(2020-4-16更新)
研修が終わり、新入社員が職場に配属され始めてくると問題になるのが、新人への指導です。
「今年の新卒ダメだ・・・」
などと嘆きたくなる気持ちは分かりますが、新人を一人前に育てないと職場の仕事効率が上がりません。
みなさんも若かったころは至らない点があったのではないでしょうか?
今回は、新人を育てる時に言ってはいけないNGワードを解説します。
新人教育で言ってはいけないNGワード5選
会社には仕事ができる・できない人、覚えが早い・遅い人と、いろんな人がいます。
特に、「仕事ができる人」から見ると「できない人」がじれったいと思うこともあるでしょう。
それでも、これ言ったら相手が傷ついてしまう、凹んでしまう言葉があるので、急いでいてもイライラしていても、「新人」ということを考慮して、言葉を選んで伝えるように気を付けたいものです。
それでは、新人教育で言ってはいけない5つのNGワードを解説します。
「前も言ったよね」
「同じことを何度も聞くな」
年配の人は、若いころにこう教わった人もいると思います。
教わる時は必死になってメモを取るのが当たり前で、しかもいつまでもメモを書いていると「早く書け」と怒られる・・・そんな時代に育った人たちから見ると、今の若い人は甘いと思えるかもしれません。
逆に新人の立場に立てば、
- 分からないから聞く
- 確認のため聞く
思い込みで仕事を進めてしまってミスをすると、周りの人に迷惑をかけるから「念のため」確認しているのかもしれません。
もちろん、メモを取っていなかったり、本当にど忘れしていたりする場合もあると思います。(こっちの方が多いかも)
新人の頃は、緊張している上に毎日が覚えることばかりで、「頭がパンク」してしまう人もいますので、ちょっとの間我慢して、温かく見守ってみてはいかがでしょうか。
「どうしてできないの?」
仕事は慣れと経験で、「早く正確」にできるようになるので、どうしても最初のうちは「遅い・不正確」ものです。
特に自分と新人を比較してはいけません。
自分で行えば10分程度でできる内容でも、新人にとっては1時間かかることだって珍しくありませんし、できれば良い方で、時間をかけても結局できなかったことだってあるのではないでしょうか。
このため、自分基準で考えず、新人基準で考えれば
- 「私も最初はできなかったな」
- 「いろいろ工夫したな」
若いころを思い出し、一緒になって「できるようになる方法」を考えてみてはいかがでしょうか。
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「早くして」
「新人に頼んだ仕事が終わらないと、先に進まない」そんな場面ありますね。
こちらも、新人に頼む場合、「通常1時間だけど、新人だから2時間前」と余裕をもって指示を出しても、それでも終わらないことも珍しくありません。
もしかしたら、どこかでつまずいているかもしれません。
プレッシャーにならない程度に、「困っていること」を聞き出してアドバイスをしてみてはいかがでしょうか。
「覚え悪いな」
何度説明してもなかなか理解してもらえない時ってありますね。
「おまえ覚え悪いな」
普段は冷静でいられるけど、急いでいたりカリカリしていたりする時だと、つい言ってしまいそうになりますが、人格を否定するようなセリフは今の時代は禁句です。
怒りをグッとこらえて、覚えてくれない原因を考えてみましょう。
- 目的や背景などを説明していない
- 次から次へと説明してしまい、メモを取る余裕を与えていない
- 「あれもこれも」といくつも同時に教えている
- 説明だけで、一緒にやっていない(実演&目の前で本人にやらせる)
- 専門用語を多用している
「ダメなやつだな」
昔は、「活を入れる」ために、厳しいことを言われることもありましたが、令和の時代では逆に「パワハラ」と思われてしまうかもしれません。
叱る時は、仕事の内容に対して行い、人格を否定するようなセリフを言ってはいけません。
教える側も忙しいと思いますが、「できない箇所」を見つけて、改善してあげないと、いつまで経ってもできないままです。
また、人間誰しも「得手不得手」がありますので、出来る仕事を確実にこなせるようにしてあげて、少しずつ範囲を広げてみてはいかがでしょうか。
早く育てたい気持ちは分かりますが、詰め込み過ぎるとパンクしてしまいます。
職場全体の負担が減るように、簡単なことでも「一人で確実にできる内容」を増やすことを考えても良いかもしれません。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
新卒社員の中には、毎年1人や2人は仕事が苦手な人はいると思います。
それでも一人前に育てるのが上司や先輩の役目なので、諦めて突き放してしまったらそれ以上の成長が望めなくなってしまます。
みなさんも若い時は至らなかったところがあったのではないでしょうか?
それでも上司や先輩方が育ててくれたから今の自分がいる訳ですから、新人の疑問・不問点を解消しながら温かい目で育てていきましょう。
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