退職日の朝礼や夕礼では、職場のみんなの前で「○○さんは今日で退職します」と紹介されると思います。
気の利く上司なら、入社からのエピソードを紹介してくれるので、思わず涙が込み上げてきますね。
「では○○さん、ひと言挨拶をお願いします」
そんな中、突然話せと降られても何を話していいか戸惑っていますね。
今回は、退職時の一言挨拶と良い例・悪い例を解説します。
目次
退職挨拶は手短がベスト
1分以内にまとめる
勤続年数が長くなると話したいことが山のようにあると思います。
今日で職場とはお別れなので、思い残すことのないように伝えたいと思う気持ちは分かりますが、同僚たちが仕事に追われていることもあるので、全体での挨拶は1分以内で手短に話すことがポイントです。
「これでお別れなんだから、じっくり話したい」
このようお考えの人もいると思いますが、話し足りないことは、送別会や仲間との飲み会でじっくり語り合えばよいので、業務時間中に長々と話すことは好ましいことではないです。
今までのお礼
退職の挨拶は、お世話になったお礼を伝えることに尽きます。
「嫌な人間しかいないからお礼なんて言いたくない」
人間関係が嫌で退職する場合でも、建前上お礼を言うことが社会人としてマナーです。
今日でお別れなんですから、ここで敵を作っても仕方がないですから、表面的に良い顔をして会社を後にしましょう。
職場でのエピソード
会社生活では、様々な思い出があると思います。
せっかく退職の挨拶として時間を頂いたので、職場で思い出に残った出来事を伝えてみてはいかがでしょう。
「○○の立ち上げで、みんなで毎晩終電まで頑張ったことが懐かしく思います。辛かったけど、みんなと一緒になって成し遂げたのが良い思い出です」
エピソードは文章にして1~2行までにまとめます。
どんなに楽しい思い出だったとしても、長々と話すことがないように注意しましょう。
今後の抱負
一言挨拶では、「お礼、エピソード、抱負」をそれぞれ20秒程度で言うと、ちょうどよい1分のスピーチになると思いますので、職場のみんなも飽きずに最後まで聞いてくれると思います。
「今後は、好きな○○を活かした第二の人生を頑張りたいと思います」
抱負については、転職の場合は嫌味と思われることがあるので、あえて言わなくても構いませんが、定年退職や寿退社では、是非伝えてみてください。
一言挨拶の良い例【ケース別】
転職
「本日をもちまして退職いたします。
○○課に配属後、皆さんには一から丁寧に指導していただき感謝しております。
△△プロジェクトの立ち上げでは、毎日残業と休日出勤で辛かったですが、成し遂げた時の達成感は何にも代えがたい思い出です。
今後は、地元に帰りここで学んだことを活かしたいと思います。
今までありがとうございました。」
定年退職
「入社後40年間もお世話になり、おかげさまで無事定年を迎えることができました。
新卒で入った若造が今や最年長になってしまいました。
ここまで勤め上げられたのも皆さんの支えがあったからで、本当に感謝しております。
ご存知ない人も多いと思いますが、20年前の工場移転で住み慣れた場所からこの地に引っ越してきたり、停電で操業が止まったりと思い出に尽きません。
今後は、好きな○○を活かした第二の人生を頑張りたいと思います。
皆さんもお体に気を付けて元気に定年を迎えることを願っています。
40年間、本当にありがとうございました。」
結婚退社
「私事ですが、この度結婚することになり、本日をもちまして退職することになりました。
入社後、7年間働くことができたのも皆さまのご指導があったからで感謝しております。
これからは、温かい家庭を支えるために全力で頑張りたいと思います。
最後になりましたが、今後の皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今まで本当にありがとうございました。」
契約社員やパート
「本日をもちまして退職することになりました。
2年間働くことができたのも、みなさんのおかげです。
ありがとうございました。」
一言挨拶の悪い例
退職理由を言う
退職の挨拶の場は、「本音と建前」の建前の場です。
このため、退職の理由は言わないのが通常で、言っても差し支えないのは次の場面です。
- 定年退職
- 寿退社
- 両親の家業を継ぐ
これ以外の転職などの場合は、「私事ですが」と一言で済ますことがスマートです。
会社の不満を言う
