(2020-2-13更新)
面接の日程を決めたはいいが、後になって仕事や学校の予定と被ってしまったり、実は他社の面接と同時刻ってことが判明したりすることもありますね。
「日程を変更すると不採用になる?」
「他の予定を変更してでも、面接を受けたほうがいい?」
面接日程を変更してしまうと、確かに選考で不利になることが多いですが、実は、対応方法を誤らなければ不利にならないで済むのです。
今回は、失敗しない面接日程の調整方法とマナーを解説します。
目次
面接日程の変更は可能か?
「そもそも日程の変更は可能なの?」
このように日程変更をタブーと思う人もいますが、実際は、ほとんどの企業は日程の変更受け入れてくれます。
現職の採用担当者に聞いてみると、
「理由にもよりますが、たった一回の日程変更を理由に不採用にすることはありません」
日程変更自体をそれほど問題視している事はありませんが、変更することでマイナスな印象を与えてしまう事は間違えありません。
それでは、具体的にどんな悪影響があるかというと、次の2つが考えられます。
志望度の低さを疑われる
日程の変更をするということは、その企業は大切にされていないと判断されても仕方ありません。
例えば、絶対入りたい第一志望の企業の面接だったら、他の予定と被らないように決めるので、他の用事とブッキングされることはありません。
ということは、採用担当者に志望度が低いと伝えているようなものなのです。
ケジュール管理能力が疑われる
志望度以外にも、スケジュールを管理する能力が低いと思われることもあります。
社会人になれば、移動時間や電車が遅れた時のことを考えてスケジュールを決めますが、例えば、移動に1時間かかるのに、授業終了時間の1時間後に面接を入れてしまっては間に合わない恐れがありますね。
面接時間を変更するということは、
「スケジュールを上手に組むことができない人」
このように、通常はマイナス印象を与えてしまいますので、マナーと誠意をもって挽回しなければなりません。
日程調整で失敗しない4つの心がけ
理由を説明し誠意を見せること
一度決まった面接日程を調整するためには、採用担当者が納得するような理由を説明しなければなりません。
学生の場合は「授業や学校イベント」、働きながら転職活動している場合は「急な仕事」の理由であれば、採用担当者も納得して変更を受け入れてくれるでしょう。
理由は正直に伝えること
面接日程を調整する場合、理由は正直に伝えなければなりません。
一度嘘の理由をついてしまうと、最後まで嘘をつき続けなければならなくなり、万が一ばれた時は「ウソをついた人間」として即不採用になるでしょう。
採用担当者は、嘘をつく人間を最も嫌います。
人間として信用できないだけでなく、入社してからも何かにつけて嘘をつくと思われるからです。
プライベートな理由の場合は建前の理由を伝える
ただし、「旅行の予定と被っていた」という場合は、そのまま正直に理由を説明したら、間違いなく不合格になるので、仕方なく仕事や学業を理由にして日程を変更してもらうしかありません。
基本的に面接日程は最優先しなければならないので、友達と遊びたいから変更するものではありません。
変更は1回まで
やむを得ない理由とは言え、日程変更は「1社につき1回まで」です。
1次面接で変更して、2次面接でも変更となると、
「この人は、仕事の遂行能力が劣りそうだ」
とスケジュール管理能力や約束を守る重要性を理解していない人間と判断されて、不採用にされてしまうでしょう。
日程の調整方法
日程調整は、面接までの期間や応募方法などで変わりますので注意が必要です。
変更の連絡は電話が基本
日程変更の連絡は、基本的に電話で行うべきで、言葉で理由を説明して変更をお願いすることで誠意が伝わります。
「電話では話しにくい」
からといって、メールで変更依頼をすると、マイナス評価になってしまう可能性があります。
営業時間にかける
電話は会社の営業時間内にかけますが、始業直後、昼休み中、終業間際を避けることがマナーです。
また、会社の忙しい時間帯、例えば飲食店などでは10~14時、18~21時などは避けますが、面接当日の連絡ですぐに連絡しないと間に合わない場合は、「お忙しいお時間帯に恐縮ですが」と気遣いの言葉を入れてかけましょう。
