(2020-7-13更新)
大学3年生で、就活の大イベントといえば、インターンシップではないでしょうか。
「本命企業のインターンシップに参加できた」
「勉強が忙しくてインターンできなかった」
インターンシップに参加することで、ネットでは分からない社員たちと会話ができるだけでなく、実際に働いてみることで職業に対する考え方が変わることがあります。
さらに、インターンシップに参加したことで、選考が有利になる場合もあるので、志望企業のインターンシップに参加できるかどうかで、4年生の活動がガラッと変わってしまうのです。
ただし、インターンシップは参加すればよいものでなく、「良い学生」と印象付けられないと意味がありません。
今回は、インターンシップで高評価をもらうためのマナーと自己紹介を解説します。
インターンシップとは
学生が就業前に企業や団体で、会社や就業を体験することで、大学3年生の夏から冬にかけて行われることが多く、1日だけの1dayインターンから、3か月以上の長期インターンまで様々です。
また実施時期でも呼び名が異なり、夏に行われる夏インターンや、秋以降に行われる秋・冬インターンがあります。
どんなメリットがある?
インターンシップは、企業も学生もどちらにとってもメリットがある制度です。
企業側
企業のメリットは、次の2つでしょう。
- 自社のことを知ってもらえる
- 採用前に学生を確認しておきたい
自社のアピールという点以外に、「どんな学生か確認したい」と考えている企業が多いです。
特に、面接の20~30分程度では見抜けない学生の内面を知ることができるので、
「面接ではよかったが、入社したらダメな人間」
といった失敗やミスマッチが無くなります。
インターンシップでは、長時間学生と一緒にいるので、いい人間かダメな人間かを見抜くことができることが企業のメリットをしては大きいです。
学生側
学生のメリットは、大きく次の4つでしょう。
- 企業の雰囲気が分かる
- どんな社員がいるか分かる(自分に合うか?)
- 職業体験ができる
- 選考で有利になる
学生にとっては、企業の雰囲気やどんな人間がいるか、ということが大きいのではないでしょうか。
インターンシップでは、企業は学生の良し悪しが判断することができますが、逆に学生も企業の良し悪しが判断できる訳で、「この会社はイメージより悪かった」と選別可能です。
また、インターンシップ中は、受付の人から始まり、通路ですれ違った社員や昼食中の他の社員など、参加部門以外の人たちを見ることができますので、せっかく参加したのだから、「企業を観察」してみることをお勧めします。
選考で有利になる
何といっても、これを目当てにインターンシップに参加している学生が多いと思います。
「インターンシップで良い印象を与えれば、ほぼ内々定と同じ」
実際に、インターンシップでアピールに成功すれば、企業から「欲しい人材」としてアプローチがあることだって珍しくありません。
では、続いて本題のインターンシップのマナーを解説します。
インターンシップのマナー
服装は指定が無い時はスーツ
当日の服装は、「私服で」と指定がない限り、スーツ以外ありえません。
面接や会社訪問と同様に、リクルートスーツとビジネスバックが必須です。
もし、「私服」と指定があれば、オフィスカジュアルで、
ジャケット、スラックス ※色は黒、紺、ベージュ、茶など地味な色
シャツ ※白、淡い色
ジャケット、パンツかスカート ※色は地味で派手でないもの
シャツ
インターンシップは、「選考の場」なので「お洒落」は捨てましょう。
持ち物チェックリスト
インターンシップでは、参加案内に持ち物の記載がありますが、最低限次のものは持参しましょう。
- ビジネスバック(書類や会社案内など入る大きさ)
- ノート
- ペン(赤と黒)、蛍光ペン
- スケジュール帳
- 学生証
- 印鑑
- 書類入れ(A4サイズ書類が入る大きさ)
挨拶と返事
企業では、友達との挨拶とは異なり「ういーす」などの挨拶はしないと思いますが、代表的な挨拶を紹介します。
挨拶
- 朝:「おはようございます」、昼:「こんにちは」
- 初めての人に:「初めまして」
- 自分が帰る時:「お先に失礼します」
- 他の社員が先に帰る時:「お疲れ様でした」
返事
返事は、相手の顔を見て元気よくするのが基本です。
- 基本:「はい」
- 理解したとき:「かしこまりました」、「承知いたしました」
- 教えてもらったとき:「ありがとうございます」
インターンシップでのマイナス印象で一番多いのが、「挨拶ができない」ことです。
特に、声が小さい、生返事だと、それだけで「ダメな学生」とされてしまいますので、わざわざ参加したのにマイナス評価をもらっては、何のために参加したか分からなくなってしまいます。
自己紹介のポイント
自己紹介は、事前に準備しておきます。
事前に準備しておかないと、まとまりのない文章になったり、緊張で途切れ途切れになったりしないで話すことができるからです。
次の項目を入れて、1分バージョンと、少し長めの2分バージョンと2種類用意できたら最高です。
- 氏名(フルネーム)、出身地
- 大学名、学部、専攻や得意科目など
- 趣味や特技(特殊過ぎないこと)
- 何故インターンシップに参加したか
- 会社の印象
- 決意やお願い事項など
自己紹介のコツが掴めない人は、次の記事を参考にしてみると良いでしょう。
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自己紹介は怖くない!この方法だけで苦手を克服できる簡単なコツ
参加後
懇親会では飲み過ぎない
1~2日の短期インターンでは懇親会が無い場合が多いですが、1週間以上のインターンでは最終日に懇親会が開催されることがあります。
懇親会では、食事やお酒が入るので、インターン中には聞けなかった仕事やプライベートな話を聞くことができるので、職場の社員たちと親しくなれるチャンスです。
「飲み食いと共にすることで親密になる」のは今も昔も同じで、懇親会が良い雰囲気だったから入社する人もいるくらいです。
ただし、学生同士の飲み会ではないので注意事項があります。
- 飲み過ぎない
- 大声で騒がない
あなたが羽目を外してしまったために、企業の人たちに迷惑をかける事が無いように気を付けましょう。
お礼メール
インターンシップが無事終了したら、最後に重要なことを忘れないようにします。
それは、「お礼メール」を送ることです。
お礼メールの注意事項は、
- 参加当日か翌日に送る
- 感謝の気持ちを伝える
- 学んだことや得たことを伝える
「終わり良ければすべて良し」という諺(ことわざ)の通り、最後にしっかりとしたメールを送っておけば、あなたの評価は上がり就活が楽になります。
逆に、適当なメールやお礼メールをし忘れてしまうと、今までの評価がガタ落ちしてしまいます。
【関連記事】
【文例付き】インターンシップ後のお礼メールの内容と送り方は?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
インターンシップを「会社見学」程度に考えていた人は、この記事を読んで驚かれたのではないでしょうか。
企業側は、参加した学生を見て「欲しい人」「必要のない人」とチェックして振り分けていますので、軽い気持ちで参加すると何のメリットもないまま終わってしまいます。
逆にちゃんと対策して参加すれば、高評価を得て、そのまま内定コースに乗ることもあるので、「選考のつもりで」本気で挑み、チャンスを逃さないようにしましょう。
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