(2018-9-10更新)

会社を退職する決意をしたら、その後はどうやって進めればいいでしょうか。

まさか、辞表を叩きつけて「今日で辞めます」というのは漫画やドラマの話で、実際にそんなことする人はいません。

今回は、円満退社するために、退職の手順など一連の流れと手続内容を解説します。


退職の流れ

1.就業規則を確認する

就業規則

就業規則に「退職」に関する項目があり、退職願は、「退職日の○○前までに提出すること。」等の記載があります。
また、会社によっては、「退職願」の書式が決まっている場合もありますので、確認してください。

就業規則で確認する項目
  • 退職願いは退職日の何日前に出すか?(例:退職日の2週間前までに提出すること。)
  • 退職願いのフォーマットがあるか?

あとで困らないように、退職金や、退職時の手続きや提出物の記載もある場合もありますので、よく読んでみてください。

2.上司に相談(退職日決定)

退職日から逆算して、1~2か月前に、上司に相談してください。
法律上は、2週間前ですが、この短期間ではお互いに何の準備もできません。

1~2か月前は正社員の最低限の期間です。できれば、2~3か月前の相談がベストです。

こんなに前から相談する理由は、引き留めに合う可能性があることと、引継ぎが必要だからです。

また、最初に相談する相手は直属の上司です。
このとき、直属の上司に人事権がないからといって、飛び越してその上の上司に相談してはいけません。

そして相談は、会議室等の個室の部屋で行ってください。
上司のデスクで話すなんてもってのほか、相談したことが周りに知られないようにしてください。

また、人事から通知がでるまでは、周りの人に退職することを話してはいけません。

上司に相談する時の注意事項
  • 上司への相談は、退職日の2~3月前に行う
  • 直属の上司が係長(人事権無し)でも、まず係長に相談する
  • 相談は会議室など個室で行う
  • 辞めることは、仲良しな同僚にも言わない

3.退職願いの提出

上司に相談して了解を得たら、次は、退職日の希望を出し上司の了解を得ます。

その後、退職願を上司経由で人事部門に提出します。

会社に書式がある場合は、その書式に記入しますが、会社に退職願の書式が決まってなくても、「縦書きが望ましい」等の独自ルールがあるかもしれませんので、人事部門に確認を行います。

退職願は手書きかパソコンか?

一昔前までは、退職願は手書きだったと思いますが、最近は、パソコン作成可の会社も多いと思います。
私も、2年前にパソコンで作成した退職願を提出したのですが、会社側もまったく気にしないで受け取ってくれました。

管理人のオリジナル退職願いのフォーマットは、以下関連記事からダウンロードできますので活用してください。

ただし、パソコンで作成した場合でも、所属と氏名は手書きにしましょう。

4.引継ぎ

無事退職が認められても、退職日まで有給休暇を消化するという訳にはいきません。

今まであなたが行っていた仕事を別の人に引継がせなければならないので、まず、自分が行っている業務を洗いざらい書き出し、上司に報告するところから始めます。

仕事・業務一覧の作成

まず、自分の抱えている仕事の一覧を、Excelなどで作成します。

[業務一覧のサンプル]
業務棚卸

行っている業務を洗いざらい抜き出し、表形式にまとめます。

さらに、引継ぎ状況が一目でわかるようして、上司に定期的に報告し、退職日までにすべての引継ぎを完了させないと円満退社どころではなくなってしまいます。

5.返却物の確認

退職時には、社員証や名刺、その他会社から貸与されていたものを返却しますので、準備しておきます。

特に、名刺や顧客、仕入先情報などは、企業機密なので持ち出すことができません。


退職時の返却物の詳細は、以下関連記事をご覧ください。


6.円満退社

お疲れ様でした。
最終出社日には、お世話になった方々への挨拶とお礼をしましょう。

これで無事円満退社できました。

これからが、あなたの人生の再出発となります。





上司に退職の意思を表示する前に、やっておきたいこと

ちょっと待って、手ぶらで上司に相談に行くと、引き止めにあったり、上司に恨まれたりと、とても円満退社とはなりません。
上司経験が長ければ、過去に何度も退職相談を受けており、もちろん対処法も心得ております。
特に、入社数年の若者だと、「赤子の手をひねる」ように簡単につぶされてしまいますよ。

退職理由の整理

ここをご覧になっている方は、すでに退職の意思が固まっていると思いますので、本音と建て前の退職理由を考える必要があります。
なぜなら、上司に本音の理由を伝えることができるのは、結婚退職や家業を継ぐなどやむを得ない理由だけで、通常は円満退社するために建前の理由を伝えるからです。

上司に伝えられる本音理由

本音の理由を伝えていい場合は、

  • ○○資格を取得したので、これを生かす仕事をしたいため
  • 海外留学のため
  • 家族と共に暮らすため(単身赴任している場合など)
  • 親の仕事を継ぐため
  • 結婚・出産のため

などで、人間関係や給与、その他不満を理由にしてはいけません。

上司に伝える建前理由

上記の本音理由以外の場合は、

  • ステップアップのため、○○で自分を試したい
  • 現在の仕事と異なる○○分野挑戦したいから
  • もっと責任感のある仕事がしたいから
  • (社屋移転などで通勤先が遠くなった場合)通勤時間が長く身体への影響が増えたため
  • (経営状況悪化で給与ダウンの場合)給与が減り生活が厳しいため

など、前向きな納得のいく理由を考えておきましょう。
また、この理由は転職時の面接でも使いますので、「仕方ない」「頑張れ!」と言ってもらえる理由にします。

転職の面接でも同じ理由を言い、矛盾しないようにします。





自己分析(資格・職務経験をまとめよう)

保有資格(研修・講習会の終了証含む)をまとめる

「保有資格は、運転免許だけです(笑)」

保有資格は、無いよりは有ったほうがいいですが、資格が無いと採用されないといったものではありません。

現在資格がない人は、履歴書の保有資格欄を埋めるワザとして、「○○資格取得に向けて勉強中」と書くのも手です。
勉強中と書くことで、面接で質問される可能性があり、質問させて、待っていましたとばかりに受け答えすることで、好感度アップにつながる事もあります。

どうしても公的な資格が欲しい人は、管理人お勧めのすぐに取れる資格をまとめておきましたので参考にしてください。

また、研修・講習会の終了証も出してみます。
履歴書や職務経歴書に書くかどうかは別として、会社人生を振り返り、入社からどんな仕事をしてきたかが職務経験という財産になる訳ですから。


資格については、以下関連記事をご覧ください。

職務経歴をまとめる

実は、保有資格より職務経歴の方が重要です。
なぜなら、中途採用では、資格よりも「何をしてきたか」「何ができるのか」が重視されるからです。

職務経歴をまとめるうえでのコツは、

  1. やってきたことを箇条書きに書き出す
  2. 結果・成果を数字にする(表彰、お客様の評価もあれば加える)
  3. どんなことを考えていたか、工夫や改善点などを加える
  4. そこから学んだこと、次にどう生かしたかを加える

まず箇条書きにしてみて、少しずつ肉付けしていく方が分かりやすい職務経歴が書けます。

最初から文章にして書き始めると、脱線したり、結局何をしてきたかわかりにくくなります。

もし、今の会社にいることで、職務経歴が立派になるならば、辞めずにもう少し頑張ったほうが、次の転職で有利になるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

円満退社は難しいもので、感情や勢いで退職を上司に切り出すと大失敗するので、しっかりとした退職準備をして、新しい人生のために悔いの残らないようにしましょう。