面接まで5日以上あればメールも可
日程変更は電話が基本ですが、面接日までの日程がある場合は、電話でなくメールでの可能です。
もちろん電話の方がベストですが、「しっかりとした内容のメール」と面接当日のフォローをしっかりすることで、マイナスを挽回できるからです。
面接当日のフォローは、この後解説します。
エージェント経由の応募の場合、コンサルタントに伝える
これまでは、自分で応募(企業のWEBから応募や転職サイト、ハローワーク経由)の場合の変更方法についての説明でしたが、エージェント経由で応募した場合は方法が変わります。
エージェント経由で応募した場合は、エージェントのキャリアコンサルタントに電話します。
コンサルタントへは、次の内容を正確に伝えます。
- 正直な変更理由
- 変更希望日時(希望日程は、3~5つ伝える)
電話トーク文例
お世話になっております。
1月15日、13時から面接のお約束をいただいております、転職太郎と申します。
急遽客先との打ち合わせが入ってしまい、大変恐縮ですが、面接日程を調整させていただきたくご連絡を差し上げました。
[採用担当者]:わかりました。代わりの面接日時はいつを希望されますか?
16日と17日の15時以降、または、18日の午後でお願いできればと存じます。
[採用担当者]:それでは、17日の15時でいかがでしょう。
ありがとうございます、17日の15時に伺います。
こちらの一方的なお願いで日程を調整したいただき、ありがとうございました。それでは失礼いたします。
メール文例
件名:面接日程調整のお願い(転職太郎)
〇〇株式会社
人事部 人事課 △△様
お世話になっております。1月15日、13時から面接のお約束をいただいている、転職太郎と申します。
せっかく面接の日程を確保していただきましたが、急遽客先との打ち合わせが入ってしまい、大変恐縮ですが、面接日程を調整させていただきたくご連絡を差し上げました。
誠に勝手なお願いで大変恐縮ですが、面接日時を以下の日程でご調整いただくことは可能でしょうか。
16日15時~
17日15時~
18日午後
お忙しい中お手数をおかけしますが、何卒ご検討宜しくお願い申し上げます。
——————–
転職太郎
住所:東京都〇〇区△△町1-2-34
電話:090-1111-1049
メール:taro@tenmanual.com
面接当日に再度お詫びをする
面接が始まったら、最初に日程調整のお詫びとお礼を伝えます。
「この度は、こちらからの一方的な都合にもかかわらず、日程調整をしていただきありがとうございました」
この面接当日のフォローがあるかどうかで、あなたの印象がぐっと良くなります。
面接官は日程変更されたことを知っていますので、
「日程変更の件はあったが、実はしっかりしている人」
とプラス印象に変えることだってできますから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
学生や働きながらの転職活動の人にとって、急な用事はつきものです。
一度決めた面接日時は、本来絶対守るべきものですが、やむを得ない理由で日程変更しないとならないこともあると思います。
おさらいでまとめると次の通りです。
【自分で応募の場合】
- 電話連絡が基本
- 面接日まで5日以上あればメール連絡でも可
【エージェント経由で応募の場合】
- エージェントのコンサルタントに電話する
【面接の当日】
- 再度お詫びとお礼をする
上記の通り、しっかりとマナーを持って対応することで、「逆境をプラスに変える」ことだって不可能ではありませんので、怖がらずに連絡してみてはいかがでしょう。
なお、面接に遅刻しそうになった時の連絡方法は、以下関連記事で解説しています。
面接希望日の候補をいくつか伝えてから、ここは被るという時ありますね。
そういう時に限って、都合悪い候補が面接になったりします。
コメントありがとうございます。
複数の企業に面接候補をそれぞれいくつか提示すると、バラバラになったり偏ったりすることありますね。
そして移動時間を考えると無理な日程になってしまう事もあるかもしれません。
ダメだと分かった時点ですぐに連絡すれば対応してもらえると思いますので低姿勢でお願いしたいですね。