(2020-6-9更新)

転職の場合、面接に着ていくスーツを悩んでいる人も多いと思います。

「就活はリクルートスーツ一択だから楽だった」

「上着の中にベストを着たい」

格式が高いスリーピースのスーツは、果たして面接に相応しいものなのか?

今回は、転職の面接でスリーピーススーツを着ることについて解説します。

スリーピーススーツとは

面接の服装

同一色柄生地のジャケット、ベスト、パンツの三点を揃えたスーツのことで、元々、スーツと言えば、このスリーピーススーツのことで、フォーマルな場の礼服ではスリーピースを着ていました。

ジャケット、パンツを同一生地で揃えたツーピースのスーツに、他の生地のベストを合わせてもスリーピースとは言えません。

なぜなら、スリーピースとは同じ生地でこの揃えていることからこそ「三つ揃え」と呼ばれ、格式が高いものとされるからです。

スリーピースとは
  • 同一生地でジャケット、ベスト、パンツを揃えたスーツのこと

ただし、上下スーツに、他のベストを合わせてもスリーピースと呼ばない

貫禄が出てしまう

スリーピースは、その由来から「伝統的」「フォーマル」というイメージを持っている人が多く、通常のスーツに比べて格式が高く、着こなすと貫禄が出てしまいます。

このため、社内では年配の偉い人が着るものと考えている人もいますし、実際のそういう人が着ると「なぜか似合っている」と感じてしまうものです。

逆に、若い人が着てしまうと、年配社員から「生意気」と思われてしまうこともあります。

着こなし方にもマナーがある

スリーピースは、伝統的なスーツであるがゆえ、着こなしにも「マナー」うんぬんを言う人も存在します。
細かい「マナー」を言うとキリがありませんが、その中でも、代表的なものを紹介します。

  • ベルトやサスペンダーをベストで隠す
  • ベストの下からシャツやネクタイを出さない
  • ベストの一番下のボタンを外す
  • ジャケットはボタンを外す(とめない)

細かいマナーがありますが、ベストの丈が短く、ベルトやシャツが見えてしまうと、途端に「だらしない」服装という印象を与えてしまうので注意が必要です。

いくら伝統があるスーツだからと言って、自由が許されないというものではないので、お洒落にアレンジしたいと考えている人は、ここで挙げた伝統的なマナーを守った上で、自己流に着るようにしましょう。

面接に着ていくべきか?

スリーピースを着る目安

面接にスリーピースを着ていくかどうか、悩んでいる人もいると思います。

学生の就活では、当然スリーピースはNGで着る人もいませんが、転職の服装は自由度が高く、状況によっては不自然ではありません。

スリーピーススーツで違和感を持たれないための3つの目安を、順番に解説します。

(下に続く)

似合っていることが最低条件

これは、スーツや身だしなみ全般に言えることですが、「似合っている」「着こなせている」ことが大前提です。

これは、たとえ普通のスーツを着ていても似合っていなければダメですし、メイクや髪型も違和感があれば、「なんか違うな~」と面接官に思われてしまいまうからです。

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40歳以上

スリーピーススーツの特徴は、着用すると貫禄が出てしまうことなので、20~30代で面接に着てしまうと「若者が」とマイナス評価が付く恐れがあります。

初対面の面接官がどのような考え方を持っているか分からないので、出来るだけマイナス要素を無くしておくのが無難です。

では何歳以上が認められるかとい決まりはありませんが、管理人の経験では40代以上が一つの目安だと考えます。

管理職以上

一般社員(ワーカー)での募集でスリーピースを着て現れたら、面接官はビックリするすると思います。
それもそのはず、ほとんどの面接官はスリーピースを着ていませんので、見た目では面接官より偉くなってしまいますね。

ただし、管理職以上の募集であれば、応募者自身に貫禄がある場合が多く、スリーピースを着て面接に行っても、合わないとは言い切れません。

例えば、部長採用の面接に通常のスーツで行ったら、「頼りないな」「部下をまとめられるのか」と不安に思われることや、逆にスリーピーススーツで行ったら「もう少し謙虚さも欲しい」と思われるかもしれません。

服装だけで決まる訳ではありませんが、面接官に安心してもらうためには、見た目のバランスも大切で悩むところですが、このポジションの方なら、最後はご自身の信念で決めるべきでしょう。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

スリーピースは「かっこいい」だけでなく、格式が高いスーツですので、TPOに合わせて着ることで真価が発揮されます。

転職の面接に着ていくかどうかは本人の判断次第ですが、3つの目安をおさらいしておきます。

  • 似合っている
  • 40代以上
  • 管理職など相当のポジション

格式が高く貫禄が出てしまう故に、状況に応じた選択が求められてしまう難しさがあります。

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