(2020-4-17更新)

履歴書に保有資格を記入する欄がありますが、学生の時に授業の一環として、また社会人になってもキャリアアップとし学び、多くの資格を持っている人もいると思います。

ただし、履歴書には持っている資格を全部書けばよいというものではありません。

「英検3級なんて書いたら笑われる」

履歴書に書く資格は、仕事に役立つレベルのものを記載することが望ましいですが、「そもそも何級から書けるのか」という目安を知っておきたいですね。

今回は、履歴書に書けるのは何級からが望ましいかを解説します。

資格の種類

国家資格と民間資格がある

資格の種類

資格とひとくちに言っても種類があり、国家資格と民間資格に分けることができます。
国家資格は法律で定められており、真っ先に思い浮かぶのは「弁護士」「税理士」「司法書士」「看護師」「保育士」などでしょうか。

特に、「資格を持っていないと業務を行うことができない」などと法律で定められている仕事に就くには、資格を持っていることが最低条件となっています。

これに対して、民間資格は民間企業や団体が独自に認定・実施をしますので、国家資格に比べると知名度や格が低くなってしまいます。

ただし、民間資格には官公庁が認定しているものがあり、「公的資格」と呼ばれています。
例えば、英検や秘書検定は文部科学省の後援という「国のお墨付き」がありますので、他の民間資格とは箔(はく)が違います。

業務関連資格と汎用資格が望ましい

多くの資格を持っている場合、履歴書の資格欄が足りない人もいると思います。
ただし、履歴書に何でもかんでも書くのは適切ではありません。

  • 業務関連
  • 業種関連
  • 運転免許
  • ビジネスマナー
  • 語学
  • パソコン
  • スポーツ

基本的には、上記7種類にとどめておくことが望ましく、あれもこれも記載してしまうと、アピールしたい資格がぼやけてしまいますので注意が必要です。

ただし、面接での話題作りに「趣味の資格」を1だけ書いておくというのもありですし、「フラワーアレンジメントデザイナー」と書いておいたおかげで、会社に飾る生け花の管理を任されたなんてこともあるかもしれません。

「業種関連資格」とは、例えば、化学業界の会社であれば「危険物」「高圧ガス」など、不動産なら「宅建」などで、このように業種に関係する資格を持っている場合、事務職などで資格を使う場面がなくても履歴書に書いておくと評価が上がります。

なぜかと言うと、採用担当者は業界について無知な人間より分かっている人を採用したいからで、また、入社後の人事異動でその資格が必要な部署へ移る可能性があるからです。

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何級から書けるか?

英語検定

いわゆる英検も、昔に比べ知名度が落ちてきましたが英語能力を証明する資格としては、ほぼすべての会社で役に立ちます。

例えば、海外に拠点が無い会社でも、仕入れ先や顧客が海外の場合は英語での問い合わせや回答がありますし、海外と関わってないと思っていても、設備・機械の説明書が英語の場合もありますので、資格を所有しているなら積極的にアピールしておきましょう。

各級のレベル(目安)

  • 3級:中学卒業程度
  • 準2級:高校中級程度
  • 2級:高校卒業程度
  • 準1級:大学中級程度
  • 1級:大学上級程度

※出典:日本英語検定協会「各級の目安

履歴書には英検何級から書く?
  • 英検2級(大卒、転職)
  • 英検準2級(高卒)
英検の正式名称は?
  • 実用英語技能検定

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(下に続く)

簿記検定

企業は利益を上げることが目的なので、「お金の流れ」を把握できる簿記は必須と言ってもいいくらい重要な資格です。

例えば、管理職で予算管理を行うになった時に、「営業利益と経常利益の違いが分からない」なんて言っているようでは困りますね。

金融業だけでなく商社、小売りなどモノやサービスの売買が行われている現場では、入社後に簿記の資格が求められる会社もあります。

また、それ以外の業種でも経理部門だけが必要な知識ではなく、事務や営業など、幅広い職種で威力を発揮します。

履歴書には簿記何級から書く?
  • 日商簿記2級
  • 全経簿記1級
  • 全商簿記1級
簿記検定の履歴書への書き方は?
  • 日商簿記検定○級
  • 全経簿記能力検定試験○級
  • 全商簿記検定試験○級

簿記検定の正式名称は長いから省略可能

実は、上記の名称は「略称」なので、資格の正式名称ではありません。

本来書くべき正式な名称は、次の通りです。

  • 日本商工会議所主催簿記検定試験
  • 全国商業高等学校協会主催簿記実務検定
  • 全国経理教育協会主催簿記能力検定試験

ただし、こんな長い名称を履歴書に書いてしまったら、逆に、採用担当者が何の資格か分からなくなってしまいますので、略して書く方が良い場合があります。

簿記検定のような有名で正式名称が長い資格の場合、「日商簿記検定」と略して書いても十分理解してもらえますので、必ずしも正式名称にこだわる必要はありません。

(下に続く)

秘書検定

秘書検定というと、秘書や受付などの職種でないと書けないと思われがちですが、他の職種でも活用できる有用な資格なんですよ。

「見た目は常識ありそうだったけど、採用したらマナーが全くない人物だった」

事務系の仕事では、社外の業者や顧客とやり取りする機会が少なからずありますが、尊敬語と謙譲語の使い分けもできなかったり、応接室の通し方ができてなかったりすると、会社の信用が落ちてしまいます。

その点、秘書検定を持っていると「最低限のビジネスマナーを持ち合わせている」と採用担当者を安心させることができます。

女子に人気の「事務職」は競争率が高いので、秘書検定を持っている人が優先されることだって考えられます。

履歴書には秘書検定何級から書く?
  • 秘書検定2級
秘書検定の正式名称は?
  • 秘書技能検定試験

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(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

資格は自分のスキルの証明になる大切なものですから、上手にアピールしたいですね。

ただし、保有しているからといって履歴書に低い級の資格を書いてしまうと、「この程度の資格しかないのか」と思われてしまいますので、この記事で紹介した級以上のものを厳選しましょう。

なお、求人に応募するための応募書類は以下の通りです。

  • 就職:エントリーシート、履歴書
  • 転職:履歴書、職務経歴書

これらの応募書類の書き方一つで、書類選考の合否が変わってきますので、分かりやすく書きつつしっかりアピールする必要があります。

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