(2020-8-7更新)

学歴も職歴も問題ないのに、なかなか書類選考を突破できない人いませんか?

5社応募しても全部落ちることがある

履歴書の書き方が悪いのか?

採用担当者は、応募者全員と面接することができない時は、履歴書と職務経歴書だけで合否を判定します。

ここで「会ってみたい」と思わせるアピールをすれば面接に進みやすくなりますが、逆に、「何この人」と思われたら不合格となってしまいます。

もし、書類選考で落ちることが多ければ、応募書類に欠点がある場合が考えられるので、これを修正することで選考通過率が変わる場合があるのです。

今回は、書類選考に通らない人の履歴書のうっかりミスについて解説します。

応募書類には何があるか?

履歴書を書いている人

応募書類と一口で言っても、「履歴書」「職務経歴書」「エントリーシート」が一般的ですが、クリエーターの応募では「作品」、エンジニアでは「スキルシート」などが必要な場合があります。

例えば、履歴書と職務経歴書が必要なのに、履歴書しか送らなかったら、当たり前ですが門前払いになります。

企業により異なりますが、基本的に必要な応募書類は次の通りです。

  • 新卒採用:「エントリーシート」、「履歴書」
  • 中途採用:「履歴書」、「職務経歴書」
  • パートタイム、アルバイト:「履歴書」
    (事務系では、職務経歴書が要求されることがあります)

提出書類が多く手間がかかりますが、採用されるために大切な書類ですので、合格するためには手を抜かずに丁寧に書くことが重要です。

履歴書でこんなミスをしていませんか?

日付が未記入

履歴書の一番上には、「平成31年2月1日現在」などの日付を記入する場所がありますが、これが未記入であったり、日付が古すぎたりすると、採用担当者は「この人ダメだな」と直感で落としてしまいます。

たかが日付と思うかもしれませんが、履歴書は正式なビジネス文書なので、「いつ時点の情報」かが記載していないと、信ぴょう性に問題があると言わざるを得ません。

正しい日付の記入方法は、次の通りです。

  • 面接に持参する場合:面接日
  • 郵送する場合:ポストに入れる日

写真がシワ、曲がっている

写真は、履歴書の中で唯一の文字以外の情報なので、社員の履歴書であれば、スピード写真でなく写真屋でしっかりと撮影してもらうべきです。

意外に多いのが、写真の再利用です。

書き損じか不採用で返却された履歴書の写真がもったいないからといって、剥がして再利用したくなる気持ちは分かりますが、どうしても剥がしたときにシワが出てしまうので、再利用したことがバレバレです。

本人はきれいに剥がしたつもりでも、明るい場所で見るとはっきり分かります。

また、写真がナナメに貼られていることもあります。

貼り直すと、履歴書が破れてしまうかもしれないので、そのまま提出したくなりますが、大切な写真をナナメに貼るようでは、採用担当者から「雑な人」という印象が持たれてしまう事でしょう。

氏名を署名のように書く

氏名欄は、署名をする場所ではないので、「楷書」で丁寧に書かなければなりません。

基本的なことですが、「とめる」「はねる」など、漢字の書き方はおろそかにしてはいけません。

大人になると、「とめ・はね」など細かいことを気にしないでも、日常生活に支障はありませんが、正式な文書である「履歴書」は細かいところまでしっかり気を付けなければなりません。

住所を略す

名称の省略記入

例えば、東京都に住んでいて東京の企業に応募する場合でも、都道府県を略してはいけません。

また、マンション名などを省略しがちで、特に、カタカナの長いマンション名を書くと住所欄が足りなくなるからといって省略すると「手抜き」と思われてしまいます。

文字の大きさを調整して全て書きましょう。

連絡先が固定電話のみ

固定電話だけだとダメという訳ではありませんが、採用担当者も急ぎで連絡を取りたい時があるので、携帯電話の番号も記載することが、相手の気持ちを考えると望ましいです。

また、下段の連絡先欄に「メールアドレス」を記載しておくと、採用担当者も助かるので書いておきましょう。

連絡先は、次のどちらかのパターンが望ましいです。

  • 固定電話+携帯電話+メールアドレス
  • 携帯電話+メールアドレス

元号と西暦が混在している

履歴書には、提出日からはじまり学歴・職歴、免許・資格欄まで、「年」を書く場所が複数ありますが、学歴・職歴は「元号」で、免許・資格は「西暦」と混在させてはいけません。

元号と西暦が混在している履歴書には違和感があるので、採用担当者に「注意力がない」「書いた後に見直していない」とマイナス印象を与えてしまうことになります。

学校名、会社名を略している

会話では「○○高校」と呼んでいても、実際の正式名称は「○○高等学校」です。
同様に、会社名も「(株)△△」と、普段のクセで略してしまうこともNGです。

【良い例】

  • 東京都立○○高等学校
  • 株式会社転職マニュアル

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資格名が通称などアバウトな名前

車の運転免許のことを、「運転免許」や「自動車免許」などと呼んでいると思いますが、正式名称は「普通自動車第一種免許」です。

免許以外の資格も正しい名称で書く必要があり、例えば、簿記検定は「日商簿記検定試験3級」、「全経簿記能力検定試験2級」と主催者名を含めた書き方をしないと他の資格と区別できなくなります。

なぜこんな細かいことを言うのかというと、正しい名称を調べずに書いてしまうと、

  • 入社後も細かいことを手を抜く
  • ケアレスミスが多い

採用担当者は、雑な人間を採用すると仕事のミスが多くなり、会社にとってマイナスだと分かっているからです。

【関連記事】

履歴書への運転免許証の書き方

空欄がある

独身の人は、扶養家族や配偶者がいないと思いますが、それでも履歴書の「扶養家族欄」「配偶者欄」を未記入で提出すると、残念な人になってしまいます。

扶養家族がいないなら「0人」、配偶者も「無」に丸印を付けて、全ての欄を埋める必要があります。

また、資格が無い場合、資格欄は「なし」を記載し、空欄のままはNGです。

(下に続く)

修正液で訂正している

普段、パソコンやスマホを使うことが多いと、いざ文章を書くと間違えてしまうことがあると思います。

履歴書の最後の方で1文字ミスしてしまったら、誰だって修正液(テープ)で訂正したくなってしまいますが、履歴書を訂正することを嫌がる採用担当者は多いです。

書き損じてしまったら、諦めて最初から書き直すようにしましょう。

【関連記事】

履歴書を書き損じてしまった時の修正はあり?

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

上記をご覧になって、細かいことと思われるかもしれませんが、採用担当者は、細かいことがしっかりとできない人を採用することをためらいます。

なぜなら、変な人を採用してしまったら、配属先からクレームが来るからです。
このため、細かいところでもできていない人を「念のため見送ろう」と慎重に判断させてしまうのです。

採用担当者の立場になって考えれば、応募書類の小さな部分でもまともに書けない人を採用したら、

「入社後も、細かいミスをして会社やお客様に迷惑をかけるだろう

と考えるのも自然なことではないでしょうか。

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