(2020-10-29更新)
女子に大人気の「事務職」。
内定を勝ち取るために、どのようなことをしますか?
「ビジネスマナーをアピールする」
「秘書検定準1級を取得する」
求人には多数の応募者が殺到するので、ライバルに差を付けないと選考に残ることができません。
少しでも選考を有利に進めるためには「秘書検定」を取得するのも一つの方法です。
今回は、事務職の求人で活かせる秘書検定の3つのメリットを解説します。
秘書検定とは?
文部科学省後援で公益財団法人実務技能検定協会が実施する「社会人としての常識」を、資質・職務知識・一般知識・マナーを、身に付けているかを試験します。
例えばデスクワークで働く場合、電話応対・来客対応、上司から指示を受け方・報告方法などは、秘書検定で学んだことがそのまま実践できます。
つまり、秘書検定を持っていることは、社会人としての最低限必要な知識があることの証明となるのです。
試験内容は?
秘書検定は、3級から1級までの4つのレベルがあり、受験目安は次の通りです。
- 3級:高校生
- 2級:大学生・社会人
- 準1級:大学生・社会人
- 1級:現役秘書
検定は、1級と準1級は筆記試験と技能試験で行われますが、2級・3級は筆記試験のみです。
秘書検定は、事務職などのデスクワークで必要な知識やマナーが試される試験なので、持つことで3つのメリットがあるのです。
秘書検定の3つのメリット
1.面接で好印象を与えられる
秘書検定は人柄が評価されるので、試験に合格するということは相手に「感じが良い」と印象を与えることができるということです。
つまり、秘書検定で学んだことを実践することで、就職の面接でも面接官に好印象を与えることができるのです。
面接官から「この人いい感じだ」と思ってもらったら、選考で有利になりませんか?
2.書類選考で「会ってみよう」と思われることも
総務や受付、オペレーターなどの礼儀やマナー、言葉遣いが重視される職種の選考は、書類選考で「前職」や「資格」で面接に進む人を決めることがあります。
こんな時も、秘書検定を持っていれば「書類選考で残れる」可能性が高まるので、資格が無い人に差をつけることができます。
ただし、秘書検定が決め手となるのではなく、総合的な合否判定に上乗せ評価されると言ったほうが現実的ですね。
3.面接官に安心してもらえる
面接官は、入室から退室までの行動や質疑応答で、応募者のビジネスマナーを見ているので、礼儀や敬語が備わっているか判断することができます。
もちろん、秘書検定だけでビジネスマナーがあるとは判断されませんが、面接時の言動に問題が無ければ、総合的に「ビジネスマナーが備わっている」と判断されるでしょう。
面接官も合格させるには「裏付け」が欲しいので、面接時のマナーが良く秘書検定を保有している人になら、安心して「ビジネスマナーは大丈夫だ」と確信を持ってもらえます。
「面接対策で良く振舞っているだけ」
普段は礼儀正しくないのに、面接対策の「付け焼き刃」で自分を良く見せようとしている人が多く、
「採用したら全然マナーが身に付いていなかった」
面接官もこんな経験をしたことがあると、面接中だけで安心することができないので、確証として秘書検定があると安心することがあります。
もちろん、あくまでも面接中の言動が評価ポイントなので、面接時の感じの良さが無ければ、秘書検定を持っていても「勉強しただけで身に付いていない」と全く評価の対象とされません。
秘書検定は不要か?
みなさんも「秘書検定を持っていても就職に役立たない(有利にならない)」という意見を聞いたことがあると思います。
もちろん、秘書検定を所有しているだけで内定がとれることはありませんが、人事にお墨付きを与えることができるのも事実です。
例えば、転職で社員を雇ってみたが、
- 「敬語が話せない」
- 「ビジネスマナーが身に付いていない」
- 「指示を出しても返事をしない」
- 「報告・連絡・相談ができない」
- 「依頼した仕事の進捗状況の報告ができない」
- 「自己判断で仕事を進める」
受入れ部署では、このような「ダメ社員」が入社してくることを嫌います。
このため、秘書検定を持っている人ならば、上記のようなことをせず「最低限の仕事の心得があるだろう」と判断してもらえることがあるのです。
転職では入社時研修でマナーを教えてくれない
新卒で入社した人は、入社前後に長期間の研修を受けたと思います。
転職を経験していない人は、中途採用でも入社後に「しっかりとした」研修があると思ってしまうかもしれませんが、現実は新卒者の研修には程遠く、せいぜい1~2日の研修後に実践投入されることも珍しくありません。
また、企業も新人教育にかける予算を削ることがあり、特に、中途採用に対してはその傾向が強いです。
このため、入社してからビジネスマナーを学ばせるよりは、最初から身に付けている人を採用するのです。
「採用してからマナーを教え込むことはできないから、マナーができていない人は落とすしかない」
人事の採用担当者はこのように考えている人もいますから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
事務職を希望する人が秘書検定を保有するメリットをまとめますと、
- 履歴書の保有資格としてアピール
- 面接での振る舞い・言動で感じの良さをアピール
今まで秘書検定を甘く見ていた人もいると思いますが、単なる資格欄を賑やかにするだけものではなく、面接の実技でも威力を発揮することがお分かりいただけたと思います。
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秘書検定は、会社で働く上で最低限の敬語、電話応対などできる人という扱いでしょう!
それでも、敬語知らない電話取れないダメな人を雇った時のことを考えると、秘書検定持ってる人の方が安心です。
秘書検定は、無いよりは持っていた方が良いくらいの扱いですかな?
資格自体のメリットより面接対策的な側面が強いですな。
コメントありがとうございます。
当然、秘書検定を持っていれば、面接は自信をもって受けることができますが、それ以外にも、「最低限のマナーは備わっているだろう」と思われることもあるのです。