(2020-2-13更新)

面接の質疑応答では、「質問・回答」「内容をメモする」この繰り返しで進行しますが、面接官が自分の回答を全然メモしてくれない。

自分の話をメモしないのは落とすからだ

こちらも一生懸命はなしているのにメモを取られないと、不合格だなと心配してしまうのも無理はありませんが、面接官にも「メモをしない理由」があるなら納得できますね。

今回は、面接官がメモを取らないことは不合格なのか、理由を解説します。

面接官がメモを取らなくても不合格とは限らない

メモを取らないのは何故?

結論から言うと、通常は面接官がメモを取ることと合否は関係ないといえます。

メモを取るか取らないかは、面接官のやり方による

実際には、「事細かにメモを取る人」「要点だけメモする人」「ほとんどメモを取らない人」このように様々なタイプの面接官が存在します。

このため、メモを取らない面接官に当たってしまっても、「メモをしないタイプの面接官」と考えておき、不採用と決めつけないことです。

ただし、面接中にメモを取っていなくても、終了後に面接内容をまとめて記入している事が多いです。

面接チェックシートを使う企業が多い

昔なら、「この人はダメ」と面接官の直感で合否を決めていたこともあったと思いますが、最近は面接記録を残している企業がほとんどで

  • 「面接チェックシート」
  • 「面接評価シート」

このチェックシートには、「身だしなみ」「話し方」「志望動機」などを評価する欄があり、通常はチェックシートに沿って面接を行い、結果の記録を残しますので、全くメモを取らないのは考えにくいです。

面接記録を残すためにメモをとるのが通常

ちなみに、チェックシートに沿って面接をすることで、「面接内容のバラツキ防止」「公平な面接」をすることができるメリットがあるので、複数の面接官がいる企業は導入しているのではないでしょうか。

なお、こちらに気付かれないようにメモを取っていることもあります。

顔は応募者の目を見ながら、指先だけでメモをとっている

こんな面接官なら、相手にメモをしていることを気付かれないかもしれません。

メモに対する面接官の考え方の違い

一口に面接官と言っても、採用担当者が行うとは限りません。

  • 人事や総務の社員
  • 他部署からの応援
  • 外部の面接官(アウトソーシング)

特に、大量募集の場合はあちこちから面接官を集めて対応するため、経験や面接スキルに差があるだけでなく、面接のやり方や重視する内容も千差万別です。

  • 応募者とのコミュニケーションを重視する人
  • 事務的に淡々と質問をする人

このように面接官が何を重視するかによって、メモを取り方も変わってきます。
例えば、経験が浅い人は「細かくメモを取る」、ベテランは「要点に絞ってメモする」傾向があるのではないでしょうか。

続いて、メモが取られない状況を説明します。

どんな状況ならメモを取られない?

メモを取る行為は、基本的には面接官の考え方によりますが、以下の場合には、メモがあまり取られない場合があります。

面接官が2人以上の場合、メモしない人もいる

企業によっては、一次面接から面接官が複数いる時があります。
この場合、質疑応答の内容をメモしない面接官がいることがあります。

実は面接官としてではなく、

  • 面接官の上司
  • 配属先の上司

役職者たちが様子を見るために同席していている場合は、「オブザーバー」として参加しているので、わざわざメモしないことがあります。

決定権がある面接官ならメモしないこともある

中小企業の面接では、社長などの採用権限のある人が面接官をする場合があり、こんな偉い人たちは、回答内容をメモしないことがあります。

いいと思ったから採用

誰にも相談する必要ないからメモしない

特に、オーナー企業などでは、社長が一次面接から登場して即決することができるので、細かい内容をメモしないことがあります。

最終面接ではメモが少ない傾向がある

上記と事例は同じですが、最終面接には役員が同席していることがあります。

役員は、「人物を確かめる」目的で参加している場合が多いので、事細かにメモをすることがなく、要点のみ記入するため、メモしていないように見えます。(実際に全くメモをしない役員もいます)

途中からメモをしなくなったら要注意

さて、ここまでメモが取られない状況を説明してきましたが、「不合格フラグ」になる要注意な状況も存在します。

最初は熱心にメモをしていたが、途中からメモを取らなくなった

面接官は、「面接チェックシート」などに記入する必要があるから、最初は熱心に書くけど、ある程度記入が終わったら、落とす応募者の発言内容を記入する必要がなくなるので、ペンを置いてしまうことがあります。

ダメな理由を書き終わったら、あとは何も書くことは無い

このように、報告書に不合格の理由を書き終われば、あとは適当に雑談でもして時間になるのを待っているだけですので、メモを取ることが無くなります。

途中からメモを取らなくなったら、不合格の可能性が高い

そうならないためにも、身だしなみや質疑応答対応などをしっかり行わなければなりません。

【関連記事】

面接で必ず聞かれる頻出質問集!面接官の狙いと回答例は?

面接官が採用したい人物は?第一印象を上げる方法は?

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

面接官のメモを取り方は人それぞれで、「面接官のやり方による」と言えます。
このため、「メモを取ってくれないから不合格」と落胆せずに、しっかりと最善を尽くしたかどうかで結果を待つことが肝心です。

なお、これ以外にも「不合格フラグ」と言われていることを、以下の関連記事で解説していますので、ぜひご覧ください。