(2020-6-19更新)

ITエンジニアと聞いてどんな仕事を想像しますか?

「プログラムをする人」

「難しそうなことをしている」

真っ先に思い浮かぶのは、理系のプログラマーではないでしょうか。
でも、実際はプログラム以外にも様々な仕事をしているのです。

今回は、ITエンジニアの具体的な仕事内容や必要スキルについて解説します。

ITエンジニアとは

実は、ITエンジニアという職業はなく、プログラマーやシステムエンジニアなどの IT(情報技術)分野のエンジニア達の総称を表す言葉です。

ITエンジニアの代表的な職業は次の通りです。

ITエンジニアの職

システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE)は、顧客(クライアント)の要求内容に従い設計書を作成し、システムの仕様を確定させて、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアまたは、プログラマに仕様を伝達します。

また、仕様の確定以外にも製造や、テスト、納品まで携わり、トラブルやスケジュールの遅延が起きた時には素早く対応することが求められます。

経験が浅いエンジニアの場合は、設計書の作成補助や製造、テストなどを行い経験を積みながら仕事を覚えます。

給与(年収)は、500~800万が相場です。

プロジェクトマネージャ(PM)

プロジェクトマネージャ(PM)システムエンジニアの上位職業として、プロジェクト全体の管理を行うことが仕事内容で、プロジェクトの計画作成、実行、スケジュール管理、予算に至るまで総合的な責任を持ちます。

顧客との技術的な窓口となり、仕様やトラブルの直接交渉を行う場合もあり、精神的にも体力的にもきつい立場ですが、ITエンジニアの中では最高クラスの給与を受け取ることができます。

給与(年収)は能力や会社の規模などで、500万円~1000万とピンからキリまでです。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバーの設計と構築といった開発から導入までと、運用と保守といった導入後のサポートと2つの仕事に分かれます。

サーバーの設計と構築では、サーバーなどの機器の選定やセキュリティ対策、OSやソフトウェアのセットアップ、場合によってはサーバールームの設計、構築など幅広い知識が求められます。

また、ネットワークエンジニアとも関連性が高く、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアを合わせてインフラエンジニアと呼ぶこともあります。

経験が浅いエンジニアの場合は、運用と保守から経験を積むことが多く、逆に規模が小さい会社では1人でサーバーとネットワークを担当することもあります。

ITエンジニアの中では、定年まで働きやすい傾向があるため、40~50代が活躍していることが多いのが特徴です。

給与(年収)は、300~600万が相場です。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計と構築といった開発から導入までと、運用と保守といった導入後のサポートと2つの仕事に分かれます。

ネットワークの設計と構築では、ルーターや各種スイッチなどの機器の選定やセキュリティ対策、ネットワーク機器の設置や設定など幅広い知識が求められます。

また、ネットワークの特性上、ケーブルや機器の故障が起こりやすいので、傷害個所の特定と修理・交換が日常的に行われ、時間外や夜間、休日などの作業が多く行われます。

経験が浅いエンジニアの場合は、運用と保守やネットワーク機器の設置と交換などで経験を積みながら仕事を覚えます。

給与(年収)は、300~600万が相場です。

プログラマ

プログラマー

プログラマは、プログラム設計とプログラミング(コーディング)、テスト(デバッグ)から、導入後のユーザー支援やバグなどの対応も行います。

プログラマと一口で言っても、WEB(ホームページ)、ゲーム、機械や家電などの制御、アプリケーションや社内システムなど幅が広く、それぞれ向いている言語が異なります。

またプログラムの言語には、C、Java、JavaScript、PHP、Python、HTMLなどの多くの言語があり、自分が目指す言語を極めるところから始めることになります。

経験が浅いエンジニアの場合は、プログラミング、テストやユーザーマニュアルなどを作成しながら仕事を覚えますが、1日中テストをやらされ嫌になって辞める人もいます。

給与(年収)は、300~500万が相場で意外にも低いですが、プログラム設計ができるようになると、給与水準も上がります。

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(下に続く)

ITエンジニアになるには?

では、ITエンジニアになるためにはどうすればよいでしょうか。

大きく分けて「学んでから就職する方法」と「働きながら身に付ける」方法があります。

独学やスクールで学ぶ

独学やスクールでITエンジニアとしての基礎知識を身に着け、就職・転職する方法があります。

例えば、PHPを使ってWEBアプリケーションを開発したいなどの目的が明確な場合は、言語を習得して就職・転職することができます。

またスクールでは、就職支援などを行っている所もあり、卒業することで就職・転職しやすいのが特徴です。

未経験の求人で働きながら覚える

ITエンジニアは、慢性的な人手不足のため、未経験者を積極的に採用しています。

例えば、プログラマの場合では、テストやユーザーマニュアルなどの作成補助といった、簡単な作業をしながらプログラミング、プログラム設計とステップアップすることができます。

20代なら

20代の場合は、プログラマとしてプログラム製作工程から様々なことを学ぶことをお勧めします。

プログラムひとつ完成させるまでに、顧客と仕様調整、プログラム仕様書の作成、社内スケジュール、コーティングにデバッグ、納品、アフターフォローまで多くの工程を得て完成しますので、全部の工程を少しずつ覚えると、将来の自分の仕事の幅が広がります。

定年まで働くなら

ITエンジニアでも、例えばプログラマは若い年齢層が多く、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアは30~50代が多い傾向があります。

つまり、働くプランによって、どのエンジニアを選択するかを変えた方がよく、定年まで安定して働くならば、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアをお勧めします。

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(下に続く)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ITエンジニアと一口に言っても、それぞれ特徴のある専門家という事が分かっていただけたでしょうか。

実際に働くときは、あれもこれも手を付けずに一つに絞って深く知識を身に付けることが、長く有利に働ける秘訣ですので、得意と言える分野を目指してみてはいかがでしょうか。

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