(2020-6-30更新)

「40歳を過ぎたら、専門職やマネジメント職でないと転職できない」

どこにでもいる40代の普通の人間を採用するほど、世の中甘くないと思っていませんか?

実際、これといった特徴のない40代が簡単に転職できることはありませんが、それでも普通の40代の人たちが次々と転職しています。

ただし、やみくもに転職活動を行っても、なかなか結果が出ないのが40代の転職事情ですが、目的意識を持って活動をすれば内定を勝ち取ることも夢ではありません。

今回は、40代が転職に成功するためのコツと気を付けることを解説します。

40代の需要はあるのか?

こんな格言を聞いたことがあると思います。

「転職は、35歳を過ぎると厳しくなる!」

実際の求人も、35歳を境にガラッと傾向が変わります。

  • 未経験可の求人が減る
  • 即戦力として求人が増える

もちろん傾向ですから、成長企業などで「人が欲しい」ところは積極的に未経験を募集しております。

さて、さらに年齢が上がり、40代となるとどうなるでしょうか?

  • 未経験可の求人が大幅に減る
  • 経験豊富な即戦力として求人が増える
  • マネジメントの募集が増える

企業に40代の転職者を新人並みに育てる余裕はありません

これから転職する場合は、このことを頭の片隅に入れて応募することで、書類選考率が上がります。

なぜ企業が40代を募集するのか?

企業は40代に何を求めているのでしょうか?

  • マネジメント
  • 経験を活かした即戦力
  • 若手への指導者

1.マネジメントの募集

社歴が浅かったり、事業拡大でマネジメント職がいない企業は、外部から即戦力として経験者を採用することになりますし、退職による欠員補充でもマネジメント職を採用することもあります。

また、たとえ管理職でないプレイヤーとしての求人でも、40代にはグループのまとめ役を期待されることもあるので、転職先に若手が多そうな求人の場合は覚悟をしておいてください。

そうでなければ、20~30歳の若手を採用すればよいわけですから。

2.経験を活かした即戦力の募集

専門知識や経験が必要な職種では、最前線で即戦力としての募集もあります。

例えばこんな場合に、経験者が必要になります。

  • あるプロジェクトを立ち上げたいが、経験者がいない(少ない)
  • 経理の決算ができる人が退職した
  • 新規機械を導入したいが経験者がいない

3.若手への指導者の募集

豊富な経験やスキルを、若手に伝承する役割を期待されています。
要は「うちの若手は経験も能力もないから教えてほしい」というわけです。

大手企業出身の技術者が引っ張りだこなのは、一定レベルの高い技術力と若手への技術の伝承や指導を求めているからです。

入社して後悔しないために

1.過去のプライドを捨てる

前職がどんな大企業の管理職であったとしても、新しい企業に入れば新人からのスタートとなります。

過去のプライドを捨て、ゼロから挑戦をしなければなりません。

よく聞く事例で、管理職経験が長くなると部下から挨拶されるのが当たり前で、自分から挨拶をする習慣が無くなるそうです。

そんな習慣を引きずったまま新しい会社に入ると、「挨拶もできない人」と周りから敬遠されてしまい、人間関係を構築もできず、仕事でパフォーマンスを発揮するどころで無くなってしまいます。

2.誰とでも上手に付き合う

人間関係は非常に厄介です。

若い時は「あの人とは合わない」と離れてしまえば済んでしまっても、40代は「合わなくてもうまく付き合う」ことを要求されます。

裏を返せば、現在、人間関係で苦しんでいるなら、転職後にも同様に人間関係苦しむことが想像できます。

社員全員が良い人である企業は存在しません!

若い世代と上手に付き合わざるを得ない

20~30代が中心の職場にプレイヤーとして入る場合は、特に注意が要ります。

  • 若い世代とうまく付き合えるか?
  • 年下上司・先輩でやっていけるか?

原点に返り、自分の性格を見つめ直してみましょう。

もし、年下と対等な立場で付き合うのが苦手なら、「管理職」のポジションか、自分より年上が多い職場の求人に絞って転職活動をしないと後悔します。

3.年収ダウンの覚悟をする

年収面もダウンする可能性があります。
特に、新卒で20年間働いて(中間)管理職であったならば、転職先ではよほどいい条件でないと年収が下がると思ってください。

本来は、転職することで退職金が不利になるので、その分、高い年収での転職をすることが理想です。
ところが、高い年収にこだわるばかり転職先が見つからなくなります。

そして最後は焦りや不安から、条件の悪い企業に妥協してしまう。

(下に続く)

40代がしてはいけない転職理由

1.残業が多い

残業が多い

誰でも早く家に帰り、家族とゆっくり過ごしたいと思いますが、そのために転職することは危険です。
なぜなら、新しい会社では早く帰れる保証はなく、仮に定時帰りの企業に転職できたとしても、給料が下がるのではないでしょうか?

