ものづくりの工場では、材料の投入や加工指示から出荷まで、納期に合わせて生産指示を出し続ける「司令塔」の役割を担っている生産管理だが、多忙であったり納期遅延で責められたりするので、

「生産管理はやりたくない」

「納期遅延する度に呼び出される」

敬遠されがちな職種であるといえるでしょう。

今回は、生産管理の仕事内容とやりがいについて解説します。

生産管理とは

売上・販売計画により生産計画を作成し、生産から出荷までの指示をするなどして、生産工程を管理することをいいます。

また、生産能力オーバーや品質不良などのトラブルにより納期遅延が起きないように、営業部門や顧客と納期や出荷数量などの調整も行うなど、生産の投入から出荷まで守備範囲が広いのが特徴です。

仕事内容は?

生産管理の仕事内容は?

生産計画の作成

売上や販売計画などより、実際の工場の生産計画を作成します。

この生産計画は、個別の製品・商品の製造工期や在庫状況を考慮して「無駄のない」ように作成しなければならないので、製造現場を知り尽くしている必要があります。

資材(材料・部品)の調達

工場で製品を作るには、必要な材料や部品が揃っていないと作ることができません。

このため、生産計画を立てて実際に加工指示をするまでに、製品を作るのに必要な材料・部品の所要量を求めて、投入までに調達しておかなければなりません。

例えば、1つの製品を作るのに100個の部品が必要な場合、99個が揃っていても、たった1つの部品が不足していると生産工程が止まってしまい完成させることができませんので、資材の調達は神経を使う仕事です。

資材(材料・部品)の在庫管理

資材の調達をするために、現在の在庫を把握していなければできません。

生産計画から必要な材料・部品の所要量を計算して、現在の在庫を差し引いて不足分を発注しますが、現在の在庫数が狂っていたら、資材の余剰か不足が発生してしまいます。

昔と違って、今はシステム上で在庫を把握しておりますが、システム上の在庫数は必ずしも正確ではありません。

例えば、システム上の在庫数は100個だったが、実際に現品を数えてみると80個しかないといったことが起こり得ますので、定期的に現品を数えてみて、システム上の在庫数との差異を修正する骨の折れるような作業も行わなければなりません。

生産指示

生産計画に基づいて、工場に材料投入や加工の指示などを行います。

この時、指示票や現品票などを発行して、工場への指図を行いますが、加工中断や割り込みの急ぎの指示を行うことや、生産ラインの組み換えなど、刻々と変化する工場の状況を把握して、期日までに出荷できるように最善を尽くすこともあります。

実際には、頻繁に変更や割り込み指示などに追われる工場も多いのではないでしょうか。

出荷指示

工場で生産された製品、商品は、完成しても倉庫に入るだけですので、お客様の元へ発送するために梱包したり発送指示をしなければなりません。

このため、倉庫から出して出荷準備をする指示を行います。
実際の出荷・発送については、生産管理以外の部門が行うことが多いですが、全てを生産管理が行う会社もあります。

営業・顧客との調整

生産調整打ち合わせ

生産計画から生産指示を出しても、なかなか順調に進まないのが工場の難しさです。

実際には、工場のラインのトラブルが発生したり資材の欠品、部品に不良品があったり、生産が止まることがあります。
また、顧客から「短納期」で注文が来たために、最短で生産をすることもあるでしょう。

このように、様々な問題が発生した時に、営業部門や直接顧客と納期や出荷数量の調整(変更)をすることがあり、たった1件の調整のために丸一日時間を取られてしまうなで、イレギュラー対応の方が大変です。

(下に続く)



やりがいは?

生産計画を達成した時

生産計画と立てて、これを守るというのは、簡単そうで難しいです。
上記の仕事内容で説明した通り、トラブルや調整があると、全ての計画が「ひっくり返って」しまいます。

生産計画は月次で立てることが多いと思いますが、達成した時の満足感は相当なものがあります。

顧客から「ありがとう」と感謝された時

大口や重要な顧客からの無理難題の注文が入ることがあります。

多くは「短納期」での注文だと思いますが、工場から「無理」と断られながらも、なんとかやり繰りして出荷して、顧客から「ありがとう」と感謝された時は、苦労の吹き飛んでしまうほど嬉しいことです。

責任も重大

出荷は企業の売上に直結するので、遅れると非難されやすいです。
また、顧客の工場でも生産計画に基づいて発注しているので、「納期遅延=顧客工場のライン停止」となってしまうので、納期通りに出荷できないと、顧客からクレームが入ってしまうので責任重大です。

例えば、資材の発注ミスで出荷できない事態が起きたら、「逃げ出したくなるほど」頭を抱えてしまうことになるので、何度も確認するくらいの慎重さが求められます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

生産管理の大変な面が強調されてしまいましたが、生産の全工程を携わることができるので、「ものづくり」の勉強になるのも事実です。

また、調整では様々な部門や顧客と交渉をしなければならないので、交渉力も身に付くので、一度は経験しておくとその後の役立つのではないでしょうか。