(2020-10-29更新)

病院や介護施設、企業への送迎ドライバーの募集を目にすることが多いと思いますが、運転できれば誰でも採用されると思っていませんか?

当然、運転ができることが前提ですが、自家用車と同じように運転すれば良いというものではありません。

採用されるためには、送迎ドライバーとしての心がけと、志望動機をしっかり整理しておくのがポイントです。

今回は、送迎ドライバーの仕事内容と、面接官の印象に残る志望動機を解説します。

送迎ドライバーとは

送迎ドライバーとは

バスや乗用車で、病院や介護施設、商業施設、事業所などへお客様や従業員を送り届ける職業です。

具体的な送迎内容は?

  • 病院と最寄り駅
  • 病院と患者の自宅
  • 介護施設と患者の自宅
  • 幼稚園と近隣
  • スポーツ・温浴施設、ショッピングセンターと最寄り駅
  • 企業の事業所と最寄り駅

求人で多いのは、「病院と最寄り駅間」「病院・介護施設と患者の自宅」「幼稚園と近隣」で、送迎する対象が患者や園児なので特別な注意が必要なのです。

丁寧な運転が求められる

普段運転が得意な人でも、自家用車と送迎車の運転は違うので注意が必要です。

なぜかと言うと、病院や幼稚園の送迎は「高齢者」「患者」「園児」が乗車するので、ちょっとした揺れでも、具合が悪くなったり、ケガをしたりする危険があるからです。

このため、安全運転はもちろん、揺れない丁寧なアクセル・ブレーキ操作が求められるので、運転に想像以上に神経を使うのです。

現役の送迎ドライバーに聞いてみたところ、

  • 「加速・減速をゆっくりは当たり前」
  • 「交差点では急な飛び出しにも対応できるように、十分に速度を落としている」
  • 「道路の凸凹(でこぼこ)も把握して、ゆっくり通過している」

車の揺れで乗客がケガしたら「社内事故」として処理されてしまうので、みなさん慎重に運転しているようです。

例えば、アクセルやブレーキが強すぎると、患者や園児はケガをする危険があるので、安全運転はもちろん乗っているお客様がケガしないように、「優しい運転」をしなければなりません。

どんな免許が必要?

送迎ドライバーとして運転するには、車やバスの大きさに応じた免許が必要です。

まずは、乗り物と免許をまとめていますのでご覧ください。

  • 乗用車(ハイエース、キャラバンなど):普通免許(乗車定員10人以下)
  • マイクロバス・小型バス:中型免許(中型免許8t限定は不可)
  • 中型バス(乗車定員29人以下):中型免許
  • 中型バス(乗車定員30人以上):大型免許
  • 大型バス:大型免許

二種免許は不要

送迎ドライバーはお客様を乗せるために「二種免許」が必要と思われがちですが、二種免許は不要です。

二種免許が必要なのは「旅客運送業」といって、お客様を乗せることに対して料金を受け取ることを業務としている場合であり、「送迎」のようにあくまでもサービスの一環として行っている場合は二種免許が必要ではないからです。

普通免許はAT限定でも可

求人票で「普通免許OK」と記載されているときは、ハイエースやキャラバンなどのワゴン車に乗ることが多いですが、ほとんどがオートマチック車なのでAT限定免許で乗ることができます。

もし、送迎車がマニュアル車ならば、求人票に「マニュアル車」「AT限定不可」などの記載がされています。

【ここまでのまとめ】

  • 乗用車で送迎なら「普通自動車免許(AT限定可)」
  • 11~29人乗りのバスなら「中型免許」
  • 30人以上のバスなら「大型免許」
  • 二種免許は不要

【関連記事】

(見本付き)履歴書への運転免許証の書き方は?

志望動機

送迎ドライバーは病院や施設のお客様を乗せるため、「生命を預かる」という使命があり、最優先されるのが安全です。

事故を起こしてお客様にケガをさせてしまったら会社の信用を失うだけでなく、損害賠償などの責任にもなりますので、面接官は「この人は安全運転をできるか?」という点が重視されます。

このため志望動機も「安全運転を心がけている」ことをアピールするのが基本です。

それでは、経験有無による志望動機例を紹介します。

ドライバー経験ありの志望動機

まずはドライバーの経験がある場合です。

運転手としての経験があるなら、自分の「経験を活かした」志望動機が説得力が出るので最適です。

ドライバー経験者の場合

前職は冷凍食品のルート配送を5年間行ってきました。
私の運転のモットーは「安全運転」で、この5年間の勤務中は無事故無違反を達成し、支店長から表彰を受けました。
前職の安全運転の経験を活かして、利用者から信頼される運転手になりたくて応募しました。

病院・介護施設の経験ありの志望動機

病院などの施設で働いた経験がある場合は、勤務中にドライバーと接触したことがあると思いますので、その時のエピソードなどを織り交ぜた志望動機をすることをお勧めします。

病院・介護経験者の場合

〇〇デイサービスで3年間、介助に携わってきました。
この時、送迎ドライバーが明るく丁寧な運転おしており、利用者から「安心できる」と高い評価を受けておりました。
私も運転を通して利用者に「ありがとう」と言われるようなドライバーになりたくて応募しました。

未経験者の志望動機

ドライバーとしての経験が無い場合は、自家用車の運転の経験をエピソードとして上手にアピールすることが、説得力がある志望動機となります。

但し、送迎ドライバーは「アクセル」と「ブレーキ」を強めに踏んでしまうと乗客がケガする危険があるなど、自家用車と運転の仕方が違うことを頭に入れおく必要があります。

未経験者の場合

送迎ドライバーの経験はありませんが、7年間無事故無違反で安全運転には自信があり、同乗者から「運転が丁寧」と言われることがあります。
また、運転と同じくらい人と話すのが好きで、送迎ドライバーの仕事が自分の性分に合っていると思い応募しました。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

送迎ドライバーは、60歳を過ぎても現役で働くことができる貴重な仕事です。
ただし、お客様の生命を預かるために「軽い気持ち」で務まるほど甘くはありませんので、仕事内容の重要性を理解して長く働いてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

運転手の志望動機に必要な3つのこと

タクシー運転手になるのは簡単か?二種免許取得や研修の現状