(2020-6-26更新)
社会人は人脈が大切とよく耳にしますが、実際に社外の人と人脈を構築するのは容易ではないですね。
「交流会や勉強会で名刺交換しても、良い人脈に会えない」
「知り合いは社内か取引先しかいない」
人脈を広げたいと思っても、毎日の仕事に追われてしまい何から手を付けていいか分からない人が多いと思います。
今回は、人脈のメリットと、今日からできる人脈作りの方法を解説します。
何故人脈作りが必要なのか
新卒で入社したら定年まで働く終身雇用があたりまえの時代では、社内の人間関係を良好に保っておけば不自由しないこともありましたが、「自分の身は自分で守る」ために、有益な情報の提供や困った時に助けてくれる人脈は重要です。
もちろん、ビジネス用だけでなく、同じ趣味を共にする仲間がいれば、人生をより豊かに過ごすことができますし、「趣味友」からも思わぬ有益な情報を得られることだってありますから、
「井の中の蛙」
にならないように、多くの良い人脈を築きたいですね。
1.普段得られない情報にふれることができる
会社では、同じ職場の上司と同僚と付き合うことが多くなってしまいますね。
同じ環境にいる人と付き合っていると、どうしても視野が狭くなってしまうので、新しい発想やアイデアが出ずに、考え方が固定化され「マンネリ化」してしまうので、ビジネスでも人生でも幅が広がらなくなってしまいます。
こんな時は、「異業種」「他業界」の人たちと交流すると、目から鱗が落ちるようにたくさんの情報を得ることができます。
その業種・業界で働いている人にとっては普通の情報でも、知らない人には新鮮なことが多いので、飲み屋でちょっと話すだけでも、驚くほどタメになる情報が手に入ることがあります。
2.困ったときにアドバイスや助けてもらうことができる
仕事をしていると、壁に当たることや重大な決断をする場面に直面することがあります。
こんな時も、相談できる人脈がいると、「自分と別の角度から突破口」のアドバイスがあったおかげで、難なく解決できることも珍しくありません。
行き詰ったときは、先入観で真正面からしか物事が見えなくなるので、「違う角度」から見れる信頼できる人たちのアドバイスほど助かるものはありません。
3.キャリアアップや転職できることも
仕事で困ったときに、社内には「この件は○○さん」「あの件は△△さん」に聞けば解決するという人物がいると思います。
「この人に聞けば解決する」ことを知っていることが、一種の「ビジネススキル」といえます。
なぜなら、その道の専門家の力を借りて、物事を解決することができるからです。
社外の人脈でも同じことで、「あらゆる分野の専門家」が自分の中にいるのと同じことになります。
また、お互いの信頼関係が深まれば、こちらが勤務先で悩んでいるときには、「転職先を紹介」してくれることだって珍しくありません。
もちろん、相手から「あの人なら大丈夫」と信頼されるまでの関係がないと、紹介されることはあり得ませんので。
人脈を作るためおススメの方法
では、どうやって人脈を作り始めるのがよいかを順番に紹介します。
1.勉強会やセミナーに参加してみる
最初のステップは、勉強会やセミナーなど「同じ目的」で参加している人たちと知り合ってみることです。
背伸びして、いきなり「すごい人脈」を手に入れようとしても上手くいきません。
何故かというと、すごい人脈と知り合うためには、「あなたも相応しい人物」でなければならないからです。
等身大の自分に近い人と知り合いになることを目指す
まずは、自分の身の丈に合った人脈を作ることから始めて、「その人から紹介」されて徐々に人脈を広げて行くこと第一歩です。
2.同じ趣味の人と知り合う
同じ趣味や習い事をしている人と親しくなることも有効な方法です。
同じ趣味をしている「趣味友」として、活動後に食事や飲みに誘ってみることをおススメします。
「品がいい」と思って会話をしてみると、実は、会社の役員だったなんてこともよくあります。
趣味を通じて思わぬ人と知り合いになるチャンス
特に、健康維持のためにスポーツをしているエリート層の人も多くいますので、勇気をもって「おはようございます」「お疲れ様です」と挨拶をしてみることをお勧めします。
「趣味帰りに飲みに行って、知り合いを紹介された」
もし知り合えたら、一緒に趣味をしながら少しずつ人間関係を深めていけばいいのです。
ただし、趣味がメインなので人脈づくりを目的にしないようにしましょう。
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3.社内のできる人と親しくなる
人脈作りというと、社外に目を向けがちですが、実は、社内にもあなたの知らない良い人間が多くいるはずです。
社内で「仕事ができる人」や「人徳がある人」と思われている人は、いざという時にあなたを助けてくれる存在になりますので、社内と甘く見ずに人脈を構築してみましょう。
社内の仕事ができる人は良い人脈を築いている場合が多い
社内の良い人と親しくなれば、そのうち、別の人を紹介してくれることだってあります。
人脈は、「紹介」で広まっていくことが多いので、社内にいる「目標とする人」に認めてもらうことを目指してみてはいかがでしたでしょうか。
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4.自分を磨く
自分を磨いて、周囲の人から「憧れる存在」になることで人脈を広げることができます。
自分が魅力ある人間になることで、人脈を探している人からアプローチしてもらえますので、黙っていても人脈が広がるでしょう。
人脈というのは、自分と同レベルの人と構築されるのが自然ですので、自分を磨いて「ランクアップ」することが、遠回りに見えて、結局は「良い人脈」を構築する近道だったりするのです。
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人脈作りの注意点は?
1.人数ではない
人脈は名刺の数ではありませんので、「異業種交流会」などで手当たり次第に名刺交換しても、期待していたほどの人脈を得ることができないでしょう。
重要なのは、「どんな人物と知り合いたいか」です。
2.どんな人脈を広げたいのか明確に
人脈を作るときは、「この分野の専門家」、「土曜に一緒にゴルフができる人」などと目指す人脈を明確にしてから探すことが効率的です。
人脈作りの目的がハッキリしていれば、「どこに行けばよいか?」「誰に合えばよいか?」が明確になります。
3.自分の利益のための人脈は失敗する
相手から見て、あなたに価値がなければ「有益な情報」や「アドバイス」を得ることはありません。
なぜなら、人脈は対等な関係成り立っており、「ギブアンドテイク」の言葉通り、あなたから有益な情報を出せなければ、相手から有益な情報を得ることができないからです。
「情報クレクレ」な人に相手をしているほど、一流の人間は暇ではありません。
4.長い付き合いができる人脈を構築する
いい人に知り合えたから、「すぐに情報が手に入る」というものではありません。
相手の立場に立てば、「知り合ったばかりのどこの誰だかよく分からない人」に有益な情報を提供してくれるはずはなく、信頼されなければ情報提供してもいいと思ってくれないでしょう。
重要なのは、知り合った人たちと交流を深めて、相手から信頼されることです。
「人脈は作るよりも維持する方が難しい」
知り合って、情報を貰ったらその後は連絡すらしない、こんな事をしているようでは相手から見切られてしまいます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
人脈は、一朝一夕にはいかないものです。
人脈は、時間をかけて少しずつ輪が広がっていきますので、「目先の利益」にとらわれず、出会った人を大切にすることが第一歩です。
「この人は有益でない」
とぞんざいに扱っているようでは、良い人物から「同じ扱い」をされることでしょう。
自分を磨きつつ知り合った人との人間関係を深めれば、5年後には多くの人脈を構築できているのではないでしょうか。
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