(2020-6-30更新)

就活の面接対策では、何に力を入れていますか?

「服装や入退出方法などの流れ」

「事前に想定質問の回答を暗記している」

もちろん、身だしなみや入退室マナー、質疑応答対策は重要ですが、実は、それ以前に重要なことができていない学生が多いのが現実です。

面接官は、「あたながどんな人間か?」を知りたいのです。

今回は、面接で落ちてしまう残念な学生の特徴と、「この人」と思ってもらえる対処法を解説します。

準備不足・説得力に欠ける学生

就活生の面接の失敗

志望動機が弱い

就活では、大量の学生を短期間に面接しなければならないので、面接官は「見た目」と「志望動機」、「自己PR」などの回答で、「採用したい学生」と「落とす学生」をある程度ふるいにかけてしまうものです。

特に、志望動機は便利な質問なので、

  • 企業研究をしているか
  • 志望の本気度
  • 学生時代に何をしてきたか

志望度が簡単に判別出来てしまいますので、「なんとなく応募」した学生は面接官が納得するような志望動機を話せません。

つまり、志望動機を聞くだけで、本気の学生とそうでない学生をふるい落とすことができるのです。

企業研究をして、自分をどう活かせるか伝える

特に志望動機では、企業のことをよく理解して、自分の専攻分野や過去の経験を「どう活かして貢献できるか」を分かりやすく伝える必要があるので、一夜漬けの質疑応答対策で太刀打ちできるものではありません。

なお、志望動機で差を付けるためには、「学校で何をしてきたか」などの具体的なエピソードを織り込まないと、他の学生に埋もれてしまいます。

  • 「使いまわしができる志望動機」
  • 「マニュアル通りの回答」

マニュアル通り、当たり障りのない志望動機が通用するほど、就職活動は甘くありません。

業界や企業研究ができていない

面接では、上記の「志望動機」の他にも「自己PR」が質問されます。

どちらの質問も、前提になっているのが業界・企業研究です。

「なぜ多くの企業からこの会社を選んだのか?」

「自分の得意分野をこの会社でどう活かすのか?」

もし、企業研究を疎かにして回答すると、面接官には「他社でも使える回答の使い回し」と受け止められるでしょう。

面接官をうならせるには、より具体的な話やエピソードが必要ですが、企業研究ができていなければ、具体的に話すことができません。

  • 内定だしても辞退されるのでは?
  • 入社後も嫌なことがあると辞めてしまうのでは?

企業も、内定辞退やせっかく入社しても数年で辞められてしまっては、人事企画(計画)が狂ってしまうので、面接の段階で、意欲が低い学生を落としておきたいと考えます。

逆に、志望動機が明確で

何故うちの会社に入りたいか?

を説明できる学生は、入社後の頑張りや、少しくらい挫折しても乗り越えてくれることを期待することができるからです。

就活では、3月のプレエントリーからエントリー、面接までの短い期間に、応募企業を研究して志望動機をまとめ上げなければなりません。

このため、誰だって本命企業から研究をするので、

志望動機が甘い=志望順位が低い

これは面接官も分かっていますので、

志望動機が甘い学生を落とせばよい

という結論になる訳です。

具体的な話ができない

例えば、次のような自己PRをする学生がいたら、採用したいですか?

「得意科目は解析学です。解析学で学んだことをマーケティングに活かしたいと考えております」

こんな一般論を聞いて納得する面接官なんて世の中にいません。

解析学の「どの手法を」を「どのように活かすのか」、そうすると企業に「どんな利益をもたらす」のか全く読み取ることができません。

具体的な内容を話すことができないと、教科書の知識だけで役に立たないと思われてしまいますし、そもそも得意なのかも疑われてしまいます。

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エントリーとプレエントリーの違いは?

エントリーシートの得意科目の書き方(例文付き)

(下に続く)

見た目に問題がある学生

姿勢や座り方が悪い

スーツや靴など身に付けるものは、大学の就職課(キャリアセンター)やインターネットでいくらでも情報が得られるので、明らかにおかしい学生はほとんどいませんが、

姿勢が悪い

学生は意外に多く、面接室に入ってからイスまでの「歩き方」や、座った時に背中を丸める「猫背」や「背もたれに寄りかかる」など、普段の悪いクセがでてしまうものです。

いくら質問の回答が良くても、姿勢が悪いと

「質疑応答は練習したようだが、人間性に問題がありそう

と採用を見送られてしまいます。

落ち着かない

就活の面接の結果次第で、一生を左右されると言っても過言ではありません。

こんな大切な面接なので、誰だって緊張をするものです。
ただし、必要以上に緊張していてしまうと、「取引先に行った時も同じように緊張するのかな?」と思われてしまいます。

特に、次のような仕草は自信がない(頼りない)学生と映ってしまいます。

  • 「目がキョロキョロしてしまう」
  • 「ペンなど持ち物を触ってしまう」

面接では、自分では出来ているつもりでも、第三者から見るとダメな場合がありますので、大学の就職課などで「模擬面接」をしてもらって、悪いクセを直すことが重要です。

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面接官が採用したい人物は?第一印象を好印象にする方法

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

面接では、「学生気分」や「とりあえず」来ている学生が多いですが、面接官は、過去に何千~何万の人を見てきているので、わずかな時間でも学生の良し悪しを見抜くことができます。

この記事に当てはまることをしていたら、すぐに改善することで、今からでも他の学生に差を付けることができるのではないでしょうか。

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