(2020-2-15更新)
面接で答えにくい質問で上位に入るものは、次の質問ではないでしょうか。
「他社を受けていますか?」
「当社は第一志望ですか?」
内定を貰うために、事実でない回答をしている応募者も多いと思います。
ただし、多少のリップサービスは必要だと分かっていても、内定のために嘘をつきたくないのが本音ではないでしょうか。
今回は、「他社を受けていますか?」と聞かれて時の正しい対処法を解説します。
目次
何故他社を受けているか聞くのか?
この質問は一次面接では聞かれることはありませんが、二次・最終面接と進むにつれて聞かれるようになります。
実は、この質問は企業にとって重要な意味があるため、質問の内容を変えて聞き出そうとしてきますので、応募者としては避けることができません。
ただし、「他社を受けていますか?」と聞かれるということは、会社はあなたを採用したいと考えている証拠なので、聞かれたら「内定が近い」と判断することもできるのですよ。
それでは、なぜ企業がこの質問をするかを順番に解説します。
志望度を知るため
企業はせっかく内定を出しても辞退されることを避けたいと考えています。
企業によって、過去の実績などから平均の辞退率というものを持っていて、例えば、20%辞退されることを見込んだら、本来の採用人数に20%上乗せして内定を出すなどの対策をしてきますが、想定以上の辞退者が出てしまったら、欠員してしまうこともあり得ます。
このため、「内定を出しても辞退しそうな人」を、面接中に「他社選考状況」などの質問で聞いてくるのです。
内定を出したら入社するか確認するため
最終面接では、意思確認として聞いてきますので、この質問がされたのなら、内定が近いと判断することができます。
ただし、採用担当者の立場からは、いくら優秀でも辞退しそうなら内定を出すことを敬遠しますし、逆に、絶対に入社しそうな人には、多少能力的に劣っていても内定を出して育てようと考えるのも自然なことです。
手当たり次第応募してないか確認するため
就活生の場合は、別の意図があります。
- 一貫性がある応募をしているのか
- 業界がバラバラで手当たり次第受けていないか
他社の応募状況を聞くことで、どんな業界・企業を志望しているか判断することができるのです。
例えば、いくら志望動機で「○○業界で働きたい」と言っても、別業界を応募しているようでは、口先だけの学生と判断されてしまいます。
面接では、ある質問の裏付けを取るために別の角度から質問をすることが多いので、「とりあえず就活している」学生は簡単に見破られてしまいます。
面接での正しい答え方
面接で他社の応募状況を聞かれても、わざわざ隠すことはありません。
面接官も、複数企業に応募していることを当然だと考えていますので、選考結果に悪影響を及ぼすことはありません。
ただし、回答方法を一歩間違えてしまえば、即不合格になる危険性はありますので、事前に回答を準備しておく必要があります。
隠さずに答える
面接官は、ベテランになると1,000人以上の応募者を見てきたので、中途半端にごまかそうとしたり嘘をついたりしても、簡単にばれてしまいます。
社会では、嘘をつく人間は信用が無いと判断されて、採用されることはありません。
世の中の不祥事も、嘘やごまかしから発展することが多いので、企業にとってマイナスでしかありません。
そもそも、面接官は応募者が複数社受けているのを前提としていますので、「御社しか受けていません」という回答は、逆に信用できないと判断されます。
「○○業界を希望しており、△△社、□□社を受けております」
「○○社で最終選考中です」
転職者の場合で実際の会社名を伏せたい場合は、次のようの答えても問題ありません。
「○○業界の△△職を応募しております」
一貫性のある答え方をする
他社の応募状況を答える時は、「何故その会社を受けたのか」説明ができるようにしておく必要があります。
特に、就活生で業界に関係なく有名企業を片っ端から応募している人もいつと思いますが、面接官の目で見ると、
「有名企業ならどこでもいいのか?」
と判断されて、採用を見送られてしまいます。
このため、応募企業を全部伝えず、説明ができる2~3社を伝えるようにしておけば、突っ込まれてボロが出ることが減ると思います。
もちろん本来は、しっかり業界・企業研究をして、絞って応募すべきですが、どうしても「滑り止め」や「気になる企業」を受けておきたい事情もあるでしょうから。
- なぜその会社なのかを説明できるように準備しておく
(業界・職種、やりたい仕事など一貫性を持たせる) - 回答は2~3社でOK
(なぜ応募したか説明のできる会社のみ回答すること)
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
他社を受けているかを聞かれるということは、あなたが採用対象に入っているからです。
中には、何十社受けても、最終選考に進めなかったり、内定がもらえなかったりする人もいるので、自信をもってよい事です。
ただし、この質問の回答をミスすると、たちまち採用見送りが待っていますので、しっかり対策して面接に挑みましょう。
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他社の選考状況は、聞かれたら嬉しいけど答え方をミスると、それだけで落とされる諸刃ですね。
コメントありがとうございます。
最終面接の場合、会社によっては他社状況を執拗に聞いてくることがあるので、同業他社などで1~2社に絞って回答することが上手に乗り切るためのコツですね。