(2020-11-3更新)

面接では、お茶が出されることがあります。

就活ではあまりないかもしれませんが、転職の面接では、お茶やコーヒーなどの飲み物を頂く機会が多いと思います。

ところが、インターネットの掲示板などでは、「飲んだら落ちる」という不合格フラグの情報もあり、実際に出された時に飲んでいいか悩んでしまいます。

実は、飲むか飲まないという行為よりも、大切なことがあります。

今回は、面接でお茶を飲むと落ちるのか?正しい対応方法とユーザーの失敗例を解説します。

お茶は飲むのが礼儀

面接時に、「わざわざ会社まで足を運んでくれたのだから」とお茶などの飲み物を出してくれる場合がありますが、なぜお茶を出したのかを考えれば、悩むことはありませんね。

結論から言うと、お茶やコーヒーを「飲む」「飲まない」で合否が変わることはありません。

インターネット上では「お茶を飲んだら落ちる」という書き込みを見かけますが、それは、飲んだから落ちたのではなく、そもそも不合格だったのを、お茶の責任にしているだけです。

もう少し正確に説明すると、ビジネスマナーとしては、お茶を飲むことは「礼儀」であり、逆に飲まないことは失礼にあたります。

なぜかと言うと、企業がわざわざ提供してくれた飲み物に口を付けないことは、相手を不快な思いをさせてしまうからです。

ただし、家で飲むときと違い、会社で出されたお茶にはマナーがあるのでしっかり対応することが重要です。

  • お茶を頂き方
  • 飲み方のマナー

実は、面接官はお茶の飲み方から「ビジネスマナーを身に付けているか」を確認しています。
それでは、お茶を頂いてからの飲むまでのマナーを解説しますので、正しい知識で実践しましょう。

お茶を頂き方

お茶の頂き方

はっきりいって、ここを失敗すると「礼儀を知らない」「マナーを身に付けていない」として、不合格の烙印を押されてしまうほど重要です。

でもお茶のマナーなんて難しいことではありません。
たった2つのことを実践するだけですので、肩の力を抜いて落ち着いて対応しましょう。

「ありがとうございます」とお礼を言う

お茶は、事務の方が出してくれる場合が多いですが、出された時にしっかりと「ありがとうございます」と言うことが最低限のマナーです。

  • 相手を見て
  • 聞こえる大きさで言う

中には、小さい声でぼそぼそと言う人や、出してくれた人に顔を向けないで言う人がいますが、こんな礼儀のない人を採用したいと思う訳がありません。

しっかりとお礼を言う

これができなければ、不合格です。

なお、元気よく「ありがとうございます」とお礼を言ったことで、高評価につながった事例もありますので、たかがお礼を甘く見るのは厳禁です。

会話中にだされたら会釈する

面接が始まって、質疑応答中にお茶を出されることがあると思います。
特に、こちらが回答中にお茶を出された時の対応が苦手な人もいるのではないでしょうか。

もし話している最中に出されたら、次の通り対応するだけです。

  • 会話中は会釈
  • 話が途切れていたら「ありがとうございます」と言う

ここで好印象を狙うなら、半身でもいいので相手の方を向いてから会釈を行うことができればベターですが、お礼をすることに気を取られて、話している内容を忘れてしまわないようにしましょう。

質疑応答中は会釈にとどめる

お茶を出す方も、会話中はなるべく避けて出してくれることが多いですが、タイミングが悪くて、話している最中に出されることもあるので、会話が飛ばない範囲で会釈をするか、話が途切れた瞬間にお礼を言うなどの対応をしましょう。

実際に、自己紹介中にお茶を出されてしまし、お礼を意識し過ぎて話す内容を忘れてしまった失敗例もありますので、質疑応答中は無理にお礼を言おうとしなくてOKです。

飲み方のマナー

お茶の飲み方

会話が途切れたタイミングに飲む

お茶を飲むタイミングは、社会人で客先訪問を何度も経験していれば悩むことがありませんが、学生の場合、タイミングがつかめないと思います。

もちろん、面接官が話している最中にいきなり飲むことは失礼ですが、タイミングがつかめない時は、次の場面で飲み始めるようにしましょう。

  • 面接官から勧められたとき
  • こちらの回答が終わり、間が空いた時
  • 面接官が飲んだ時に合わせる

なお、お茶に口を付けた場合、残すと「不味かったのか」と思われてしまいますので、2~3回に分けて飲み切るようにすることがコツです。

「いただきます」と言う

飲むときは、面接官の顔を見ながら「いただきます」と言います。

これも、小さい声でぼそぼそ言うようでは情けないです。

社員として採用するということは、顧客と接する可能性がある訳で、「この人をお客様に合わせて恥ずかしいか?」という視点で、自分がどう映るかを考えてみましょう。

面接では、「挨拶やお礼は元気よく」を心がけましょう。

湯呑の持ち方は?

