(2020-7-20更新)
転職では、すぐに転職先が決まる人、何社受けても全く決まらない人がいます。
「自分はこんなに能力が高いのに内定が出ない」
「面接官は見る目がないのか?」
なかなか内定が取れない人は落ちるなりの理由がある訳ですが、本人が自覚していない場合は「どうして受からないのか」と対策が取れないと、また次回も落ちてしまいますね。
実際の落ちる理由は人それぞれですが、意外にも「ちょっとしたズレ」が不採用の理由になってしまうこともあるのです。
今回は、なぜか面接で落ちる人に共通する不採用の理由を解説します。
面接で落ちる5つの理由
面接で落ちるのは何か理由がある訳なので、落ちるたびに「理由を分析して改善」すれば、少しずつ合格率があがりますが、短期決戦の転職活動で「原因を分析」なんて悠長なことをしている余裕のないのも事実です。
そこで、管理人の経験をもとに、面接でお見送りとなる人が陥りやすい5つの理由を順番に説明します。
1.企業の欲しい人物像と合っていない
真っ先に挙げられるのが、企業の欲しい人物像とあなたの人物像が合っていないことです。
例えば、「若い人たちを引っ張って欲しい人」を求めているのに「協調性」をアピールしても採用されるはずがありません。
企業の欲しい人物像は、求人票から読み取れる場合や社風などから推測する場合と、一次面接の逆質問などで早めにチェックしておく方法もあります。
欲しい人物像が分かれば、その内容を自己PRに織り交ぜることで、「この人と働きたい」と興味を持ってもらえるでしょう。
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2.自分の強みが活かせない求人に応募している
「転職は即戦力が求められています」
入社したら「どんなポジションで働くのか」「ミッションは何か」「必要なスキルは何か」ということをしっかりと把握したうえで、自分が遂行することができるか見極める必要があります。
例えば、「月次決算ができる人」が求められているのに、「月次決算を一人でできる自信がない・・・」では採用されませんね。
もちろん、未経験の募集などこれからのポテンシャルが期待されていて「働きながら覚えてくれればいいですよ」という場合もありますが、それでも、何が求められているのかは把握しておかないとアピールポイントがズレてしまいます。
3.自分を客観的に見られていない
「私はこれができる」「こんな結果を出した」など華々しいことをアピールする人がいますが、立ち止まって振り返ってみてください。
- 「新しい環境で発揮できるのか?」
- 「部下・後輩のアシストがあってできたのではないか?」
社歴が長くなると、部下や後輩が手足となって動いてくれたり、困ったときは社内の仕事のできる人の支援を受けたりしながら仕事を進められます。
これを自分の実力と勘違いしてしまい、「俺は仕事ができる」と面接ではアピールしたものの、入社後は「一人では何もできなかった」面接官はこういう人を何人も見てきています。
このため、面接官は「良いことづくめのアピール」を割り引いて受け止めてしまいますので、一度立ち止まって、自分を能力や成果を客観的に分析して「本当の実力」を見直してみてください。
華々しい成功事例も、冷静になって「謙虚に」アピールする方が説得力が増すことがあります。
なお、面接官はその分野に詳しくないことが多いので、
- 具体例
- エピソード
- 数字
上記を織り交ぜることで、分かりやすくなり印象に残るようになるので、試してみてください。
4.ブランド志向がある
- 「転職するなら一部上場企業」
- 「資本金いくら以上」
特に、就活で大企業に入れなかった人ほど、企業名のブランド志向が強い傾向があります。
ただし、あなたがよほどすごい人物でない限り「中小企業から大企業への転職」は成功しないでしょう。
ブランドよりも自分の能力を発揮できる企業、必要とされている企業を選ぶ方が、内定率も上がりますし、何と言っても入社後に後悔しないで済むのではないでしょうか。
5.希望条件が高すぎる
転職するからには、良い条件で入社したいと考えるのは当然のことです。
ただし、「給与が良い」「有給消化できる」「残業少ない」などと希望条件を並べてしまうと、これを満たす求人など見つけることが困難だし、合ったとしても希望者殺到で採用されるのは至難の業です。
もちろん、妥協して転職すべきなどと言うつもりはありません。
重要なことは、「譲れない条件」「妥協できる条件」に分けて、最低ラインをはっきりさせることです。
自分の中で「ここまで叶えばあとは妥協してもいい」と、応募するための条件を明らかにしてから求人票を探すことです。
希望条件の選定方法は関連記事で解説していますのでご覧ください。
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改善策は客観的になること
転職できない原因さえ分かれば、問題点を取り除くことで改善することができます。
改善のステップは、次の順番でおこなうことが理想です。
- 自分を客観的に分析する
- 企業がどんな人物を求めているか把握する
- 自分に見合った求人に応募する
特に、失敗する人に多いのが、強みをしっかりと分析できていないことです。
「何が得意で、どういう状況で発揮できるか」「どう貢献できるか」を明らかにして、この能力を求めている企業に応募すれば、グッと採用が近づきます。
転職は万能薬ではない
今働いている会社に満足している人はごく少数派で、ほとんどの人は不満を持って働いているのではないでしょうか。
- 「頑張っても評価されない」
- 「上司が無能」
不満の原因を会社や上司のせいにして、転職すれば解決すると考えている人もいることでしょう。
ただし、仮に転職したとしても、恐らく次の会社でも同じように不満を口にしてしまうのではないでしょうか。
もちろん、ブラック企業のようにひどい会社の場合、転職することで解決しますが、
「転職しても、自分が変わらなければ同じことを繰り返す」
転職とは、「味方が誰もない中に飛び込んで、それでも結果を出す」こんなシビアな世界です。
逃げの転職だと成功率が低くなってしまいますので、
自分の強みやスキルという武器をしっかりと見極めて、この能力を活かせる職場に入る
ことが成功するために重要なことなのです。
【関連記事】
転職できない人に共通する8つの特徴、転職できる人との違いは?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職はお見合いと同じで、「相手(企業)の希望に合っていること」が大前提です。
過少であっても過大であっても、上手くマッチしません。
特に、書類選考は通るけど面接で落ちる人は、この記事で解説したことを実践してみてください。
原因が分かれば、内定は手の届くところに来ているのですから。
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生活があるから高いくらいの給料を要求するしかないのが現実。
転職ならまだしも、会社都合などで退職せざるを得ない場合、次会社は給与面を重視してしまいますね。
入社して実績を上げて昇給してもらうのが良いでしょうが、実際は目論見通りに進みませんからね。
転職するなら年収アップ当然と考える人が多いですからね。
転職する時には、「退職金で損する分、年収は10%はアップしないと」などと考える人が多いと思います。
ただし、年収アップ一点張りしてしまうと、企業から敬遠されてしまう恐れがあるので、現状維持や多少下がっても仕方ないなどの軌道修正も必要になるでしょうね。