(2020-6-9更新)
美味しいお菓子やかわいいスイーツ作りをするパティシエは、女性だけでなく男性にも人気の職業です。
昔は、菓子店に「弟子」として修業しながら実力を身に付けて、自分のお店を持つ方法が一般的でしたが、最近は、パティシエデビューの敷居が低くなってきています。
今回は、おしゃれなパティシエになる方法と資格について解説します。
パティシエとは
スイーツやケーキなど洋菓子を作る職人のことで、洋菓子専門店で、タルトやパンケーキなどお菓子を作ったり、ホテルやレストランでスイーツを作ったりするのが一般的ですが、将来は独立して自分のお店を持つことが可能な将来性のある職業です。
主な仕事場所は?
洋菓子専門店
ケーキやタルト、アップルパイ、ワッフル、パンケーキ屋など、特定の種類にこだわったお店で、見習いとして働きながら一つずつの工程を覚えていき、最終的には全工程を任せてもらうようになります。
また、洋菓子専門店では、比較的規模が小さいお店が多いので、菓子製造だけでなく
- 接客
- 販売
- POP作成、お店の飾りつけ
- 売上計算
なども行うので、店舗運営のノウハウを学ぶことができるので、将来独立したい人は、専門店を経験することが近道になるでしょう。
レストラン
スイーツ中心か食事中心のレストランがあり、どちらも見習いとして働き始めることには変わりませんが、お店によっては、食事の仕込みや盛り付け、接客なども行いながら菓子作りを覚えていくことになります。
ただしレストランの場合は、洋菓子専門店と違い、分業制がとられていることが多いので、「ずっと同じ工程」を担当することも少なくありません。
こうしたレストランでは、「新しいことをなかなか教えてもらいない」こともあるので、長い目で見て、技術を磨きながら周りに認めてもらう気構えが必要です。
レストランで一人前となると、独立した時に、有名レストラン出身という箔が付きますよ。
ホテル
ホテル勤務の場合、レストランのランチ・ティナー、ビュッフェなどで提供するデザートだけでなく、パーティーやブライダル用のケーキ、デザートなど、様々な用途のスイーツを作ることになります。
ただし、レストランと同様に分業制が取られているので、一つの工程を担当することになりますが、大きいパーティーとなると100個以上のスイーツを短時間に大量に作るところが、洋菓子専門店やレストランと違うところです。
パティシエの資格
パティシエとして働くために必ず必要ではありませんが、しっかりと働くためには必要な資格は次の2つです。
- 製菓衛生師
- 菓子製造技能士
「製菓衛生師」は働いている人の資質を向上と、衛生面の管理者としての資格で、「菓子製造技能士」は菓子製造の技術を証明するもので、ともに「国家資格」なので、有ると無いでは雲泥の差があります。
製菓衛生師
受験資格
- 中学校を卒業し菓子製造業に2年以上従事した
- 製菓衛生師養成施設で1年以上履修した
試験内容
- 衛生法規
- 公衆衛生学
- 栄養学
- 食品学
- 食品衛生学
- 製菓理論
- 製菓実技
試験実施
各都道府県にて実施するため、試験日、受験料は異なります。
菓子製造技能士(洋菓子2級の場合)
受験資格
- 菓子製造業に2年以上従事した(実務経験のみ)
- 洋菓子の専門学校、短大、高専、高校専攻科などの卒業
試験内容
- 食品一般
- 菓子一般
- 関連法規
- 安全衛生
- 洋菓子製造
試験実施
各都道府県にて実施
パティシエになる早道
パティシエには、中学・高校卒業後に洋菓子専門店やレストラン、ホテルなどに見習いとして学ぶという方法もありますが、働きながらだと体系的に基礎を身に付けるには時間がかかったり、「その店のクセ」が身に付いたりしてしまうことがあるので、専門学校で1~2年間きっちりと基礎を身に付けてから就職する方が確実です。
最近では、夜間コースがある専門学校も増えてきたので、働きながら学んで、卒業と同時に転職という選択肢もあります。
また、専門学校で起訴を身に付けている分、就職後は「優遇されて」いきなり菓子製造工程をやらせてもらえることもあるので、見習いとして入るより、長い目で見たら早く一人前になることができます。
独立の道は?
洋菓子専門学校で学んだからと言って、いきなり自分のお店を持つことはお勧めできません。
なぜなら、お菓子は教科書通りに作れればいいものではなく、そのお店だけのオリジナルな商品を作ったり、どうやって売るかのノウハウ、さらに店舗運営など経営面も知らないと、長続きすることができないからです。
自分のお店を持つには、専門学校を出て洋菓子専門店やレストラン、ホテルなどで、最低でも5年は勤務して、しっかりノウハウを身に付けてからでないと独立は厳しいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
憧れのパティシエとしてデビューするには、しっかりと洋菓子専門学校で学んでから就職する方法が一番確実な方法です。
もちろん、食べ物を作るため、衛生面や安全面にも気を配ることも重要ですので、正しい知識と技術で、「あの人のスイーツを食べたい!」と言ってもらえるように挑戦してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】