(2020-7-21更新)

採用試験で頻繁に行われている適性検査で、「クレベリン検査」というものがあります。

延々と数字を足し続けるから、最後は鉛筆を握れなくなった

ただし、数字を足すだけの単純な検査なのに、この結果で合否が決まってしまう場合もあるなんて驚きですね。

でも安心してください。
クレベリンは、適性検査の中では最も攻略が簡単な検査なのです。

今回は、クレベリン検査で合格するための方法を解説します。

クレペリン検査とは

心理学者である内田勇三郎氏が、1930年頃に開発した能力、性格検査で、(株)日本・精神技術研究所が実施・診断を行っています。

通常、適性検査で「能力」「性格」を判定するためには、2つ以上の検査を行う必要がありますが、「内田クレペリン検査」を行うと、両方を判定することができるので、年間70万人が利用するほどメジャーな検査です。

検査方法

クレベリン検査

クレペリン検査の内容はいたって簡単で、横長の用紙にランダムに印刷されている2つの数字を足し、答えの下1桁を用紙に記入し、1分経ったら次の行に移動を繰り返すだけです。

試験の流れは

  1. 練習(ウォーミングアップ):1分間
  2. 前半:15分間(15行)
  3. 休憩:5分
  4. 後半:15分間(15行)

はっきり言って、15分間回答を書き続けていると、次第に手の握力が無くなってしまいますので、「肩の力を抜いて筆圧を弱くする」ように心掛けましょう。

なお、用紙の配布から終了までは、説明時間を含めて40分ほどかかるので、時間には余裕を持っていた方が良く、面接後にクレペリン検査を行うとなると、2時間は覚悟しておく必要があります。

結果の判定は?

クレペリン検査は、1行1分で計算をするので、全部で30行も計算することになり、

  • 各行の計算結果のばらつき
  • 全体の計算量
  • 計算の正確さ

これらを基に、受験者の「能力」と「性格」が判定されます。

「正確にたくさん計算すればいいの?」

基本的には、早く正確に計算することが望ましいですが、計30行の出来高をグラフにした時、どのようなグラフになるかも重要な判定材料です。

この出来高グラフのことを「作業曲線」と呼んでおり、この曲線に秘密が隠されているのです。

それでは、高評価を得るための対策方法を順番に解説します。

クレペリン検査攻略

クレベリン対策は、次の3つを意識して回答することです。

1分当たりの計算数

始めて問題用紙を見た人は、大量の数字が並んでいて圧倒されてしまうかもしれませんが、試験が始まったら、気持ちを切り替えて素早く計算し続けることが重要です。

まず、作業量(1分当たりの計算数)が大切で、前半後半の作業量からA~Dで判定されてしまいます。

クレベリン検査の作業量

上記の表を見ていただいてお気付きの人もいると思います。

つまり、前半より後半の作業量が5~10多いことが、望ましい水準です。
その上で、出来れば「A」以上を目指して、最低でも「B」を取らないと、能力不足していると判定されてしまいます。

1分間の作業量なので、2秒以内に1問回答することが求められます。

特に、15分間回答をし続けるため、握力が落ちてきますので、「筆圧は弱く」書くことが意外に重要になってきます。

誤答が少ない

いくら作業量を稼ぐためといえ、急いで計算して誤回答をしてしまっては元も子もないです。

特に、計算ミスが多かったり、特定の行にミスが集中したりすると、「能力が低い」「情緒が不安定」などと判定されてしまい、不適格となる恐れがあります。

(下に続く)

作業曲線が理想形に近い

続いて、作業曲線について説明します。

作業曲線とは、1分当たりの作業量をグラフにしたもので、このグラフの形によって「性格」や「適性」などが判定される重要なものです。

クレベリン検査の作業曲線

上記の図が、おおむね理想的な曲線とされているものです。(もちろん、このパターン以外にも良い曲線はありますが)

【前半】

  • 前半の中では、1行目の一番作業量が多い
  • 中盤にかけて徐々に下がる
  • 終盤に挽回をする
  • 曲線全体がU字かV字になっている

【後半】

  • 1行目の一番作業量が、全体のトップ
  • その後、なだらかに下落する

また、全体的に作業量のバラツキが少ないことが理想で、作業曲線に大きな凸凹があると、情緒不安定を疑われることがあるので注意しましょう。

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(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「内田クレペリン検査」は、新卒でも中途採用でも行われる可能性がある適性検査です。

対策方法をおさらいすると、

  • 作業量が多い(できれば40以上)
  • 誤回答が少ない
  • 作業曲線が理想的

この3つを抑えておけば、クレベリン検査を理由にして不合格になることは無いでしょう。

管理人も40代で転職する時に、最終面接後にクレベリン検査を受けた事があります。
この時は、最終面接が終わり疲れ切っていた状態で受けたので、結果は散々だった苦い思い出があります。

ただし、事前に評価ポイントが分かれば対策できますので、この記事で解説した内容を頭の片隅に入れておけば攻略は容易ですから。

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