湯呑を持つときは、乱暴にわしづかみにせず、

  • 利き手で持つ
  • もう片方の手を底に添える
  • 音を立てずに飲む

このように丁寧に飲めば、「出されたお茶の飲み方を心得ている」と面接官に安心してもらえますし、「お茶の頂き方」「飲み方の作法」から入社後に客先訪問させても恥ずかしくない人物とビジネスマナーのあることをアピールできます。

なお、両手で飲むことが上品な作法ですが、男性なら片手で飲んだって構いませんので、普段通りの飲み方で「丁寧さ」を心がければOKです。

コーヒーの場合は?

お茶の湯飲みは両手で持つことがマナーですが、コーヒーの場合はコーヒーカップの持ち手を片手で持って構いません。

逆にコーヒーカップを両手で持つと、違和感が出てしまいますので「丁寧なつもり」と頑張り過ぎないことが肝心です。

飲み終わったら「ごちそうさまでした」と言う

お茶やコーヒーを頂いた後は、元気よく「ごちそうさまでした」と言うのが礼儀です。

また、「ごちそうさまでした」を伝えるタイミングは、飲み終わった瞬間出なくても構いません。

  • 面接終盤の会話が途切れたタイミング
  • 面接終了時

その場の合わせて、上記のタイミングでお礼を伝えましょう。

「いただきます」と「ごちそうさまでした」はセットで使うことで、マナーを心得ている人と判断されますので、飲み終わったからといって油断しないようにしましょう。

面接は、「終わり際」の方が印象に残ります。
このため、元気よく「ごちそうさまでした」を言うことで、いい人と印象付けられることだってありますから、チャンスを逃さないようにしましょう。

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【実例】面接のお茶の失敗例(ユーザーの声)

実際に、他のみんなの面接のお茶にまつわる失敗は気になりますね。
みんなの失敗例を知っていることで、お茶を出された時に対策できることがあると思います。

みなさんから寄せられたコメントから遅刻の実例を紹介しますので、参考にしてみてください。(一部編集させていただいております)

【ユーザーの声】みんなのお茶の失敗を紹介
  • 質疑中にお茶を出されてお礼の会釈をしたら、話している内容が全部飛んだことです。
    もう一回最初から言い直しさせてもらいましたが、面接官の目が笑ってましたね。(川根様)
  • お茶が出されたので、冷めない内に頂こうと思い湯呑を握ったら、あちちってこぼしたドジを思い出します。(菅原様)
  • 面接のお茶で失敗したことは、全く飲まずにいたら面接官からお茶が冷めないうちにどうぞと言われ、慌てて一気飲みした事です。
    面接官の目が笑っていたな(関田様)
  • 学生時代に個人のオーナーが経営する会社に面接行った時に、お茶を頂いたけど緊張で一口も飲まなかった事です。(坂田様)
  • 私は学生のときの就活で、お茶は飲んじゃダメという情報を信じて一切口を付けませんでした。
    今考えれば好意を台無しにしたなと反省。(高根様)

みんなも今だから言える恥ずかしい失敗を経験して成長するのですね。

他にも、「私はこんな失敗をした」という事例がありましたら、ぜひコメントにお知らせください。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまでご覧いただいて、お茶を「飲むべきか」「残すべきか」という議論は、大した意味がないことがお分かりいただけたと思います。

  • お茶を頂いた時のお礼
  • 丁寧に飲む

面接官は、お茶からその人間の礼儀やマナーをチェックしており、特に、頂いた時のお礼を言えなかった時点で、「マナーが無い人」という評価が下されます。

入室・退室や歩き方、座り方などのマナーは、面接対策として練習する人が多いので、大きなミスをすることがないと思いますが、お茶の飲み方は練習しませんので、簡単に「化けの皮が剥がれて」しまいます。

面接では、お茶のように「変化球」でその人間の本性を見抜くことがありますので、普段の行動から、しっかりビジネスマナーを実践することが重要です。

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