(2020-5-17更新)

会社を退職し、新しい人生のために転職を開始した。

「転職先はすぐ決まるさ!」

と転職活動を始めたはいいが、なかなか決まらず時間だけが経過してしまった。

このまま転職先が決まらず、転職の失敗者になってしまうのか・・・。

今回は、企業のブランク期間への懸念を払しょくし、転職成功する方法を解説します。

ブランク期間に対する企業が抱く、4つの懸念点

転職先決まらない人

採用担当者は、応募者のブランク期間を気にしますし、ブランク期間が長い場合は、採用を見送る傾向があります。

ブランク期間があると、マイナス評価となることはあっても、プラス評価になることはありませんし、ブランク期間が長引くとますますマイナス評価となってしまいます。

では、企業はブランク期間をどうとらえているのでしょうか?

1.仕事に対するモチベーションが落ちてないか

誰だって、働かないで生活できるなら働きたくない。

ブランク期間が長くなると、「ちゃんと働くことができるか」心配になってしまいます。

なまけ癖」が付いてしまったり、ちょっと嫌なことがあると休んでしまうなどと、仕事に対するモチベーションが落ちているのではないかと、余計な懸念を持ってしまうのです。

2.職務遂行能力が鈍っていないか

しばらく仕事から離れていると、元に戻るまで時間がかかってしまいますし、もしかしたら、退職前の働きぶりに戻らないことも考えられます。

「頼んだ仕事がまだ終わらない・・・。」

仕事に対する勘が鈍ってしまい、仕事のスピートが遅い、または質が低いなどパフォーマンス低下が懸念されます。

3.人材としての魅力がない、または問題があるのではないか

  • 「この応募者は、何か問題を抱えているのではないか?
  • 「とくに目立った能力もなく、あえて中途で採用することもない」

転職活動が長期化しているということは、何社も不採用になっているので、

  • 「何社も落ちているということは、問題があるのでは?」
  • 「他社で落ち続けている人間だから、念のため採用を見送ろう」

他社で落ち続けていることを理由に、不採用にされることもあります。

4.自分を客観的に見られていないのではないか

「ポジションはマネージャー以上で年収は800万円以上」

自分を客観的に評価できてなく、希望条件が高すぎるために転職活動が長引いている。
このような人物は、入社後も「正当に評価されていない」などと辞められる可能性があるから、採用を見送られることがあります。

(下に続く)

ブランクの理由をプラス評価にかえるには

嘘の理由はダメ

ブランクの理由は正直に話す

ブランク期間がある事実は隠しようがありません。
ブランクの理由をごまかそうとせず、気持ちを切り替えて正直に面接に挑むしかありません。

自信を持って大きな声で話す

「離職されてからブランク期間は何をされていましたか?」

負の部分について質問されると、どうしても小さい声で答えてしまいます

こんな時に、小さい声で答えてしまうと、

  • 「何か隠し事をしているから声が小さいのか?」
  • 「人に言えないような理由があるのか?」

ブランク期間の事実は変えることのできない過去の出来事なので、大きな声で自信をもって答えましょう。

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面接官の目を見て話す

ブランクの理由を説明するときは、自信をもって面接官の目を見て説明しなければ説得力がありません。

後ろめたいことを隠そうとせず、相手の目を見て大きな声で回答することで、「嘘をついたり隠したりしない人」とプラス評価につなげるようにします。

企業は、悪い報告を隠さずに早く報告することができる人を評価します。

マイナスをプラスに変えることで、一歩採用に近づくことができます。

特に、面接官は「嘘をつく」応募者を嫌い、逆に「正直な人」「誠実な人」を好むので、隠そうとせずに、ブランクを前向きに考えないと、内定が遠のいてしまします。

(下に続く)

ブランク理由の説明ポイント

ブランクの理由を説明するときは、前向き理由を、自分のキャリアにプラスになるというストーリーを加えて説明することが望ましいです。

資格やスキルを学んでいた

資格やスキルの勉強も、ただ勉強していただけでは物足りないので、次の内容をプラスアルファとして加えます。

なぜその資格を勉強しようと思ったか?

  • 「自分のキャリアをより深くするため
  • 「自分のキャリアに不足していたことを補うため

ただし、資格やスキルは働きながらでも学べるため、面接官からその点を突かれた時には、

  • 「転職活動を始めてから、自分のスキルを見直す必要性を感じたため」
  • 「転職活動が長くなることを想定し、○○を学ぼうと決めていました」

などの前向きな回答を用意しておきます。

ケガ、病気や介護など

退職後に自分や家族の入院や治療などで、転職活動が進まずに「ブランク期間が長引いた」ことを正直に説明します。

その上で、すでに完治していていたり療養先が見つかったりして、入社後の業務に支障はきたさないことをはっきり伝えておくことが肝心です。

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説明できるほどの理由が無い

転職活動に専念しており、特に説明できるほどの理由がない場合は、無理に取り繕わず、転職活動が長引いたことを説明します。

  • 「転職にあたっては、○○な会社のみに応募すると決めていたため」
  • 「転職にあたっては、○○(自分の強み)を活かせる会社に限定していたため」

などとあらかじめ長引くことを覚悟していたことを説明し、決して能力に問題があったためではないことを強調しておきます。

結果として御社の面接の機会をいただくことができました!

このようにストーリー立てることで、面接官への説得力が増しますので、「転職活動が長引いた」ことも前向きに考えるようにしましょう。

ポジティブ思考になること

ブランク期間などの負い目があると、「採用されない」「落ちるかも」とマイナス思考になりがちですが、ネガティブになってしまっては余計受からなくなってしまいます。

あなたが面接官なら、「後ろ向きな人」と「前向きな人」のどちらを採用したいと考えますか?

当然、前向きな人を採用したいですね。

ブランク期間は過去の事実で変えようがありませんので、事実を素直に受け入れて将来のためにポジティブな考えで面接に挑んでください。

(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ブランク期間は、過去の出来事でどうすることもできません。

重要なのは、次の3つです。

  • 嘘をつかない
  • 前向きな理由を伝える
  • 大きな声で堂々と話す

これを守って、熱意をもって面接に挑めば、面接官も分かってくれるのではないでしょうか。

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