(2020-8-6更新)

就活や転職で内定をもらったら、通勤しやすい場所に家を借りる人は多いと思いますが、せっかく良いマンションを見つけても、入居できないことがあるのはご存知ですか?

入居申込をしたけど、審査で落ちてしまった

無職で内定もらったら、審査通るの?

実際、内定していれば賃貸契約できる人もいれば、残念ながら審査で落ちる人もいます。

それは、部屋を貸しても家賃を払ってもらえないと大家さんは困ってしまうので、支払い能力などの審査を行っているからです。

今回は、内定後に賃貸物件の審査に通るために、知っておくことを解説します。

入居審査とは

不動産会社の審査

この人に物件(マンション、アパートなど)を貸しても大丈夫かを審査することで、支払い能力だけでなく、人柄などもチェックされます。

家賃を滞納したら困るので支払い能力を調べられるのは分かるが、「人柄」は何故?と思うかもしれませんが、入居後に、大騒ぎをしたりマナーが悪かったりすると、隣部屋や下階の住人とトラブルになってしまいますので、

  • 「この人はトラブルを起こさないか?」
  • 「共同住宅の秩序を乱さないか?」
  • 「ゴミ捨てルールを守れそうか?」

トラブルを起こしそうな人を入居させてしまったら、他の入居者から苦情が入ったり、退去されたりしてマンションの価値が下がってしまうかもしれません。

入居審査ではトラブルを起こさないか人物の評価がされる

このため、内覧や契約時などの行動から、問題ない人物かを判断しています。

  • 「言葉遣いが乱暴」
  • 「書類の文字が雑」
  • 「担当者の説明をあまり聞いていない」

などの兆候が見られると、この人はやばそうと審査で落とされることがあります。

審査に必要なものは?

基本的に人柄が問題ない場合、収入を証明できれば審査で合格することが多いので、次の書類を事前に準備しておきましょう。

  1. 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード)
  2. 住民票
  3. 収入を証明できる書類(源泉徴収票、確定申告書、給与明細、内定通知書など)
  4. 印鑑証明書
  5. 保証人(保証会社を利用する場合は不要)
  6. 在籍証明書(場合により)

個人の大家さんの場合、ワンルームなら印鑑証明書はいらないなど、比較的審査が緩い傾向がありますが、大手企業が所有するマンションの場合、提出書類が多く、入居審査が厳しい傾向にあります。

無職で内定をもらった場合は借りられるか?

内定で賃貸契約

会社を退職してから転職活動をした場合、現在無職だから部屋を借りることができないかというと、「内定」が出ていれば審査に通る場合が多いです。

内定先会社の規模で差があるか?

一般に大企業の内定があれば審査に通りやすいと言われていますが、実際には企業の規模に関係なく、

継続的に収入がある

と判断されれば審査に合格します。

もちろん、「安定している企業」の方が、継続的な収入があるとの判断がされやすい傾向にあります。

(下に続く)

雇用形態で差があるか?

実は、雇用形態は重視されて、正社員が一番通りやすいのは想像つきますが、契約社員でも長期の勤務が見込まれればそれほどマイナスになることはありません。

ただし、パートやアルバイトの場合は、審査で不利になるのは仕方がないことです。
貸す立場になれば、収入が安定してなく、家賃が滞納される恐れがあると思われるからです。

家賃は収入の3割以内

審査基準でかなり重要なのが、家賃は月収の3割(2.5割の場合も)以内かどうかです。

いくら大きな会社に勤めていても、収入に見合わない物件だと審査で落ちてしまいます。
例えば、月収20万円なのに、10万円のマンションを借りようとしても、

「その収入では、家賃を払えなくなるだろう」

と思われて、審査で落ちてしまいますので、月収の3割として6万円以内の物件が目安です。

内定で申し込むときに必要な書類は?

審査基準の目安が分かったので、内定した場合に必要な書類は、

内定通知書

内定通知書とは、企業か内定者に入社予定日に入社を約束する書面で、面接に合格したらもらうことができます。

内定通知書には、雇用形態や給与などの待遇面が記載されているので、これを見れば収入が記載されている為、大家さんが支払い能力があるか判断することができるのです。

(下に続く)

内定通知書が無い場合

無職で転職活動をしている場合、「内定」している証拠が無いと、賃貸契約の審査が通らない可能性が高いので、次の方法で対応します。

1.内定通知書に代わる書類がある

企業によっては、「入社承諾書」「雇用契約書」など名称が異なっている場合もありますが、「給与」などが書かれていれば問題ありません。

2.内定通知書を手に入れる

もし内定しているのに、内定通知書を貰えなかったら、「部屋を借りるのに必要」と企業に発行依頼をする必要があります。

内定者が賃貸契約するために必要は書類は?
  1. 内定通知書、入社承諾書、雇用契約書
    ☞給与などの雇用条件が記載されていればOK
  2. 上記の書類が無い場合、内定企業に発行を依頼する

【関連記事】

【メール文例】内定通知書がもらえないときの対処法

審査は1週間もかかる

マンション・アパートは申し込めばすぐ入居できるかというと、鍵の受け取りまで、実は2~3週間はかかるものです。

  • 入居審査:3日~1週間
  • 引き渡し準備:1~2週間

入居審査が終わって契約が完了してから「鍵の交換」など、家主の準備が終わらないと入居できませんので、内定が決まったら早めに住まい探しを行いましょう。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

採用が決まったら、心機一転新しい住まいから通いたいですよね。

アパート・マンションの入居審査をおさらいしますと、

  • 継続的に収入が見込める
  • 収入の30%以内

家主は「ちゃんと家賃を払ってもらえる人」でないと契約してもらえませんので、この記事で紹介した審査基準に従って部屋の申し込みを行い、新しい会社で実力を発揮できるようにがんばりましょう。

【関連記事】

内定したら確認する内容は?労働条件通知書の確認方法を解説

内定後の過ごし方、就職に向けて時間の有効活用を

初出社で忘れ物厳禁!内定後、入社までに準備する内容