(2020-7-17更新)
求人票には、深夜の時間帯の募集では「夜勤手当〇〇円」と記載されていることがありますね。
「会社によって金額はバラバラだし、どういう基準?」
「記載して無い場合はもらえないの?」
労働基準法では、深夜(22時~翌5時)に働く場合は、深夜割増賃金を払うと規定されていますが、この「夜勤手当」はこれとは別に支給される手当です。
「深夜割増と夜勤手当の両方もらえるのは美味しい」
稼ぎたい人にとっては、深夜労働は美味しい仕事ですが、実は、夜勤手当は必ずもらえるものではありません。
今回は、夜勤手当の仕組みと深夜割増賃金との違いを解説します。
夜勤手当とは
夜間または深夜に働く人に支払われるもので、会社が任意に支払う手当のことです。
任意に支払うというと分かりにくいですが、労働基準法などの法律では、「夜勤手当を払いなさい」という規定されていませんので、払うか払わないかを会社が自由に決めることができます。
夜勤手当というと看護師を思い浮かべる人もいるほど、病院やクリックではほぼ必須の手当と言ってもいいくらいです。
実際の勤務手当は、「1勤務○○円」という支給方法が多く、支給基準は次のような場合が多いです。
- 0時を過ぎて働いた
- 決まった勤務時間帯を働いた
いくらもらえるか?
夜勤手当は、法律で決まった手当ではないので、各企業が賃金規定などで定めていますが、目安としては次の通りです。
- 工場:2,000~5,000
- 看護師:4,000~10,000
人が集まらないのか、国家資格保有者だからなのか、工場勤務よりは看護師の方が倍近い金額を貰っているようです。
なぜ夜勤手当が必要かと言うと、夜間・深夜は通常人が寝ている時間帯なので、眠い時間帯に働く人への報いだけでなく、夜勤手当が無いと人が集まらない事情があるからです。
深夜割増賃金との違い
夜勤で働くと支給される手当に、「深夜割増賃金」があります。
これは、法律で定められた手当で、深夜22時~翌朝5時まで働いた場合に、基準賃金の25%が支払わなければならないものです。
- 22:00~5:00に勤務する
- 通常の賃金の25%
例えば、時給1,000で、22:00~5:00に勤務した場合(休憩時間は計算から除外しています)
- 通常賃金:1,000円×7時間=7,000円
- 割増賃金:1,000円×25%×7時間=1,750円
- 合計:7,000+1,750=8,750円
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夜勤手当と深夜割増賃金は両方支払われる
夜勤手当がある会社で、22:00~5:00に勤務すると、夜勤手当と深夜割増賃金が両方支払われます。
このため、夜勤手当が高い会社で一晩働くと、通常日給の倍近い金額をもらえることだってあり得るので、稼ぎたい人は、夜勤手当の金額で転職先を選ぶなんて人もいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
夜勤手当と深夜割増賃金の仕組みや違いについて、イメージしていただけましたでしょうか。
深夜の勤務は、どうしても肌に合わないという人と、稼げるならやりたいという人に分かれると思います。
ただし、アルバイトやパートの場合、法律上の「深夜割増賃金だけ」という会社も多いですので、求人票や面接などで、手当の有無や支給基準などを確認してから入社するようにしましょう。
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