(2020-2-20更新)
「第一志望の面接なのに、入社意欲が低いと思われたかも・・・」
「わざわざ時間と取ってくれたので感謝を伝えたい」
面接後に、様々な理由で企業にお礼メールを送りたいと思うことがありますね。
でも、そもそも面接お礼メールを送る必要があるのか、疑問だと思います。
今回は、面接のお礼メールを効果と送る必要がある場面について解説します。
目次
面接のお礼メールは必要なのか?
「そもそもお礼メールで合否が変わるの?」
面接後にお礼メールを送る以上、何らからの見返りを期待してしまいますが、メール1通で合否がひっくり返るようなことはありません。
ただし、合否へ影響が無いかといわれると
「多少の影響はある」
特に卒採用では、お礼メールが「やる気」や「志望度の高さ」など熱意をアピールする上で効果があると言われているため、
どの就活マニュアルにも「面接後にお礼メールを送ること」
このような記載があると思います。
では、転職ではどうかというと、中途採用は即戦力が要求されているので、合否に与える影響は僅かです。
転職では、「お世話になったことへの感謝を伝える」「ビジネスマナーとして礼儀を尽くす」
そうは言っても、熱意が込められたメールを受け取れば、採用担当者の気分は良くなるものです。
それでは、どんな場合にお礼メールを送るかを紹介します。
お礼メールが必要な場面
志望度の高さをアピール
当然のことながら、お礼メールは入りたい企業にしか送りませんね。
「試しに受けた」「志望度は高かったが、面接の雰囲気が悪かったので気が変わった」このような企業に対して、面接のお礼メールを送ることはありません。
裏を返せば、「お礼メール=志望度が高い」ことの証なので、採用担当者もメールが届いたということは、
「熱意が低いように見受けられたが、実は志望度が高かったのか」
面接で勘違いされていたことを、見直される場合があります。
日程変更など対応してもらった
「面接当日に時間を変更してもらった」
面接の日時の変更など特別な対応をしてもらった場合は、しっかりお礼をするのがビジネスマナーです。
たとえ入社意欲が低い企業であったとしても、特別な取り計らいをしてもらったら、お礼メールを送付することが社会人として最低限のマナーですので、「合否に関係なく」送るべきと考えます。
お世話になったため
最終面接までくると採用担当者と何度もやり取りをして、お世話になっていると思います。
「日程調整や連絡事項で、メールを10往復は送受信した」
「最終面接で緊張している時に、フォローしてくれて助かった」
お世話になったから感謝の気持ちを伝えたいという場合、合否ではなく「純粋に」お礼を言いたくなりますね。
管理人も転職した時には、何社か最終面接まで行きつきましたが、1社の採用担当者がとても面倒見の良い人で、無性にお礼を言いたくなり、家に帰ってきたら無意識にお礼メールを書いてしまった経験があります。
メールのマナー
当日の営業時間に送ること
お礼が伝わるには賞味期限があると言われることがあり、いつ送っても良いわけではありません。
例えば、3日後に送ったら「何故今頃?」と思われてしまい、かえって送らなかったほうがマシとなってしまいます。
では送信すべきかというと、ベストは当日の営業時間中であり、それまでに送れなかったら、翌朝勤務開始までに送ることです。
お礼メールは当日に送る
もちろん、夕方に面接があった場合は、家に帰ってすぐ送っても「営業時間外」になってしまいますので、その場合は当日夜がベストなタイミングです。
なぜ当日の営業時間中がいいかと言うと、面接結果は最短当日に出てしまうからです。
合否に関係なくお礼をしたいという場合でも、やっぱり合否を判断する前に送りたいですね。
面接ごとに送る?