今の会社に新卒で入社した場合、勤続20年になるのでそれなりの給与がもらえていると思いますので、転職先で同等の待遇で残業が少ない求人には、なかなかお目にかかれないでしょう。

40代にもなれば、責任あるポジションを期待されている訳ですから、多少の残業は覚悟しなければなりません。

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2.人間関係が悪い

人間関係悪い

40代になれば、どんな人間ともうまく付き合うことが求められますので、どう人間関係を築けるかがカギです。

転職先でも、リーダー的存在やマネジメントを期待されており、苦手な人とも向き合って接しなければなりません。

このため、人間関係を理由に転職すると、新しい職場で苦労することも考えられます。

もちろん、パワハラなどが行われている場合は別で、即転職をするべきです。

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転職後の人間関係の不安を解消し、新しい職場に馴染む9つの方法

3.なんとなく転職してみたい

よい会社

長年同じ会社で働いていると、自社の悪い面が見えたり、他社の方が良く見えたりしますね。

  • 現職に不満はないが、他社はもっといいのではないか?
  • 現在、こんなに活躍できているのだから、転職してもやっていけるはず

ここまでお読みいただければお分かりと思います。
世の中そんなに甘くなく、「隣の芝生は青く見える」ものです。

現在、あたなが活躍しているのも、周囲の協力があってのことです。

何故かと言うと、現職では、困った時も誰に相談すればいいか知っているし、頼み事も誰にすればよいか分かっており、周りの人は長年の人間関係から引き受けてくれるからです。

転職したら、今までと同じように協力してくれる味方はいないと覚悟しておくべきです。

それでも活躍できる自信があれば、チャレンジをしてみてください。

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(下に続く)

40代が転職に成功するために

40代が転職に成功するために

1.新しいことに本気でチャレンジできるか?

組織が異なれば、人も環境もすべて異なります。

郷に入っては郷に従え」です。

次のようなことを言っているようでは成功しません。

「前の会社では○○だった」

新しい組織で、ゼロから自分の実力を認めてもらうのは、ものすごい努力が必要です。
それでも挑戦するという強い意志を持たなくてはなりません。

2.年収ダウンを怖がらずにチャレンジできるか?

採用する企業も、素性が知れない応募者に、給与を提示することをためらいます。

それならば、「実績を出して、高いポジションと給与を手に入れる」このくらいの心構えが必要です。

40代の転職は、「人生をかけた最後の大勝負」だと思って、本気でチャレンジしてください。

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3.企業の採用担当者の本音を知る

40代を募集する場合は、求人票に書かれていない事情や欲しい人物像があるはずです。

そこで強い味方になるのが転職エージェントです。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、企業の採用担当者と直接会話をしてどういう人物が欲しいか把握していますので、キャリアアドバイザーとの面談でこちらの本音の希望を伝えておけば、要望にそった求人を紹介してくれるので、転職後に後悔することが減るので、個人で活動するより、成功率が上がります。

【お勧め度1位】リクルートエージェント

業界トップクラスの「非公開求人数」なので、求人サイトではお目にかかれない求人を紹介されることも。

さらに、コンサルタントは各業界・業種に精通しているので、40代にとって必要な希望条件を相談しながら応募先を探すことができます。



【お勧め度2位】はパソナキャリアカンパニー

業界トップクラスの豊富な求人数を誇り、専任のキャリアアドバイザーが親身になのが特徴なので、譲れない条件などの悩みを打ち明けてみることができます。

もちろん、希望に沿った求人紹介から、応募書類の添削、面接対策、年収交渉まで転職に関するあらゆることを任せることができるのが特徴です。


まとめ

いかがでしたでしょうか。

40代の転職の厳しい現状が分かっていただけたと思いますが、目的を持って挑むことで、好待遇を手に入れている人もたくさんいます。

また、入社時は給与面が下がっても、成果が認められて抜擢されることもありますので、仕事では期待された以上の結果を出せるように努力することです。

重要なのは、「新しい環境で全力で取り組む」「年収ダウンを怖がらない」ことです。
40代は、中間層で会社も周囲を引っ張っていく役割を期待していますので、「誰とでも上手く付き合う」柔軟な人を求めています。

心機一転、新しい職場にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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