(2018-10-6更新)

会社を退職する決意をしたら、その後はどうやって進めればいいでしょうか。

まさか、辞表を叩きつけて「今日で辞めます」というのは漫画やドラマの話で、実際にそんなことする人はいません。

今回は、円満退社するために、退職の手順など一連の流れと手続内容を解説します。


退職の流れ

1.就業規則を確認する

就業規則

通常、就業規則には、退職願いを「退職日の○○前までに提出すること」などの記載があります。

また、会社によっては、「退職願」の書式が決まっている場合もありますので、真っ先に確認してください。

就業規則で確認する項目
  • 退職願いの提出期限を確認する。(例:退職日の2週間前までに提出すること。)
  • 退職願いのフォーマットがあるか?

この時、退職金規定なども一緒に確認して、退職金を計算しておきましょう。

2.上司に相談(退職日決定)

退職日から逆算して、遅くても1~2か月前までに上司に相談してください。

法律上は2週間前ですが、こんな短期間ではお互いに何の準備もできず、恨まれて退社することになりますから。

1~2か月前は正社員の最低限の期間なので、円満退社のためには、2~3か月前の相談がベストです。

こんなに前から相談する理由は、引き留めに合う可能性があることと、引継ぎが必要だからです。

また、最初に相談する相手は直属の上司です。
この時、直属の上司に人事権がないからといって、飛び越してその上の上司に相談してはいけません。

そして相談は、会議室などの個室で行ってください。
上司のデスクで話すなんてもってのほか、相談したことが周りに知られないようにしてください。

なお、人事から通知がでるまでは、親しい同僚であっても退職することを話してはいけません。

上司に相談する時の注意事項
  • 上司への相談は、退職日の2~3月前に行う
  • 直属の上司が係長(人事権無し)でも、まず係長に相談する
  • 相談は会議室など個室で行う
  • 辞めることは、仲良しな同僚にも言わない

上司から転職先を聞かれることがあるかもしれません。
転職先を聞かれた時の対処方法は、関連記事をご覧ください。

3.退職願いの提出

上司に退職の了解を得たら、次は、退職日の相談をして決定します。

ここまで終わってから、退職願を上司経由で人事部門に提出することができます。

退職願いのフォーマットがあればその書式に従い、フォーマットがない場合でも、「A4サイズの用紙」、「縦書きが望ましい」などの独自ルールがある場合があるので、人事部門に確認してから提出しましょう。

退職願は手書きかパソコンか?

一昔前までは、退職願は手書きだったと思いますが、最近は、パソコン作成可の会社も多いと思います。
私も、2年前にパソコンで作成した退職願を提出したのですが、会社側もまったく気にしないで受け取ってくれました。

管理人のオリジナル退職願いのフォーマットは、以下関連記事からダウンロードできますので活用してください。

ただし、パソコンで作成した場合でも、所属と氏名は手書きにしましょう。

4.引継ぎ

無事退職が認められても、退職日まで有給休暇を消化するという訳にはいきません。

今まであなたが行っていた仕事を別の人に引継がせなければならないので、まず、自分が行っている業務を洗いざらい書き出し、上司に報告するところから始めます。

仕事・業務一覧の作成

まず、自分の抱えている仕事の一覧を、Excelなどで作成します。

[業務一覧のサンプル]
業務棚卸

行っている業務を洗いざらい抜き出し、表形式にまとめます。

さらに、引継ぎ状況が一目でわかるようして、上司に定期的に報告し、退職日までにすべての引継ぎを完了させなければなりません。

5.返却物の確認

退職時には、社員証や名刺、保険証、定期券、その他会社から貸与されていたものを返却します。
特に、名刺や顧客、仕入先リストなどは、企業機密なので持ち出すことができません。

仮に、あなたが同業他社に転職したとして、名刺や顧客リストなどを持ち出してしまったら、不正競争防止法で訴えられる恐れがありますので、注意しましょう。

退職時の返却物の詳細は、以下関連記事をご覧ください。


6.円満退社

これで無事、円満退社できました

最終出社日には、お世話になった方々への挨拶とお礼をしましょう。

これからが、あなたの人生の再出発となります。

(下に続く)



