(2020-6-25更新)
退職をしてから転職活動を始めると、まず悩むのがお金の問題ですね。
貯金はあるが、子供の教育費や老後の貯えなど残しておきたいので、転職先が決まるまでの生活費に使う訳にはいきません。
「少しでも生活費の足しにするためにはアルバイトするしかない」
実際にアルバイトで稼ぎながら転職活動をしている人は多いですが、やり方を間違うと転職よりアルバイトがメインになってしまったら本末転倒ですね。
今回は、転職活動中のアルバイトのメリットとデメリット、上手なアルバイトの方法を説明します。
転職活動中のアルバイトのメリット
転職活動中のアルバイトをするメリットは次の通りです。
1.収入が確保されており精神的に楽になる
収入を得ながら転職活動できるので、金銭面はもちろん、精神的にぐっと楽になります。
転職活動での失敗ケースで多いのが、収入がないため、焦って転職先を決めてしまい後悔することです。
入社後に何年~何十年働くことを考えたら、妥協せずにしっかり企業を見極めたいものです。
2.規則正しい生活ができる
実は、管理人がアルバイトをお勧めするのは、規則正しい生活ができるからです。
会社生活から解放されて、つい夜更かしをして寝坊してしまうのも分かりますが、今後の転職活動や入社後のことを考えて、規則正しい生活をしてみてください。
不規則な生活をしていると表情に出ることがあります。
実際に、面接官は応募者の表情や目を見て、「ダラダラした生活をしているな」と感じることがあります。
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転職活動中のアルバイトのデメリット
もちろん、デメリットもありますので、転職活動に影響が出ないようにアルバイトを行いましょう。
1.アルバイト中心の生活になり転職活動がおろそかになる
アルバイトだけで生活費を得ようとすると、それなりの時間働くことになります。
例えば、時給1,000円で10万円を稼ぐには、1日5時間なら20日間働く必要があります。(税金は考慮しておりません)
さらに15万円を稼ぐには、フルタイムで働く必要があり、転職活動どころでなくなってしまいます。
家庭の事情によりますが、空いている時間にアルバイトををしないと、アルバイトが本業になってしまいますから。
2.面接とアルバイトが重なった時の調整が必要
アルバイトは前もってシフトを提出することが多いと思いますが、シフトを提出した後に面接日程が決まることもあります。
アルバイトと面接が重なった場合、面接を優先させるべきですが、バイトが休めずに面接日を変更せざるを得ない・・・なんてことになったら本末転倒です。
3.失業保険の給付を受けている場合、給付が先送りになる
失業給付の受給中にアルバイトをした場合、働いた日数分、支給が先送りされます。
例えば、失業給付中に、10日間アルバイトをした場合は、28日-10日=18日分の失業給付支給となり、働いた10日間分は来月に繰り越しされます。
なお、失業保険は4週間(28日)に1回給付されますが、給付を受けるための「申請日」にハローワークに行く必要があるので、この日は、間違えてもアルバイトを入れないように注意しましょう。
アルバイト選ぶコツ
それでは、アルバイトの選ぶコツを見ていきます。
アルバイトの人数が多く融通が利くところ
勤務先にアルバイトの人数が多く、融通が利きそうなところを選ぶ。
こんな勤務先は避けた方がいいです。
- アルバイト、パートタイムの人数が少なく、シフトの変更ができないところ
- 前もって1か月分のシフトを提出するところ
面接の日程は、3日~1週間前に決まるところも多く、アルバイトと面接が重なった時に調整できないと、面接結果に影響します。
企業から提示された面接日程を何度も断ると、入社意思が低いと判断されたり、他にいい応募者がいた時には、こちらが面接を受ける前に、先に内定が出されてしまう事もありますので。
午前中のアルバイトがおすすめ
管理人お勧めは、午前中に4~6時間働くことです。
早起きが苦でなければ、5時から10時まで、または6時から12時までのバイトがお勧めです。
もう少し遅めなら、8時から12時までにして、午後にかからないようにします。
何故、午前中にアルバイトがいいかと言うと、午後はまるまる転職活動を行うことができるからです。
面接時間を午後に設定することで、アルバイトと重なることがないので調整なんて煩わしいことをする必要がありません。
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工場や倉庫などの軽作業
余談ですが、アルバイト先で悩んだら、工場や倉庫などの軽作業を選択肢に入れてみてください。
工場や倉庫の職場では、製品品質の維持や作業の標準化のために、作業手順などのマニュアル類が備わっているので、新人でも仕事を覚えられるように配慮されています。
また、工場はケガや事故が起きると操業停止されることがあるので、安全管理が徹底されていて安心して働ける環境が整っているのです。
失業保険受給中の注意点
最後に、ハローワークから失業保険を受けている時の注意点をまとめておきます。
7日間の待機期間中はアルバイト禁止
失業保険の申請日から7日間は待機期間と呼ばれていて、一切の就労が行うことができません。
この待機期間中は、アルバイトやお手伝いなども一切行ってはいけません。
もし、この待機期間中にアルバイトをしたことが発覚したら、失業保険がもらえなくなってしまう事があるので注意しましょう。
自己都合の給付制限中は、週20時間未満
自己都合で退職された場合は、7日間の待機期間後に、「3か月の給付制限」があります。
この給付制限期間中は、1週間に20時間未満のアルバイトを行うことができます。
ここで間違えて20時間以上働くと、雇用保険の被保険者(雇用保険に加入すること)になり、就職したことになってしまうので、失業給付が打ち切りになります。
給付が始まったら、1日4時間以上週20時間未満
失業給付受給中は、1日4時間以上働かないと収入減になりますので注意してください。
- 1日4時間未満働く場合:失業給付が減額か不支給になる(損)
- 1日4時間以上働く場合:失業給付が来月に先送りされる
1日に4時間未満の労働は、アルバイトの収入金額に応じて、1日分の失業給付金額が減額か不支給になってしまいます。
1日に4時間以上の労働は、1日分の失業給付が先送りになりますが、来月以降に先送りになるだけですからいずれは支給されます。
つまり、給付が始まったら、「1日当たり4時間以上、週20時間未満」を守って働く必要がります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職活動中のアルバイトは、上手に行えば収入の確保や健康維持にとメリットが多いですので、
「いまさらアルバイトなんて」
と思わずに挑戦してみましょう。
ただし、アルバイトを始める前に履歴書と職務経歴書を作成してしてからにしましょう。
アルバイトで疲れてしまい、「履歴書は明日作ろう」と先送りするようでは、いつまで経っても転職先が決まりませんから。
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