(2020-2-19更新)

何度か転職したり、派遣先が変わったりすると履歴書の職歴欄があふれてしまい全て書ききれないことがあると思います。

昔なら新卒で入社したら定年まで働く人が多いので、職歴欄が足りないことは少なかったと思いますが、最近では転職が当たり前なので、数回転職すると欄が足りなくなってしまいますね。

面接官から定着しない人と思われそう

このように考えて職歴の一部を省略しようと考えたくなる気持ちは分かりますが、職歴はあなたの立派な経験なので、全て履歴書に記載しなければなりません。

今回は、履歴書に職歴が書ききれないときの4つの対処法を解説します。

履歴書へは職歴を全て記載すること

採用の選考では、その人物のすべての経歴を判断して合否を決定するので、職歴欄が足りないからといって省略することはできません。

面接で聞かれたら答えればいい

このように考えているのであれば、それは不誠実なので面接官が不信感をもたれてしまいます。
なぜなら、企業は正直な人、誠実な人を求めているので、経歴を隠すことは「嘘をつく人」と判断されてしまうからです。

履歴書には職歴はすべて書く

企業は営利を求める法人なので、「隠す行為」「ごまかす行為」は重大な被害に発展しかねず、企業としてはこのような人物を避けるのが賢明と考えています。

なお、経歴を省略することは「経歴詐称」となり懲戒の可能性があるので、欄が足りないからといって書かないことはリスクが大きすぎるので注意です。

職歴が書ききれない時の4つの対処法

1.中学までの学歴を省く

履歴書は、「学歴・職歴」と学歴と職歴が一つの欄にまとめられていますので、欄が足りなくなってしまった場合は、中学校までの義務教育を焼灼しても差し支えありません。

なお、学歴の基本的な書き方は、最終学歴とその前の2つを記載することなので、大卒以上の場合は、もともと中学までの学歴を省いていると思いますが、高卒の方で職歴が書ききれない場合は、中学を省略することで欄を増やすことができます。

(下に続く)

2.所属や異動、昇進を省く

職歴に余裕があるときは、「営業部営業課配属」「営業係長に昇進」などと配属先や人事異動を記載することで、その会社での歩みを知ることができるメリットがあります。

ただし、職歴欄が足りない場合は、これらの会社内での異動情報を省略することが可能です。

職歴欄が足りない場合(異動を省く)

履歴書には入社・退社のみにしておき、人事異動は職務経歴書に書けばよいです。

3.従事内容を省く

履歴書にどんな仕事を担当したかを簡潔に書くことがあると思います。

特に、派遣や契約社員などでは「経理事務、帳票入出力を担当」などと具体的な従事内容を書くことで、採用担当者が履歴書を見ただけで、自社が求める人物かを判断できるメリットがあります。

ただし、職歴欄が不足した場合は、従事内容を省略して職務経歴書に詳細を書く方法があります。

職歴欄が足りない場合(従事内容を省く)

4.経歴欄の多い履歴書に書く

最後の方法が、職歴欄が多い履歴書を使う方法です。

冒頭にご説明した通り、履歴書には決まったフォームはなく、JIS規格に準拠したフォームが何種類も出回っているので、その中から「学歴・職歴欄」が多いものを選べば済みます。

また、WordやExcel形式のものであれば、ご自身で職歴を増やし、空白の欄を減らすことで必要な職歴欄を確保することができます。

なお、履歴書はハローワークでJIS規格のものを公開していますので、利用してみてはいかがでしょうか。

【履歴書ダウンロード】

ハローワークインターネットサービス:「履歴書(Excel)

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

履歴書には全ての職務経験を記載するのが基本なので、職歴欄が足りないから省くことは認められません。

このため、工夫してでも職歴をすべて載せることが必要なので、この記事を参考にてやりやすい方法を試してみてください。

【関連記事】

履歴書の書き方(サンプル見本付き)

職務経歴書の書き方(サンプル見本付き)