【事前準備】上司に退職の相談前に、やっておくこと

ちょっと待って、手ぶらで上司に相談に行くと、引き止めにあったり恨まれたりと、とても円満退社とはなりません。

上司経験が長ければ、過去に何度も退職相談を受けており、もちろん対処法も心得ているので、特に、入社数年の若者だと、「赤子の手をひねる」ように簡単につぶされてしまいますから。

退職理由の整理

ここをご覧になっている方は、すでに退職の意思が固まっていると思いますので、本音と建て前の退職理由を考える必要があります。

なぜなら、上司に本音の理由を伝えることができるのは、結婚退職や家業を継ぐなどやむを得ない理由だけで、通常は円満退社するために建前の理由を伝えるからです。

上司に伝えられる本音理由

本音の理由を伝えていい場合は、

  • ○○資格を取得したので、これを生かす仕事をしたいため
  • 海外留学のため
  • 家族と共に暮らすため(単身赴任している場合など)
  • 親の仕事を継ぐため
  • 結婚・出産のため

などで、人間関係や給与、その他不満を理由にしてはいけません。

上司に伝える建前理由

上記の本音理由以外の場合は、

  • ステップアップのため、○○で自分を試したい
  • 現在の仕事と異なる○○分野挑戦したいから
  • もっと責任感のある仕事がしたいから
  • (社屋移転などで通勤先が遠くなった場合)通勤時間が長く身体への影響が増えたため
  • (経営状況悪化で給与ダウンの場合)給与が減り生活が厳しいため

など、前向きな納得のいく理由を考えておきましょう。
また、この理由は転職時の面接でも使いますので、「仕方ない」「頑張れ!」と言ってもらえる理由にします。

転職の面接でも同じ理由を言い、矛盾しないようにします。

(下に続く)



自己分析(資格・職務経験をまとめよう)

保有資格(研修・講習会の終了証含む)をまとめる

「保有資格は、運転免許だけです(笑)」

保有資格は、無いよりは有ったほうがいいですが、資格が無いと採用されないといったものではありません。

現在資格がない人は、履歴書の保有資格欄を埋めるワザとして、「○○資格取得に向けて勉強中」と書くのも手です。
勉強中と書くことで、面接で質問される可能性があり、答えを準備して、しっかりと受け答えすることで、好感度アップにつながる事もあります。

どうしても公的な資格が欲しい人は、管理人お勧めのすぐに取れる資格をまとめておきましたので参考にしてください。

また、研修・講習会の終了証も出してみます。

入社からの職務経験を振り返る時に、自分のアピールポイントを探す上で、参考になる事もありますから。

職務経歴をまとめる

職務経歴書

実は、保有資格より職務経歴の方が重視される傾向があります。

なぜなら、中途採用では、資格よりも「何をしてきたか」「何ができるのか」が重視されるからです。

職務経歴をまとめるうえでのコツは、

  1. やってきたことを箇条書きに書き出す
  2. 結果・成果を数字にする(表彰、お客様の評価もあれば加える)
  3. どんなことを考えていたか、工夫や改善点などを加える
  4. そこから学んだこと、次にどう生かしたかを加える

まず箇条書きにしてみて、少しずつ肉付けしていく方が分かりやすい職務経歴が書けます。

最初から文章にして書き始めると、脱線したり、結局何をしてきたかわかりにくくなります。

もし、今の会社にいることで、職務経歴が立派になるならば、辞めずにもう少し頑張ったほうが、次の転職で有利になるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

円満退社は難しいもので、感情や勢いで退職を上司に切り出すと大失敗するので、しっかりとした退職準備をして、新しい人生のために悔いの残らないようにしましょう。

また、内定先が決まっていないなら、働きながら転職活動をするコツを紹介していますので参考にしてください。