間に複数」の基準はクレジットカード会社によって異なりますが、1~2ヶ月間に3枚以上のカードを申し込むと、クレジットカードの発行が断られることがあります。
退職したらカード会社に届出するの?
退職したら気になるのが、クレジットカード会社に退職したこと(無職になったこと)を届け出る必要があるのか悩みますね。
カード規約上は届出の義務がある
カードを申し込んだ時にもらえる、(小さい文字で書かれている)カード規約には、「住所」や「勤務先」が変更になったときは、届出をしなければならないと記載があります。
ほとんどの人は、「住所」の変更はカード利用明細が届かなくなるので届出をするが、「勤務先」の変更は、申し込み時からそのままだと思います。
無職だと不利になる?
では、勤務先を無職に変更した場合はどんなデメリットがあるかと言うと、
- 「カードの限度額が下げられる可能性がある」
- 「ゴールドなどの上位カードへの切り替え案内が来ない」
といったところで、それほど不便な思いはしないでしょう。
しっかりと支払っていれば大丈夫
ただし、無職になってもカードを持ち続けていられるのは、
「支払いを遅延しない」
ことが絶対条件ですので、無職になった場合は、「たった一回」の遅延もしないように特に注意しましょう。
退職後は特に計画的に使うこと
退職してしまうと、少ない失業給付やアルバイトの収入で、やりくりをしなければならないので、どうしてもカードで買い物をしがちになります。
クレジットカードを使っても、支払いが先延ばしされるだけで、いずれは返済しなければなりません。
退職後は、収入が減ってしまいますので計画的な買い物を心がけましょう。
なお、退職後には様々な手続きを行う必要があるので、以下関連記事で解説しています。
【関連記事】
退職後にする失業保険、国民健康保険、国民年金の手続き方法は?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
退職後は、クレジットカードの審査基準を満たせなくなる可能性があることをおわかりいただけたと思います。
すでにクレジットカードを保有している場合は、あえて追加で申し込むまでもないことですが、今までカードを作ってなかった人は、退職前に申し込んでおくことが賢明な判断です。
なお、退職後に転職活動を始める人も多いと思います。
転職先はすぐ見つかるとお考えかもしれませんが、意外に時間がかかるものなので生活資金は余裕をもっておくことが賢明です。
【関連記事】
退職して無職の人間にカードを発行する会社はありませんね。
返済してもらいないりすくを考えたら、退職したらカードを発行してもらえないのは仕方がないことです。
退職した途端に社会的信用が無くなるってのも、なんだか悲しいものですね。
確かにそうですね。
安定した収入というのがどれほど重要かは、退職して初めて分かるものかもしれませんね。