一次・二次・最終面接と進んだ場合、毎回送るべきか最終面接後にまとめて送るか、悩んでしまいますね。
もちろん、いつ送らなければならないというルールはありませんので、ご自身のタイミングで送信しましょう。
- 面接ごとに送る(毎回文章を変えること)
- 最終面接後に送る
- 特別な対応をしてもらった時に
ただし、面接ごとに送る場合、毎回「定型文」を送ってしまったら、逆に印象が悪くなってしまいます。
悩んだ場合は、最終面接後のみ送ればOKです。
電話は控える
採用担当者は、面接の時期は忙しいことが多く、電話をかけることが迷惑になることがあります。
電話をかけてしまい「空気が読めない」「仕事の忙しさを分かっていない」と反感を買ってしまいますので、お礼は時間のあるときの読める文章にしたためることがビジネスマナーではないでしょうか。
手紙は?
メールが普及するまでは、お礼は手紙で送るのが決まりでした。
現在でも、小規模の会社、年配の担当者の場合は手紙で送ることも可能ですが、一度でもメールのやり取りをしていれば、お礼はメールで送るべきです。
10行以内の簡潔な文章にする
面接時にアピールが足りなかったからといって、長々と文章を書くことは避けましょう。
なぜなら、アピールは面接で行うものであって、終了後のメールで行うものではありません。
「なぜ面接時に言わなかったの?」
「コミュニケーションが下手だからメールで?」
採用されたい一心で頑張ったメールを送ってしまうと逆効果になるので、挨拶・締め言葉を含めて10行以内にまとめることを心がけます。
お礼メールサンプル例
お礼メールのサンプルを就活、転職それぞれ紹介しますが、このテンプレをそのまま使ってしまうと、「インターネットのテンプレートを使ってる」と、マイナス評価になりますので、自分の言葉に置き換えて使いましょう。
メール文例(就活の場合)
件名:面接のお礼(○○大学 就職太郎)
転職マニュアル株式会社
人事部人事課採用係 山田様
お世話になっております。○○大学△△学部 就職太郎です。
本日は、お忙しいところ面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。
山田様からお話を伺い、今まで漠然としていた貴社の製品やサービスについて具体的なイメージを掴むことができ、益々、貴社で働きたい気持ちが強くなりました。
本日はご多忙のところ、面接のお時間をとっていただきありがとうございました。
まずは面接の御礼申し上げると共に、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
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○○大学△△学部
就職太郎
電話:090-0001-0002
メール:taro@xxx.ac.jp
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メール文例(転職の場合)
件名:面接のお礼(転職太郎)
転職マニュアル株式会社
人事部人事課 山田様
お世話になっております。転職太郎です。
本日は、お忙しいところ面接の機会をいただきまして誠にありがとうございました。
山田様には一次面接から最終面接まで、大変お世話になりどんなに感謝しても足りないほどです。
特に、最終面接では、こちらの不手際から日程変更をしていただきましてありがとうございました。
まずは面接の御礼申し上げると共に、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
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転職太郎
東京都○○区△△町1-2-3
電話:090-0001-0001
メール:taro@xxx.or.jp
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
お礼メールによって、面接結果が大きく変わることは期待できません。
ただし、適切にメールを送ることで、採用担当者の印象が良くなる可能性がありますので、「面接で失敗しちゃった」「もうひと押ししたい」という場合は、何もしないで結果を待つよりは、お礼メールの効果にかけてみることは間違えとは言い切れません。
「何もしないよりは行動を起こすべき」
仮に不採用になってしまっても、「手を尽くした」場合と「やり残した」場合では、残る悔いは全然違いますね。
また、合否に関係なく感謝の気持ちを伝えたいという場合は、純粋にお礼としてメールを送ることが、社会人のマナーといえます。
「時間を割いてくれた」
「特に対応してもらった」
面接が終わったという人区切りを付けるためにも、損得抜きに感謝を伝えるためにメールを送ってみることは良いことだと考えます。
【関連記事】
お礼メールはお礼なんですよね。
ひと言アピールしないで、シンプルのが良いんでしょうか?
コメントありがとうございます。
記事内でもご説明した通り、あくまでもお礼メールなので、アピールするものではありません。
面接官としては、お礼メールでアピールしないで「面接中にアピール」してほしいのが本音です。