(2022-10-6更新)

転職時には、給与が上がることは当たり前と考えてしまいますね。

給与が下がる転職は失敗

年収が下がるなら転職をしない方がマシ

ただし、目先の年収が下がっても転職して成功した人はたくさんいます。

今回は、あえて年収が下がっても転職をすべき理由を解説します。

何故年収アップにこだわるのか?

転職をしたことを知り合いに伝えると、ほぼ間違いなく

「給料が上がった?」

と聞かれるのではないでしょうか?

日本では、未だに終身雇用の考え方が根づいているために、転職時に年収が上がらないと、生涯年収が下がってしまうことを皆知っているからです。

転職すると、退職金で損をする

退職金で損をするとはどういうことかというと、

  1. 「A社で20年勤務、転職後、B社で20年勤務」
  2. 「A社で40年勤務」

通常は、2のパターンの方が、退職金が多くなります。

 

上記のどちらも40年間働いていますが、「A社で40年」働いた方が退職金が多いのが現状です。

なぜなら、日本の退職金制度の多くが、勤続年数が長くなるにつれて退職金が増える仕組みなので、途中で転職をしてしまうと退職金が下がってしまう訳です。

この転職による退職金の目減りを取り返すため、転職時の年収を上げないと生涯年収が下がってしまうのです。

それでも、年収が下がっても転職を選ぶ人がいるのは何故でしょうか?

1.キャリアアップを優先するため

自己研磨

将来の自分のキャリアアップのために、仕事の幅を広げたり深堀したりするために転職を利用することがあります。

例えば、こんな場合が考えられます。

  • 営業職は一通り理解したので、企画職で経験を積んで、「提案力を身に付ける
  • 非鉄金属を手広く扱っているが、ステンレス鋼を極めたい
  • 販売職から経理職にキャリアチェンジしたい

本来ならば、社内の人事異動などで実現することが理想ですが、今の会社ではこれ以上望めない場合は、給与が下がってもキャリアアップを優先させることで、将来それ以上の価値となって跳ね返ってきます。

一時的に年収ダウンしても、将来の年収アップが期待できる!

2.自分の時間を優先するため

家族との時間を優先

仕事以外の自分の時間を優先させるために、給与が下がっても早く帰れる会社や近所の会社に転職する方法があります。

家族を養うために、時間よりも給与を選択する人が多いですが、

  • 読書や勉強など自己研磨をするための時間を確保するため
  • 夜までの残業が多くで、思考能力が衰えてしまうため
  • 家族と一緒に過ごす時間を大切にしたいため

などの理由で、お金よりも時間を優先させるための転職は、人生を豊かにしたり、自分を磨くことで将来の高い年収で転職ができたりするので、目先の年収が下がっても、それ以上の価値を生むことができるのです。

定時に帰れる会社に転職して年収は下がったが、難関資格を取得したため、年収が大幅にアップしたという人もいます。

【国家資格】事務系、管理部門におススメはこれ!

3.過労などで心身が疲弊したため

毎日遅くまで勤務

毎日、21~22時まで帰れない人や、職場の人間関係や環境が悪くて、肉体的に精神的に疲弊してしまった人もいると思います。

そういった会社で長く働いていると、ストレスで身体を壊すことや、うつや病気になってしまいます。

身体を壊してしまい働けなくなっても、会社が生活を保障してくれることはないので、「自分の身は自分で守る」しかありません。

こんな時は、給与が下がっても安心して働ける会社に転職をすべきです。

年収よりも自分の身体の方が大切です

管理人の知り合いにも、こんな危険な働き方をしている人がいました。

過労や病気の心配のある働き方(事例)
  • 毎日21時まで帰れない
  • 土曜にサービス勤務をするのが当たり前
  • トラブル・顧客の呼び出しがあると、何時でもすぐ向かわなければならない
  • 書類締め・給与計算などで、終わるまで帰れない日がある

上記の事例も散々なブラック企業ですね。
これではいつ倒れたり、うつになるか分かりませんので、年収が下がっても転職を検討すべきです。

なお、転職で好条件の給与を引き出して苦労する場合があります。詳しくは以下記事をご覧ください。

破格の好条件でも入社を見送るべき企業の特徴

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

転職は年収が上がるもの

と考えていた人も、人や環境によっては、

年収より優先されるものがある

ことだってあるのです。

もちろん、年収が上がればそれに越したことはありませんが、給与よりも大切にするものがあるなら、思い切って転職して、豊かな人生を手に入れてみてはいかがでしょうか。

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