(2020-6-29更新)
新卒の就活では定番のリクルートスーツですが、中途の面接では、服装に決まりはなく自分らしさをアピールできるスーツを着ていくことができます。
ただし、服装の自由度が高くなっても、ダブルスーツの着用は避けた方がよい場合が多いのです。
「ダブルスーツしか持っていない」
「管理職だから」
なぜなら、ダブルスーツは「貫禄がある」ため、謙虚さよりも目立ってしまう恐れがあるからです。
今回は、面接のダブルスーツがダメな理由と許容される場面を解説します。
就活と転職の服装の違い
新卒採用の就活では、社会人経験がないために、
- 若い
- フレッシュ
という学生のイメージに合わせた服装が適していて、まさに「リクルートスーツ」がピッタリこのイメージに合致します。
逆に、中途採用では、経験者・即戦力が期待されているので、服装などの身だしなみから、
- 仕事ができそう
- 任せられそう
- 一緒に仕事をしてみたい
上記のような「仕事ができそう」と思ってもらえるように気を使う必要があるのです。
悪い例では、身だしなみの統一感が無かったり、服装のちょっとした違和感から、「個性的」「職場に馴染めない」などと、面接官に悪い先入観を与えてしまう恐れがあるからです。
逆に、そのまま客先訪問しても大丈夫なほどの身だしなみで面接に行くと、「客先に出しても恥ずかしくない人物」を面接官が安心させられるのです。
中途採用の服装にふさわしいもの
新卒採用では画一的な服装が良しとされる傾向がありますが、転職では「決まり切った服装」ではなく、自分をどのように印象付けるかが肝心です。
- 安定感
- 行動力
- マネジメント
自分のキャリアや強みに沿った服装で面接を受けると、キャリアと見た目の第一印象が合致するので、面接官から「大丈夫そう」と評価を得られやすいです。
付け加えますと、リクルートスーツには上で説明した通り「若い」「フレッシュ」というイメージが持たれるため、転職者が身に付けてしまうと「未熟な人」と思われてしまうので避けるようにしましょう。
ただし、第二新卒まではリクルートスーツでも違和感がありませんので、悩んだら25歳を境目に判断してみてはいかがでしょうか。
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ダブルスーツを避けた方がいい理由
面接のダブルスーツ着用については、その重厚感があふれる雰囲気から
- 貫禄が出てしまう
- 偉ぶって見える
このようなイメージから、面接官の考え方で賛否両論に分かれてしまいます。
管理人が面接官だったとしたら、シングルだろうがダブルだろうが、着こなせていて能力に見合っていれば問題ないと考えますが、世の中の面接官が全員同じように寛容しているとは限りません。
現役の人事に聞いてみたところ、
- 「個人の意見では、ダブルスーツだから不採用にはしません」
- 「管理職の求人だったとしても、面接の時は謙虚な服装が望ましい」
という意見でしたが、
- 「着こなせていなかったら、見送ります」
面接では、初対面である面接官がどのような人物か分からないので、選考で不利になるリスクを冒してまでダブルスーツにこだわる必要はないと思います。
まずはシングルスーツで行き、社風や面接官を知った上で問題ないと判断してから、ダブルスーツに変更することが無難ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
面接時の服装は悩ましい問題です。
誰でも手持ちのスーツやバッグで済ませたいですし、「わざわざ面接のためにスーツを買えない」人もいると思います。
また、40~50代の人の中には、ジャケットで勤務している人もいると思います。
何年も勤めて人柄が分かっている関係では問題ありませんが、初対面の面接官の目には、良い印象は持たれることはありません。
面接は、初対面の人との「お見合い」の場でもありますので、相手の第一印象を損ねる身だしなみは避けることが最優先だと管理人は考えています。
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