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転職先は?

退職時に会社から転職先を聞かれることがあると思います。
こんなときには、正直に言うべきか、それとも、秘密にしておくべきか。

ここでは、転職先を聞く会社側の狙いと、聞かれたときの対処法をご説明します。



退職時に転職先を言うメリットはない

会社から転職先を聞かれた場合に答えるメリットは、ほとんどありません。

特に、「今まで面倒みてもらった上司や先輩に聞かれた場合は、答えないと失礼になるのでは?」と思うかもしれませんが、退職するといった瞬間に態度が豹変し、さまざまな妨害をしてくることも考えられます。

メリットがないだけならまだしも、次のようなマイナス面があるので気をつけましょう。

退職交渉中

まだ退職願を提出する前の段階で転職先を答えてしまうと、「あの会社は○○だからやめとけ」といろんな理由をつけて引き止めにくるかもしれません。

そして、「まだ未定」と答えた場合は、「決まってないなら辞めることはない」とどう答えても、引き止めの材料を与えることになります。

退職願い提出後

それでは退職願い提出後なら引き止められないからと油断して転職先を答えてしまうと、今度は足を引っ張ってくることもありえます。

「あいつは組織の裏切り者」呼ばわりされて、転職先にあなたの悪い情報を流されるかもしれません。
例えば、インターネットやSNSを使い匿名で誹謗中傷されて、内定を辞退せざるを得ない状況に追い込まれるかもしれません。

私たちは、円満退社をし新しい人生を歩むために転職するのです。
退職先に、少しでも危険な種は蒔かないように気を引き締めましょう。


会社は様々な方法で転職先を聞いてくる

秘密保持誓約書

退職時に秘密保持誓約書にサインを求める会社は多いです。
具体的には、在職中に得た企業機密を漏洩(ろうえい)しないという趣旨で、「秘密保持に関する誓約書」に署名を求めてきます。

ただし、この誓約書に「転職先」を記入する欄を作り、転職先を記入させようとしてくることもあり得ます。
誓約書の名目につられて、ついうっかり転職先を記入しそうになりますが、もちろん書く必要はありません。

競業避止義務契約書

上記の誓約書と同様に、競業避止義務契約書(誓約書)としてサインを求める会社もあります。
競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)とは、従業員の退職後に競業他社への就職を禁ずる契約書(誓約書)です。

競業避止義務は、自社の営業情報、技術情報を握っている社員が競業他社に転職してしまうと、自社の利益が損なわれるためのものです。

本来は、次のような場合に有効となるものです。

  1. 管理職や専門性の高い職種で
  2. 重要な営業情報やノウハウ触れており
  3. 退職後1年間程度の期間
  4. 競業避止義務を負わせる十分な対価が支払われている場合

ところが、一般社員にまで競業避止義務契約書(誓約書)に、「退職手続きの一環として」サインをさせるところもあります。

転職先がこの契約に触れる場合は、弁護士に相談してください。
(30分5,000円程度で相談できますので、トラブルになりそうな場合はサイン前にしておくことをお勧めします)

尚、秘密保持と競業避止義務をセットにした誓約書もあります。
どちらの場合も「転職先」を書かないに越したことはありません。

その他各種手続きに必要

「社会保険や雇用保険の手続きで、転職先の情報が必要」などと、転職先を聞き出そうとするかもしれません。

実際はそんなことは一切ありません。
もし、そこまでしてでも聞き出そうとするってことは、何かあります。
危険すぎるので絶対言わないでください。

転職先を聞かれたときの上手な回答例

では、転職先を聞かれた場合どのように答えたらよいでしょうか。

本当に決まってない場合は、次の答えが無難でしょう。

「決まり次第、お知らせします。」

では、決まっている場合はどうでしょうか。

「落ち着いた頃に、ご連絡します」

円満退社のために波風立たないようにしておきましょう。

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