会社の飲み会で「今日は無礼講で!」と乾杯する上司がいますが、無礼講を真に受けては後悔するかもしれませんよ。

上司が言う「無礼講」は、文字通りの意味ではないからです。

今回は、職場の飲み会での「無礼講」意味と部下が失敗しないために心掛けることを解説します。

本来の「無礼講」とは

古来、神事としての祭りでは、神に納めた神酒を参列者も授かる直会(なおらい)のことを「礼講」と呼んでおり、その後に行われる「打ち上げ」のことを「無礼講」とされていました。

つまり、本来の意味は、「無礼」な「講」(無礼が許される宴)ではなく、「無」「礼講」(礼講で無い宴)なのです。

上司にとっての「無礼講」は?

無礼講の本音

では、なぜ上司はわざわざ無礼講というのでしょうか?

会社の飲み会では、下手をすると「仕事の話だけ」「盛り上がらない」つまらない会になってしまう恐れがあるので、

  • 堅苦しい話はやめよう
  • 楽しもう

という趣旨で「無礼講」を言っているので、間違えても「礼儀は無くていい」なんて考えている上司はいません。

上司の立場に立ってみると、会社から離れた飲み会だって「上司の賢威」を振るいたいと考えるでしょう。
でも、「お通夜みたいな会」になっても困るので、「無礼講で楽しもう」というのはお決まりの挨拶みたいなものです。

無礼講でしてはいけないこと

ここまで分かれば、無礼講の飲み会でのNG行動がみえてきます。

  • 上司へのため口
  • 上司の悪口や暴言
  • お酌をしない
  • 酔いつぶれる

つまり、無礼講であろうが無かろうが、普段通りのマナーをもって参加することです。

結局、無礼講は言葉だけ?

と思うかもしれませんが、実際その通りです。

上司はしっかり立てておいて、その中で楽しく飲むことが上手な処世術ですから。

上司に失礼なことをしたら謝る

無礼講で失礼をしたら謝る

お酒が入ってしまい、普段のストレスが爆発して周囲に迷惑をかけてしまったら、どうすればよいでしょうか?

学生時代の飲み会なら、「何事もなかったかのように」すました顔をしていれば良いかもしれませんが、社会人になったらそんなことは許されません。

翌日、会社に行ったら謝る

失敗を謝る時は翌日の朝がベストで、早ければ早いほど良く、逆に、やってはいけないことは、「飲み過ぎちゃって覚えていない」などと白を切ることです。

謝ることができない人間は、社会人失格として「人事処遇」で悪い評価を付けられたり、「左遷(※)」の対象になったり、よいことは何もありません。

(※)左遷とは、降格や窓際への配置転換、遠方転勤など閑職に飛ばされること。
(下に続く)

部下と上司の関係に無礼はあり得ない

今度は別の角度から、職場の人間関係を見ていきます。

会社組織では、上司と部下は置かれている立場が異なり、上司は組織の目標達成が課されており、これを実現するために、組織内をマネジメントし、部下に対して業務命令をしなければなりません。

逆に、部下側は「上司の指揮命令に従う」しか道がなく、上司と部下の間には取り払うことができない壁が存在するのです。

もし、飲み会で「無礼講」で友達同士のように飲んでしまったら、上司と部下の垣根が崩れてしまうことになります。

部下との距離が縮まりすぎてしまい、翌日からの業務で、

  • 「部下に厳しい命令をすることができるのか?」
  • 「部下の提案に反対することができるのか?」

組織の目標を達成するために、部下に対して厳しい姿勢を取らなければならないのに、飲み会で部下と一緒になって騒いでしまったらどうなるか。

「会社と飲み会は別だ」という人もいますが、頭では分かっていても実際にはそんな切り替えができる人は少ないのではないでしょうか。

  • 「上司は部下に気を使い」
  • 「部下は上司に反対意見を言いやすくなる」

フラットと言えば聞こえはいいですが、組織がルーズになるだけではないでしょうか。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

新入社員や若い人たちは、「無礼講」なら失礼をしてもいいと、上司にため口をしたり、絡んだりする人もいるようですが、絶対あり得ませんし、それを許す上司もいるとは思えません。

社会では、「本音と建前」という言葉があります。

  • 建前:無礼講
  • 本音:失礼なことするな

上司の本音を知らずに、「無礼講」という言葉のニュアンスを勘違いして、飲み会で失敗をすることのないようにしましょう。