本人は今日で退職しますが、残された上司や同僚はこの会社で働き続ける訳ですから、挨拶で会社の不満を言ってはいけません。
「最後に不満を言ってスッキリしたい」
気持ちは分かりますが、不満を言ったところで一切メリットはなく、上司・同僚を敵に回すだけです。
転職後も、もしかしたら人間関係が役に立つ可能性もあるので、良い関係を維持しておくことが賢明です。
長々と話す
みんなの前で話す退職挨拶は、簡潔に伝えることがベストです。
自分が良いと思って話しても、興味のない人や、業務に追われていて聞く余裕のない人もいるかもしれません。
また、同僚たちは立って聞くと思いますので、長い話を聞かされると疲れてしまうことも考えられます。
思い出話をするのは、送別会や飲み会の場で行うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
退職の挨拶は職場の人にする最後の言葉ですが、長々と話しては逆効果です。
- お礼を言う
- エピソードは簡潔に
- 一言抱負も
- 1分でまとめる
この4つを取り入れて話せば、職場のみんなの心に残る挨拶ができると思いますので、事前に挨拶の練習をして自分だけの良い挨拶を考えてみてください。
「終わり良ければすべて良し」と言われるように良い印象を残して会社を後にしたいですね。
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話がくどい人は、最後の挨拶まで長々と話すものです。
いなくなって清々するというものです。
職場の人を集めて行う退職日のあいさつで話す内容が思い浮かびません。
どんなテーマで話せばいいか悩んでいます。
退職時の一言挨拶では、何かエピソードを混ぜた方がみんなが和めますので、
「一緒に取り組んだ仕事」
「社内イベントでの思い出」
などを盛り込んでみてはいかがでしょうか。
「店舗別売上コンクールで1位になったことは一生の財産です」って強面の人が言ったときのは、皆涙がウルってきました。
普段のイメージと違うことを言われると、その人を見直してしまう事がありますね。
退職挨拶で頑張った思い出を話されると、「私たちと同じ目線なんだ」と思うことありますね。
退職の挨拶で、大雪で帰宅できずにコンビニで夜食を買ってみんなで一晩過ごしたことが思い出です。みんな頷いてました。
コメントありがとうございます。
退職挨拶の場で「みんなで過ごした思い出」は、懐かしい話として良いテーマでしょうね。
退職挨拶で、「社員旅行で遅くまで飲み明かしたのが楽しい思い出でした」と言ったらみんな笑顔になりました。
真面目すぎないセンスが試されますね。
退職の一言挨拶では、みんながほっこりする内容がよいですね。
今となっては良い思い出は、聞いても懐かしく思いますからね。
転職して辞める人が能書きを長々と話したらウザいです。
退職挨拶は、転職者は簡潔に話すことが鉄則ですね。
特に、辞めたことで同僚の負担が増えてしまう時には、挨拶にも気を使いたいですね。
定年の挨拶なら一言なんて寂しい事いわないで、長く話してもらいたいです。
数年で辞める人とはわけが違います。
定年退職の挨拶は一生に一度のもなので、じっくり話すのも良いと思います。
ただし、まとまりのない文章で話されるとさすがに飽きてきますので、事前に話す内容を整理してからが良いですね。
定年の挨拶は重みが違うけど、纏まらない話聞かされるのは勘弁です。
聞く側も最後なのでお話を聞きたいと思っていますが、くどい話やまとまりのない話をされてしまうと飽き飽きしてしまいます。
退職者も、事前に話す内容を整理しておいてもらいたいですね。
退職の挨拶は、本人は話したいでしょうが長く話されると周りが嫌になります。
そうなんですよ。
辞める側は最後だから話したいと思っても、残される側は長い話にウンザリしてしまいますので、簡潔な挨拶が望まれます。
話す内容を用意してなくて、「お世話になりました。ありがとうございます。」しか言えないと情けないですね。
基本、退職挨拶は本人の言葉を話させますから、ちょっと気の利いた内容を言いたいですね。
退職の一言挨拶は、その会社人生の集大成のようなものです。
気の利いた話でなくても構わないので、自分らしさ挨拶として伝えたいですね。
定年退職の挨拶は、一言と言ってもやっぱり長くなるものです。
何十年働いて手短にはいきません。
定年と通常の退職では重さが違いますね。
確かに、定年の挨拶があっという間に終わったらあっけないものです。