敬語

1日に敬語をどのくらい使いますか?

会社はデスクワークが中心で、ほぼ同僚や直属の上司としか会話をしていない。
その直属の上司にも厳密な敬語でなく「丁寧な表現」を使っているので、いざ敬語を使う場面では口から出ないというひとが多いのではないでしょうか。



間違えやすい敬語7選

おられますか?

×「山田さんはおられますか?」
「はい、おります。」

「おられます」とは、謙譲語の「おります」に尊敬語の「れる」をつけたもので、おかしな言い方になります。
なお、答える側の「はい、おります。」の「おります」は謙譲語なので正しい表現です。
おられます=謙譲語「おります」+尊敬語「れる」

正しい表現は、次の通りです。
「山田さんはいらっしゃいますか?」
「はい、おります。」

おっしゃられた

×「課長がおっしゃられた」

「おっしゃられた」とは、尊敬語の「おっしゃる」に尊敬語の「られる」をつけたもので、尊敬語を重ねる、いわゆる「二重敬語」になります。
二重敬語を直すには、敬語を重ねず片方だけにすれば、正しい表現となります。

この例では、「られる」を省くことで正しい敬語になります。

「課長がおっしゃった」

とんでもございません

「先日のプレゼンテーションは良かったよ」
×「とんでもございません。私なんてまだまだです。」

「とんでもございません」とは、「とんでもない」という1つの単語の「ない」を丁寧語の「ございません」に置き換えたもので、単語として間違えています。
この間違った言葉があまりにも浸透してしまったために、2007年に文部科学省直下の文化審議会が発表した「敬語の指針」では、『相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現として、「とんでもございません(とんでもありません)」を使うことは問題がない』と示されました。

ただし、文部科学省のお墨付きをもらったからといって、胸を張って使っていいかというとそうではありません。
本来は間違った言葉であり、特に年配の方は不快に思うこともありますので、使用は控えましょう。

正しい表現は、次の通りです。
「先日のプレゼンテーションは良かったよ」
「とんでもないことです。私なんてまだまだです。」

なります

×「こちらが本日の資料になります」

「なります」とは、状態が変化するときに使うもので、「明日から課長になります」といった使い方をします。
「こちらが本日の資料になります」だと、何かが資料に変化するという意味になり間違えです。

正しくは、「こちらが本日の資料です」

了解いたしました

「今日の会議、代わり出てくれる?」
×「了解いたしました」

「了解いたしました」とは、「了解」に丁寧語の「します」をつけたもので、理解・承知する意味ですが、丁寧語であるので、目上の人に対して使うことは失礼にあたります。

正しい表現は、「承知いたしました」「かしこまりました」

のほう

×「その件は山田のほうからご連絡いたします」
×「お箸のほうはお付けしますか?」

「のほう」とは、方角や、AとBとを比較してAのほうといった使い方をしますが、バイト用語(敬語?)として広まり、社会人でも使用する人が多い言葉です。
そもそも無駄な言葉なので、「のほう」を省けば、正しい表現になります。

「その件は山田がご連絡いたします」
「お箸はお付けしますか?」

役不足

「〇〇プロジェクトを任せたいのだが」
×「私には役不足です」

役不足とは、能力に対して、「役=仕事」が「不足」していることで、「その程度の役割では物足りない」、または「もっと私に相応しい、重要な仕事をしたい」という意味になります。
謙遜したつもりが、逆に傲慢な人間と思われます。

正しい表現は、次の通りです。
「〇〇プロジェクトを任せたいのだが」
「私には力不足です」