履歴書の右下に「通勤時間」を記入する場所がありますが、適当に書いている人は多いです。

「目安だから、勘で書いている」

採用担当者は、通勤の負担や通いやすさなど、入社後に影響がないか判断しているのです。

今回は、通勤時間の正しい書き方を解説します。

通勤時間が重要な理由

通勤の負担や通いやすさを見る

企業は、せっかく入社してもらうので、仕事で最大のパフォーマンスを発揮して欲しいと考えていまが、通勤時間が長いと、採用担当者は次のような心配をします。

  • 疲れがたまり仕事の能力低下
  • 通勤のストレスで長続きしない
  • 緊急時に会社に来るまで時間がかかる

支給交通費(定期代)が高くなる

従業員を採用すると交通費を負担することが一般的ですが、あまりにも高いとコスト増となってしまうので、敬遠されてしまいます。

大企業や公務員なら交通費にうるさくないですが、中小企業では交通費も負担と考えるでしょう。

特に、地域に根差した企業の場合、交通費で合否を決めてしまうことも珍しくありません。
例えば、交通費が月1万円の人と5万円の人が最終選考に残ったら、1万円の応募者を採用するかもしれません。

通勤時間の記入ルール

自宅から会社までの時間

よく勘違いする人がいますが、通勤時間とは「電車やバスに乗っている時間」ではありません。
いわゆる「ドアツードア(door to door)」で、自宅を出てから会社に入るまでの時間を記入する必要があります。

  • 家から最寄り駅までの徒歩、自転車、バス時間
  • 乗換時間
  • 駅から会社までの徒歩、バス時間

これらを全て含んだ時間が、履歴書の「通勤時間」です。

片道の時間

日常会話では、

「通勤が往復4時間もかかって大変だよ」

1日に占める通勤時間は、往復で表わすことがありますが、履歴書に書く場合は「片道」を書くことが暗黙のルールです。

人によって、「片道」と「往復」の時間が混在してしまったら、労務管理が大変なことになってしまいますから。

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ラッシュや寄り道時間は含まない

通勤時間には、ラッシュ時の混雑による遅延を含まない、通常ダイヤでの乗車時間で計算します。

「会社に行くときはラッシュ時なんだから」と思う気持ちも分かりますが、標準時間で書かないと、人により「基準」がバラバラになってしまうためです。

なお、帰りはコンビニによってから帰るのが日課の人も、寄り道しない時間を書くようにしましょう。

履歴書への記入方法

5分単位で書く

通勤時間は重要だからと、「29分」などと正確な時間を書いてしまう人がいたら、「ずいぶん細かい人だな」、「もう少し柔軟に・・・」と思われてしまうかもしれません。

おススメは、5分単位で書くことです。

ただし、1時間を超えた場合は10分単位でよろしいかと思います。
例えば、「1時間25分」よりは、「1時間30分」の方がすっきりしますね。

通勤時間の単位
  • 通常:5分単位
  • 1時間以上の場合:10分単位
(下に続く)

交通手段も併記する

履歴書には「交通手段記入欄」がありませんが、「通勤時間」の下の余白に、どんな手段で通勤するのか書くことが親切です。

【車通勤の場合】

通勤時間の書き方

記入時は、「車」「バイク」などと書かずに、「自家用車/自動車」「自動二輪」「原動機付自転車」と書くようにしましょう。

【電車通勤の場合】

通勤時間の書き方

入社後に、電車やバスなのか、車や自転車、徒歩なのかを知る必要があるので、履歴書に書いておくとわざわざ確認する手間が省けます。

注意事項

通勤時間の記入

履歴書には、あらかじめ「約 時間 分」と印刷されていますが、空いているスペースは「0」と記入することを忘れないようにしましょう。

例えば、30分の場合「約 時間30分」とせずに、「約0時間30分」と記入しましょう。

ビジネスの文書では、空欄を放置すると、「記入漏れ」なのか「不要」なのかが分からないので、「0」や「斜線」などで消すことが一般的です。

通勤時間が長い時の対処法

面接では、通勤時間が長い人に「通勤時間が長いようですが大丈夫ですか?」などと質問される場合があります。

具体的には、1時間を超えると「ちょっと長いな」、そして1時間30分を超えると「体力が持つかな」と心配されてしまいます。

  • 「現職でも同様の通勤時間ですが、体力的に厳しいと感じたことはありません」
  • 「始発駅から乗れるので座って通勤することができます。この時間は○○資格の勉強にあてる予定です」

長い通勤時間でも問題ないことを回答できるように準備しておきましょう。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

たかが通勤時間と考え大雑把に書いていた人もいると思いますが、大切な場所ということがお分かりいただけたと思います。

細かいところでも「人の性格」が読み取れてしまうので、きっちり書くことで「しっかりした人」と好印象を与えることができるでしょう。